教授の戯言

手品のお話とかね。

サンライズ・レクチャー

2月25日、サンライズ(サンタ&茘枝)のレクチャーに行ってまいりました。以前おふたりのショーは拝見しており、テイスト違うふたりがいい感じに補完しあっていていいなーと思っていたのですが、レクチャーになったらキャラ変わるのかな、と思いきやまるで変わりませんでしたw 今後もまた開催してほしいおふたりでした。

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レクチャーはふたつの部屋に分けて行われ、私はサンライズのカオスなほう、サンタさんから。のっけからホワイトボードに列挙されている謎の言葉群。「ED, ハンニバル, APCAAN, パッション, スネークライジング, デスノート, イン ザ ストマッチ, イングリッシュカード, フィッシング, タロットオブゴーリー, コビン, タートルトライアンフ, ドリンク, ドリーム, スーパーフライ, バタフライ, バースデー, 金の斧, 21, ジャポティ」


……なんだこれ。


この中から何か連想させたりするのでしょうか。こざわまさゆきを待ってあげている間に、いま考えているという"うんちギミックの使い方"について訥々と語り始めるサンタ氏。「こ、このひと演技だけじゃなく、普段もこのカオスな感じなのか……!」などと思っていると、例の人が遅参しレクチャー開始。サンタ氏はホワイトボードを見上げ、「どれやりましょうかね……」え、それぜんぶ作品タイトルなの!?
「なんか他のところでこの作品のレクチャーみたいなのをやると、一番インパクトがありすぎて、それ以外何も憶えてない、とか言われるんですよね。だからあんまやりたくないんですけど……でもやります」松田道弘だったか誰かも言っている。言い訳から手品を始めてはいけない、と。そんなトーンで始まる第1作目は"ED"。何かの略なのかな?



01.ED
運試しをしようということで2人ポーカーが始まる。演者は今日、一番運勢がいいらしい。観客は2番目に運がいいらしい。しかし観客のハンドがロイヤルフラッシュ。え、それ以上いいハンドってなんだ?と思いきや鳴り響く例のBGM!演者のカードをオープンすると……!

もうのっけからダメだwww 場内爆笑でありました。なにがYGOプリンシプルですかw 「YGOプリンシプルの1はラフ的な役割を果たす!」バーン!「プリンシプル2はシックカードの役割を果たす!」ババーン! なんだか、「続けてドロー!」とか聞こえてきそう。ご本人も年代によると仰ってましたが、私はギリOKですかね。アニメ見てたわけじゃないですが。そりゃあれ知ってる人がこれ見てあれ聞いたらそりゃ他のは頭に入ってきません。納得しました。揃えるべき道具にBGMがあるというカオティック手品w



02.ドリンク
カードを選ばせ箱に戻し、喉が渇いたのでと言ってデックケースにストローを挿して飲む。飲んだ結果デックは……。

これはショーでも拝見しました。好きな現象です。解説聞くと結構細かく考えられてて笑うんですが。いや、笑うところじゃないんですが、なんか、ねえw そんな真面目なサンタさん、サンタさんじゃないや、みたいな。でもまあ口からピップを出したりはするんですけどw



03.スネークライジング
観客にカードを選ばせ箱に戻して立てておく。演者はリコーダーを取り出し吹き始めるが……。

「笛は2 wayなんですよ」とか言い出して、なに言ってんだこのひと、とか思いましたが確かに2 wayでした。なるほど。ていうかレッドスネークカモン的な感じで笛吹いたら箱からにょきにょき出てくると思うじゃないですか。出てこないんですよね。ご本人は最初そうやって出したかったそうなのですが。作った経緯が「マジシャンが集まる飲み会で、いきなり笛を吹きだして音を出せば、周りの注目を集められそう」と、自分には思いもよらない話で。……シンバルとかどうですかね(迷惑)。

04.21
魂の重さは21gというダンカン・マクドゥガル博士の説の話から、デックから魂を抜いて確かめてみようという流れに。電子秤を取り出し、重さを確認した後、然るべき荘厳な音楽に乗せて魂を抜き取る儀式を行うサンタ氏。結果21g軽くなって真っ白になっているデック氏、怪しげな儀式で重さを戻すサンタ氏、元に戻るデック氏。

演出はもう怪しさ満点なのですが、やりたいことは意外と(?)詩的だし、使っている方法も技法とギャフがうまい。これ、安いやつじゃなくて、もう少ししっかりした秤を使うと演技がすんなり行く気がします。当方、箱内に精密電子秤を仕込み、取り上げられた枚数から重さを表示できるようにして、そこから何枚取り上げられたかが分かるギミックを作ったことがあります。



05.APCAAN
観客の自由に言ったポイントカードが、別の観客がサイコロの目によって指定した枚数目から出てくる。あと観客が言った好きなカードが演者の財布から出てくる。

まだ殺意の波動に目覚めていなかった頃のサンタ氏が、「お好きなカードを仰ってください」と言ったところ、酔客が「えへへ、クレジットカードかな」とかなんとか言ったのをスルーしながら思いついたそうですが、意外と(?)テーブル下のワークもまともな手品です。



06.ジャポティ
観客3人に紙片を選ばせたあと、紙袋を3つ出してきて、それぞれの観客に2択を迫る。よくあるジョークと思わせつつ、紙片の内容がすべてそれと一致している。

紀良京佑のチーズとセロテープのギャグを見て大変感動して作ったとのことで、あれ私も大好きなんですが、この作品本当に良かったです。お客さんと掛け合いしながら演じる手品が好きなのですが、これはホントしっくり来ました。道具を色々揃えないといけないのですが、ちょっとだけデチューンしてでもレパートリーに入れたいなと思わせる作品で。というか絶対演じてみたいと思います。サンタさんフルセット売らないかなw


07.デスノート
観客の選んだカードがデスノートに予言されている。デスノートの設定的に、簡単な内容であればカードが当たる状況についても予言されている。

色々解説聞いても面白かったのですが、ふと、「……"デス"要素は?」


08.金の斧
唐突に始まる絵本を持っての読み聞かせ。観客が自由に選んだカードをポケットにしまい、残ったデックを泉に落とすが、そこに現れた怪しいメガネの男が金のデックと銀のデックを出してくる。「あなたが落としたのはこの金のデックですか?」「違います」「ではこの銀のデックですか?」「それも違います」「それではこのクソ汚いデックですか」「はい」「正直者のあなたにはこの金と銀のデックも差し上げましょう」と言って、それぞれ箱から出してスプレッドすると、金のデックにも銀のデックにも最初にポケットに入れたカードだけがない。

手法は見ていれば分かるのですが、ここで使われているスイッチが、変に理屈が通っていて楽しかったです。踏みスイッチってなんかスイッチペダルっぽいですよね。


09.ドリーム
BGMに乗せて演者と観客が無言で同じ動作をするが、その間一致現象が2回起こる。

これショーで見たときも、レクチャーで見たときも不思議で。これも何も知らない観客を舞台に上げるが、サクラにするでもなく不思議を起こすという、自分的に理想の手品で。曲の盛り上がりに合わせて一致現象を起こさないといけないらしいので、練習はかなり必要ですし、セットもかなり手間っぽかったのですが、これはもう一度きちんと内容を聞きたいです。最後のほうで駆け足で私もメモを取りきれなかったのですが、ショーを作る、ということを考えたときに、きわめて適した作品だと思いました。

どれも面白かったですが、ジャポティとこのドリームは私の好みに特にガッチリフィットです。あと手品作り始めて1年半程度、と聞いて驚愕しました。

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続いてサンライズのチンピラっぽいほう、茘枝さん。静岡のKISSERさんとのツーショットとか、もう犯罪臭しかしません。でも茘枝さんは腰低いし(背は高いけど)、手品もすごく真面目で王道なんですよね。今回はトリックの数は少ないものの、サイコロジカルな方法の説明等をかなりじっくりと解説するかたちでした。



01.T2っぽいぽい
エニエニ現象。

02.CALL
アダルトトランプ予言。

03.思ったカード
観客が思ったカードが予言されている。

04.チャレンジャーズライブ演技(All Back)


01-03を題材に、合間に"SHINGOU"もやられていました。

まずT2っぽいぽいやつですが、これの原案を作ったやつを知っています。わ、わたしだ。悪ふざけ同人誌『ASIS』に載ってるよ!(やけくそダイレクトマーケティング
茘枝さんがこれの改案を作られた、というお話は伺っていて、先日のショーを含めて4回目見て、ようやく手法の一端を垣間見たかな?と思ったのですが、そのまま解説に入られてしまいましたw 謎の敗北感。

その改案のもとにしたのは茘枝さんの"思ったカード"という、観客が思ったカードが最初から持たせていた封筒の中に予言されている、というもので、これはこれで一瞬ギャグかと思わせておいて実は、といういい作品なのです。アウトによって、現象のインパクトには差が出るべきか、それとも差が出ないのがいいのか、というお話があります。私はどちらかというとビビリなので、大体同じにしたいと思うのですが、茘枝さんのご説明を聞くと、まずばらつきがあって良くて、そのばらつきの中の一番すごいインパクトのやつを、一番選ばれやすいものにしておく、というのは確かに理にかなってるなと思いました。

説明のために2017年のマジケでも扱っていた"SHINGOU"という赤青黄が予言されているポケットトリックを使われていたのですが、正直侮っておりました。茘枝さんに魅せられると不思議でした。理屈からすればランダムでも3分の1で当たるのに。01と03はどちらもうまい具合に現象を達成しつつ、舞台に上がった観客と、客席の観客が見ていること、聞いていることの意味合いが違う、いわゆるデュアルリアリティの理屈をうまいこと体現していると思いました。こざわさんが「よく練られたデュアルリアリティのスクリプトって、裏から見ると、ダブルミーニングを効かせた叙述トリックや、アンジャッシュの勘違いコントのようです」と仰っていて、確かにと思ったりしました。"思ったカード"は、現象としては上記、観客が思ったカードが予言されている、というものなのですが、その仕組や台詞に至るまで、めちゃめちゃ細かく解説されているノートが売られており、説明はひととおり聞いたのですが買ってきました(聞く前に)。



CALLは単品でも売っていて、「可愛い子フォース」というのを使うのですが、あの澤浩をも幻惑した代物です。説明を求められ、聞いた澤さんに「これは新たなスタンダードになりますね」と言わしめたあれです。昨年ノート買って読んだときに思ったのですが、この原理は確かに示唆に富んでいるのです。意地悪な気持ちなしに、ぱっとみて、というときに、8割9割の人が好ましいと思う、選んでしまうものって意図的に色々作れる気がするのですね。本作はアダルトトランプで行っていますが、それこそ色だとか、景色だとか、表情だとか、そういうのも使えると思うのです。学問としては認知科学の領域な気がしますが、身の回りの実践としてはコマーシャルやマーケティングの手法によく使われているのではないかと思うんですよね、こういうの。好ましい配色や不快に思う配列、しっくり来る流れ、そういうのってもっと深掘りできるトピックなのだなあと思っておりました。本作は本作で、久々に実演見ましたけど、これ本当に選ばされている感がないというか、当たったときの不思議さときたらないです。きっかけが深夜のテンションで「エロトランプでマジック作ろうぜwww」からとは信じがたいですが、結構真面目に、人にものを選ばせる/選ばせないことについては研究の余地があるのは間違いないところだと思います。無論その性質上100%は難しいので、アウトはいくつか必要になるとは思いますが、本作のように構成されると思考を読まれたとしか思えない、いい意味でキモイ、いかにもメンタル、って感じの現象になること請け合いです。


チャレンジャーズライブのオールバックはビジュアルさもあり、かつ舞台に上げた観客には分かるがそうでない人には分からない即席の「通し」があったりと、演技も面白いんですが、裏側の工夫も良かったです。ここでも使われていましたが、昔ダブルデッカーなどがメジャーではなかった頃(そもそもなかった?)、涼宮ハルヒのパケット・トリックを行うために芯地を抜いたカードを作っていた阿呆を思い出しました。わ、私だあ!

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そういえばサンライズのおふたりは、本当に野島伸幸さんがお好きなようで、個々にお話伺っても、どちらも本当に野島さんを尊敬・感謝してらっしゃることが伺えて、野島さん人徳すごいなーと思いました。まったく同じ日、同じ時間に、件の野島さんご本人のレクチャーが行われている、という事実がなければ!野島さんもサンライズレクチャーに参加できてれば!もっと美談になったのになあw 野島さんが「今度サンタと茘枝ちょっと処すか」とか言ってるあたりもよかったです。血で血を洗う師弟関係ですね。わくわく。

Ryan Schlutz『Super Strong Super Simple』DVD

昔から好きなんですよね、ライアン・シュルツとシンプルで不思議なマジック。シュルツはめっちゃテクニックもうまいんですが、それをあまり表に出さず、クレバーなトリック作ったり他のDVDに提供したりしている人で。私には無理、という技法もまれに使うのですが、大半は「そもそもどうやって実現したのかさっぱり」という感じで、そこがお気に入りでもあります。DVDとか多分コンプしてます。ラブです。彼のリフル・ピークがマスターしたいです。パケット超曲げるんですけど私はパワーが足りないw

さておき。Ryan Schlutz『Super Strong Super Simple』DVD でございます。名盤です。シュルツ本人の作品も複数入っていますが、要するに古今の名作オンパレードDVDであり、そりゃ面白いに決まっています。ハズレなしの16作品5ムーブの3時間が襲ってきます。しゅごい。鮮やかな現象が多いわけではないのですが、現象見て「え、まじで?」となり、解説聞いて「あああああ、まじかあああ」ってなって大変楽しかったです。昨今の「マジシャンもビックリ、クイック&ビジュアル!」というのとは方向性が違うのですが、私のように"手品しない人に手品見せて楽しんでもらえるなら、別に簡単なのでいいです"という趣向の人にはバッチリの1枚です(※個人の感想です)。備忘を兼ねてちゃんと感想を書いておこうと思います。


添付の画像はメニュー画面ですが、01.02.03、06.07.08、10.11.12はそれぞれワンセットで演じるのが好きだ、とか3と11はかりたデックでできるよ、とかあるんですが、借りたデックで出来ないやつのほうが少ない気がします。

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01_"Forget to Remember" by Ryan Schlutz
観客に1枚のカードを一旦憶えてもらうが、難しくするためにそこからカードを変えてもらう。にも関わらずそれが予言されている。

のっけから不思議です。いや分かりますよ、解説を聞いたときに、「なんでそういう手続を踏ませたのかという部分は結構謎じゃない?」というのは。こまけえこたあいいんですよ。よく出来たトリックだと思います。



02_"Emotional Reaction" by Dai Vernon
観客が思ったカードを当てる。

ヴァーノンの名作ですね。オリジナルがどうだったか憶えていませんが、あの「観客のカードを特定・確認するシーンを、完全に見てなかったことにする」というのはいいですね。ボリス・ワイルドがよく使う手法ですが、フェイスを見ないといけないマジックのときにこれを挟むとディセプティブさが増す気がします。



03_"Borrowed OOTW" by Various
借りたデック、かつシャッフルされたあとのデックを使うアウト・オブ・ディス・ワールド。

デックの半分程度しか使わないので、私のようにOOTW長くてあんまり好きじゃないです、的な人にも安心。かつ赤黒分けておくとかそういう準備も不要。途中でちらっと見せたり修正したりするところが賢いなと思います。むしろいやらしいわ!w



04_"Pulse Detection" by Ryan Schlutz
観客が思ったカードを当てる。"Emotional Reaction"のバリエーション。

違いは、すぐに当てず、もう1ステップ入るところです。まずカードを特定したあと(例えばスペードの10)、4枚のカードを裏向きで出して1枚に指を置かせます。残りをめくっていくと7が3枚(ダイヤ・クラブ・ハート)。その流れから、当然観客がいま押さえているカードはまだ表になっていない残りスペードの7じゃないですか?という理屈でいきますが、実際にはスートはあっているがバリューが違います。カードをめくると、それだけフォー・オブ・ア・カインドに関係なく、観客のカードであるスペードの10になっています。こういうワンクッション、好きです。



05_"Prior Commitment" by Simon Aronson
2人の観客にそれぞれカードを憶えてもらう。デックに戻してスプレッドするとジョーカー2枚が表向きになっている。このジョーカーが教えてくれるんだ、と言って、その枚数分配っていくとそれぞれのカードが出てくる。しかもジョーカーの裏にはその数字が元々書いてある。

これあれだ、ジョー・デンにアロンソンのトリックだと言って教えてもらったやつです。こういうタイトルだったのか。とにかく不思議です。なんで当たるんだよ感が。観客が何枚でカットしようが関係なく当たる。いやあ、キモいです。



06_"Bath Towel Mentalism" by So Sato
観客2人に、テーブルの下で1枚のカードを交換してもらう。演者は1人目のカードを手をかざしただけで当て、2人目のカードは箱に入れてもらった状態で当てる。

ちょいと前、ご本人の演技見て「おおお、不思議だ!」とか思っていましたが、ここで取り上げられるとは。あらためて、現象の不思議さに構成の美しさ、舞台の設え(シナリオ設定)の妙にため息が出ますね。シュルツも言っていましたが、あの2人目に箱に入れさせるところ、本当に頭いいです。



07_"It Cuts Deep" by Ryan Schlutz
観客が自由にカットしたところのカードを3枚テーブルに出してもらうが、演者はそれを言い当てる。

タイトルからも行動からもバルドゥッチのカット・ディーパーを使ってそう、というところまでは予想がついたのですが、1枚はともかく、3枚当てるってどういうことだよ、という感じですが、なかなかに図々しい解決。これは以前別のDVDで見たときも、その図々しさというか巧妙さが実に好きでした。手品っぽい。



08_"All Expenses Paid" by Jim Krenz
カード・アクロス。観客が確かに数えたカードが見えない飛行をする。

ジム・クレンツの名作です。これのすごいところは、観客がすべてを行い、演者は一切手を触れないのにカードが飛行するところ。世の中には、赤パケットと青パケットを使うことでビジュアルを強調したいとか、不可能性を前面に出したいとか、こざわまさゆき言うところの「こじらせちゃったひとが考えるカード・アクロス」がゴマンとあるわけですが、それを否定するものでもないのですけど、このダイレクトかつ骨太な手順は見習ってほしいと思います。なにより、『私にもできる!』これ重要ですw
去年、Penguin Magic Live Lectureでクレンツの演技見まして、これがまたどれも不思議で。TPCベースでタマリッツひっかけるとか、"Bannon Triumph"(Pray it Straight)ベースでバノンをひっかけるとか、こいつはなんだ、相手の得意技で相手を倒すとか、漫画でよく見る強敵かよ、みたいな。



09_"Upside Down Deck" by Francis Carlyle
演者と観客が選んだ1枚ずつだけ向きが変わる、ツー・カーズ・トライアンフ。

手品をしない人は、1枚ずつほぼ交互に表裏になってなくても、パケットレベルで表、裏、表、くらいで十分ごちゃまぜになっていると思ってくれるだろうか。なんにせよスプレッドした瞬間がびっくりですわ。広げる直前に裏向きのカードが見えているのがいやらしいですねw



10_“The Absent Player” by Dani DaOrtiz
観客含めて徹底的に混ぜたデックで、観客に配らせた状態でポーカーを行うが、演者にロイヤルフラッシュが来る。

これほんとダオルティスのを見たときめっちゃ驚きましたねえ。こういう構造のものは最近だとジョセフ・バリーがくっそうまいんですが、ともあれ超不思議です。演者が最初に4枚交換したことって全然記憶に残らないんだろうなあ。



11_"Gemini Location" by Liam Montier
2人の観客が選んだカードを、1人目のはカードの表を見ながら言い当て、2人目は観客自身に読み上げながら配らせるがそれでも当たる。

ジェミニ・トリックの原理を使い、観客の声の震えの調子で当てるという演出が面白い。ジェミニ・トリックはそれこそ数多くの改案があるジャンルですが、うまい使い方だなと思います。




12_"Poker Players Picnic Redux" by Ed Oschmann and Tom Dobrowolski
ちょっとしたハイ/ロー・ゲーム(数字の大きいほうが勝ち)をしようと持ち掛ける。演者と観客で全力でシャッフルをしたデックを4人で分け、ランダム性を作るためにもうひと操作行う。まずボトム・カードを見て、その枚数分下に回す(絵札のように長くなりそうなものなら、そのまま回しても、スペルのぶん配っても構わない)。それからほかの3人に1枚ずつカードを渡す。これを全員が行い、最終的に一番上に来たカードをひっくり返すと…!

変な声出た。「え、でもこれ、何枚下に回すかわかんないじゃないですか……」と思っていたのですが、ちゃんとそういう目的でセットされてるのよね。くらっときましたね。あと私これ、最初解説聞いたとき、「最後の人に、数じゃなくてスペルでやられたら困るじゃん」とか思ったのですが、よくよく聞くと、現象説明で書いたように「絵札とか、配る枚数が多くなりそうなときは、そのまま数ぶん配らせるか、それともスペルの分だけ配るか選ばせられるよ」ってちゃんとシュルツは言っていました。見事だ。あ、冒頭のピクニックの綴りがPinicになっていますぞ(どうでもいい発見)。



13_"4 Sided Gemini" by John Bannon
最初に1枚のカードを誰にも見せないようにして観客のポケットにしまってもらう。観客に1枚ずつカードを配らせ、止めたところにジョーカーを挟む、というのを2人にやらせる。ジョーカーの示す場所のカードが黒のエース2枚、配らせたカードの数の和の分配るとダイヤのエースが出てきて、最初に入れておいてもらったカードを取り出してもらうとハートのエースである。

ば、バノン先生のきたー!『Destination Zero』(本)とか、『Move Zero Vol.1』(DVD)でも解説されていたアレです。「バノンファンなら常識ですよ」と訳の人が。どんだけ好きなんだよ。ジェミニ手順がここでも、という感じです。マッチングに使うのはよくありますが、これはフォー・エース・プロダクションになっています。いや、別にそれもよくあるかw バノン先生のこの図々しく「観客の操作を観客自身の手でなかったことにさせる」系の仕組み、好き。解説中にボブ・ロスの名前が出てきてちょっとニヤリとする。



14_"Shuffle-Bored" by Simon Aronson
演者は最初に予言のメッセージを観客の一人に送っておく。デックを取り出し、表裏ごちゃごちゃに何度も混ぜさせた後、その予言を読み上げてもらう。その表向きの枚数や赤黒の枚数などがすべて正しく予言されている。

もうね、名作ですね。知っててなお、途中途中で「あれ?いや、これ、今回はさすがにもう無理じゃないですかね」としか思えない状況で多段式予言が的中していきます。アロンソンのは大きな紙に上から予言を書いておいて、それを引き出しながら見せていく、という見せ方で(たぶん)、有名な改案としてはアリ・ボンゴの"折りたたんだ紙を開いていくと次なる予言が出てくる"というのがあります(私は最初それで知りました)。シュルツは観客のスマホにテキストメッセージとして送るというかたちにはしており、現代的な感じに仕立ててはいるものの(予言の効果を高めるため、改行はたくさん入れようね、みたいな)、根幹の仕組みは同じであり、やはり原案の力強さを思い知ります。あとシュルツはロゼッタ・シャッフル(レナート・グリーンがよく使っている、デックをふたつに分けて、ぐりぐりとねじって円状にしたものを左右から押し込んでシャッフルさせるアレ)を実にカジュアルに使いまして、それがまたいいのです。あれはぐちゃぐちゃ感を見せるのに本当に適した手法なのだなと再認識しました。



15_"Silent Tansmission" by Eddie Fields
観客がデックをシャッフルしてからカードを1枚選んで憶えて戻し、パケットを表向きと裏向き半分ずつでシャッフルをする。表向きのカードを読み上げさせるが演者は観客のカードが何かを言い当てる。この間、ずっと演者は電話向こうで指示を出しているだけである。

演技の冒頭から、観客の女性2人と、その間に通話状態になった電話が置いてあるだけ。観客たちは、シュルツの指示に従ってデックをシャッフルしたりパケットに分けたりカードを覚えたり混ぜたり読み上げたりしていくが、選んだカードが当たると。当たってしまうのです。もう電話越しっていうのを抜きにしても、最初に観客がデックをシャッフルした時点で、「これ演者も現場にいないし、どうやったって当たらないだろ、というか当てる手品ではないのか?」などと思い始めましたが、まあ当たりまして、変な声出ました。ビル・ムラタのワイキキ・カード・ロケーションという私の大好きなロケーションの仕組みがあり、要するにそれを使うのですが、これ電話越しにやるとここまで気持ち悪いトリックになるのかと震えました。なお解説聞くまでWCLであることに気付かなかった盆暗、それがわたくし。



16_"Six Covers Six" by Ryan Schlutz
観客がカードを1枚憶え、自分でシャッフルするが、その上で演者がカードを当てる。それも裏向きでな!

シュルツまじかしこい。だって裏向きで、観客の脈というか勘の力で当てるんですよ。キーカードの作り方が絶妙ですよね。たまりません。サンクン・キーとかやられるとまあ分かりませんね。




BONUS: Moves Toolbox
Pinky Break, Swing Cut, Box Switch, Controlling the Top Stock, Magician's Choice

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あと、気になった、というかこれはもう昔からなのですが、シュルツは英語がかなり早いのでそこは注意です。台詞の面白みをわかれよということまでは要求されませんし、解説部分を見て手順がたどれないことはないと思うのですが、まあガチネイティブのイングリッシュはめっちゃ早いな、ということだけ覚悟しておいたほうがいいです、と。日本のショップは手順概略とかつけて売ればいいのに。いや、スクリプト・マヌーヴァが字幕付きで出せばいいのです。なんでもっと早く出してくれなかったんですかヒゲ社長!

あとトラックの切り方がヘンというか。個々、「そのトリックに関してのシュルツのコメント」→「観客相手の演技」→「解説」 という構成で、それ自体は別にいいのですが、「この現象にはひとつだけギミックを使うんだ。ダブルバックカード。これを使うだけでこの奇跡が起こせるというわけでね」みたいな、若干のネタバレ的な要素を含むんですよ、この「冒頭のコメント部」w 最初「あれ、解説?解説は演技見たあとでいいのよ。演技から見たいのに。どこかな…?」ってなってた間抜けが東京に一人いたとかいないとか私とか。

ゆうきとも「オープニング・セレクション」

monthly Magic LessonのDVDには、毎回メインメニューに入る前に30秒くらいの手元のみ無言での演技映像があり、これがまたクイックかつビジュアルな現象が多くて好きだったのですが、基本的には本編で解説はありません。古今の他の人の作品だから解説できないとかそういう感じなのかなと思っていたのですが、必ずしもそうではなかったようで。半年に一度変えているとのことなので、150号を数えるいまや25種類ものクイック&ビジュアルな手順があったということになります。重ね重ね解説がないのは惜しいなと思っていたところ、出ましたね、「オープニング・セレクション」が。


DVDが届いた日、「演技だけ見たら寝よう。あの長さ6作品だし、まあ5分もあれば終わるでしょう」と思って見始めたところ、結局ついつい解説まで全部、50分ちょい見てしまう面白さ。どれも面白いのですが、個人的には"オイル&ウォーター8.5"と"ファイブ・キングズ・ロイヤル"、"フラップ・ジャックス"が特に好きでしたね、と書いて、6個のうち3個を「特に」といっても、「特に」感がゼロなことに気付きました、いま。ああ、"EZ ハイパーツイスト"も捨てがたい。

まずあれです、ゆうきさんはカウントがうますぎます。当然そうあるべき、というのはともかく、リバースカウント、エルムズレイカウント、ツーフォーカウントあたりが区別つきません。あと久々に見ましたが、フェンテスチェンジもクソうまいの。ふわっと変わる感じ。ゆうきともほど、『キャラ色はないので「あ、これはできそう」と思わせつつ、実際やってみるとああはならない(できない)』という演技を見せるマジシャンも珍しかろうという気もします。アクロバティックなことをしているわけではないのに、かつ自分もその技法はできるはずなのに、まとめてやってみると「なんか自分、全体的に雑」のような。ガビとかキコとかは見た瞬間「ハイ無理ー。ていうかこいつ本当に同じ人類なのか?」とか思うのですが、ゆうきともは『一見ラクにトレースできそうなのに、やってみると自分の"コレジャナイ感"が見える』というのが曲者です。大変けしからんです。あ、いや、全部が全部ゆうきともみたいなクオリティでできなきゃいけないわけでもないですし、トリックとして成立するレベルくらいには自分でもできるように作られているのですけれど。ともあれ、なんだかんだ短時間でインパクトある作品が揃っている印象でございました。

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■限りなく赤に近いブルー(ノースイッチバージョン)
「瞬発力」マックスのカラーチェンジングデックの手順。以前にDVD 「ワイズワークス」 で発表された手順をアレンジして、よりセルフ‐コンテインドな形にしました。シャレの利いた台詞回しによって、色が変わる「理由」を作り出している点も注目です。(mML Vol.13-18のオープニングで使用)

■EZ ハイパーツイスト
パケットトリックのクラシックである「ハイパーツイスト」をよりライトなカード構成にして演じやすくした作品。Aから4までの4枚でツイスト現象が起こり、4枚とも同一カードに変化して、さらにクライマックスの現象がある意外性抜群のトリック。(mML Vol.43-48のオープニングで使用)

■オイル&ウォーター8.5
複数段構成のオイル&ウォーターから、最後は瞬間的な入れ替わり現象となる
ボリューム感満点の手順。大変巧妙な手順構成となっていて、おそらく感心されることでしょう。一般的なあるギミックカード(ただしO&Wに使うのはさほど一般的ではない)をを使用することで、レギュラーではできないクリーンさを実現しています。(mML Vol.55-60のオープニングで使用)

■バックグラウンド・オープナー
オープナーとして4枚のエースを鮮やかに取り出し、見るとその4枚だけ裏の色が違っています。解説をご覧になるとわかりますが、応用が利く、使い勝手の良いきわめて実践的な手順です。(mML Vol.67-71のオープニングで使用)

■ファイブ・キングズ・ロイヤル
5枚の同一カードが、あっという間にロイヤルフラッシュに変化。 ちょっとテクニカルですが、秀逸なメカニズムを持つ佳作。ブラザー・ジョン・ハーマンの作品です。(mML Vol.73-78のオープニングで使用)

■フラップ・ジャックス
ポール・ハリスが有名にしたフォーカードのレべレーション。パタパタっと、瞬間的にフォアエースが開示される見事なカラクリ。発表当時大流行しただけあって、この楽しさは別格です。セルフワーキング・フラリッシュとでもいうべき唯一無二の怪作。(mML Vol.109-114のオープニングで使用)

おおきく振りかえって2017

今年は色々なレクチャーに参加はしたので、いつもなら色々備忘録を書くところなのですが、大半において時宜を逸しました。来年はもう少しちゃんと書きたいと思います。自分のために。

◆1月
・家でゆるゆると手品を見ていました。T君は年明け早々のスタバでドイツの某氏の本の粗訳を始めていたとか。ガッツあふれる感じ。
・入稿から4か月の時を経て『Losing Control』の組版が上がってくる。
・サイクルトレーナーを買う(もほぼ使ってない有様)。
・悪ふざけ本『ASIS』の下準備をもうこの頃から始めていた模様。あほである。

→わかります。

→ミリタリー陶芸すごい。

・ボリス・ワイルド『Transparency』の日本語版が出る。マークト・デックの本とか東京堂エッジ攻めすぎだろと思いましたが、T君が満足そうなのでそれでいいとします。「その著者用の書影を上げた結果、UKのマジシャンから『俺のも訳そうぜ』とかきて、その人の本を見てみたら『62個の新作』……えっ?『275ページ!』とかあるんですよ。『死ぬから無理です』って返しましたよ」とか言ってて笑いました。

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→最近この考え方になっていてやばい。

 ・アイカツを見てもいないのに、『詳説アイカツ史』を買うリトル愚かなわし。そしてこれを呟いた直後、知り合い数人からメッセージを受け、うちのひとりから全176話が入ったDVD(たぶん30枚以上あった気がします)が後日自宅に送られてくるが、それはまた別のアイカツだね。

→とてもよく分かります。

 
→辞書ナイト3 毎回このイベント面白すぎてすごい。

→イカ、上位存在の情報収集末端説、好き。

スマホを新しくした。
・眼鏡を新しく買ったあとで、塗装ハゲについては有償で塗りなおせる、ということを知り、結局全く同じモデルの色違い眼鏡を持っているというアレな状況になる。

https://twitter.com/propateer/status/823314508235948033
https://twitter.com/propateer/status/823491756398284800
https://twitter.com/propateer/status/824282452466118658
https://twitter.com/propateer/status/824816137779044353
https://twitter.com/propateer/status/826235838279200768


◆2月

→どこでも流行っていないポーカーという有名ゲームw

けもフレ浄土真宗

ハラール。まさかこの10か月後に、自分がハラール対応とかウドゥ対応とかで胃が痛くなる日がこようとは。もうみんな日本に来たらラーメンとハンバーガーでも食べててほしい。



→最近結構多いです。「おい何ですかこの請求。不正使用か……!?」からの「わ、私だったァァァァ!」の流れw

→電子版の準備もしております。

→こざわまさゆきが大体当てはまります。
 
・『52 Lovers』の確認のために、文章チェックに加えて色々ギミックを作ったりしていましたが、この時期プロマネで死んでいた気がするので、手抜きしてたのかな、私。

→霊能力者説

→真の校正マンはこうでないとw

→ガブちゃんちと一緒w

→気をつけたい。


→私含めて多そうw

・Shearlockのバリエーションを作ってもらった。大変便利。
・カーニーのレクチャーに行く。
・ヨーキムのレクチャーに行く。ヨーキムに手品見せるのは緊張しました。
・ゆうきとものレクチャーに行く
・ダローが亡くなる。大変ショック。

→コインマジシャンは反省すべきですね。

→こざわまさゆきクソコラグランプリ

→私も人なのでしょうがないです。

https://twitter.com/propateer/status/829870128476991488
https://twitter.com/propateer/status/830307416189267971
https://twitter.com/propateer/status/830314523445727232
https://twitter.com/propateer/status/831877954212765696
https://twitter.com/propateer/status/831878062664933377



◆3月

→これはとてもいい人ですね。理想。

PDCAは大事です。

→確実に理解と説明能力が高まる勉強法ですね、これは。

→ホントに迷惑。

露伴先生いいひとだw

・堀木智也レクチャーに参加。ほんとコインは変態しかいません(含・二川滋夫)。あと、はじめてねすもあさんにお会いした。のちにRewindとして発売されるアレを生で見せて&教えて頂きましたが、現象もさることながら生で出来るということに一番驚きました。映像限定トリックかと思っていました。すみませんでした。
東京堂バーンスタイン本で、「何言ってるか、どうやるのかわからないやつがある」というツイートを見て、「おいおい最近の人は読解力が低いのか?」と勇んで読んだら自分も全く理解できず、結論として「訳文が間違っている」となりましたが、日本語文章を読んだのに意味が取れないと、自分の日本語力にまず不安を覚えることがわかりました。
・TAKAHIRO&三品優太郎レクチャー。
・ゆうきともレクチャー
・ポール・ガートナーレクチャー。同日にけもフレ最終回を見る。いい日だった。

https://twitter.com/hideroP/status/840214572984295424 けもフレ最終回


◆4月

→rule of thumb

→小林さんちの子になりたい。

・『鉄血のオルフェンズ』が「じ、時間泥棒…!」的な終わりで震える。

→決して真似しないでください は名作でした。

→ベルヌーイの一族

→エリカさんいい人だ。

・上田に遊びに行き、シナクラ先生に遊んでいただく。プロによる歯医者さんごっこ。また、朝のちょっとしたツイートから居場所が発覚した結果、園内さんにも初めてお会いする。「あの、これ…」とディスクをいただき、「あれ、お土産かな」と思ったらお仕事の依頼であり白目w なお、「メガネのブランド」と「(カーニーレクチャーの際)横にこざわまさゆきがいた」という2点で身バレするんだなということを知りました。

https://twitter.com/propateer/status/851455618296696832 悲しい。
https://twitter.com/propateer/status/853261376319442947 デルレイ不思議。
https://twitter.com/propateer/status/854542749252468737 メンタルマジックっぽいw
https://twitter.com/propateer/status/855278487984234499 イングブルムさんキュート。
https://twitter.com/propateer/status/855426309488492544 植田まさし女性キャラコスプレ用
https://twitter.com/propateer/status/856737790108749824 半分くらいの人は気づいているのだぞ。
https://twitter.com/propateer/status/858300533618073600 旅に限らずなんでもやってみるのがいいです。
https://twitter.com/propateer/status/858505581014929408 澤浩の"Pushman"を見て、これが最高のコインマジックだという思いを強くしました。
https://twitter.com/propateer/status/848838579417522177
https://twitter.com/propateer/status/849312067828027392
https://twitter.com/propateer/status/849312381679357952
https://twitter.com/propateer/status/856525226267496448



◆5月
・この頃から野崎まど作品をいっぱい読んでおりました。
アイカツを見始めました。
・ねすもあレクチャーに参加。角度厳しいとはいえねすもあさんの技法はどれも斬新な気がします。素敵。
・John Guastaferro『en route』日本語版出た。いい作品揃っております。

https://twitter.com/propateer/status/864871914874875904 ヨーロッパやばい。
https://twitter.com/propateer/status/865234773341425669 発想www
https://twitter.com/propateer/status/865900494627024896 バビロン、最高に面白いです。

ターナーレクチャー。うますぎて手品なんだかテクニックなんだかすらわからない。Geoさんのオクトーバー伝説が始まる。
・サブウーファーを買ったがその威力に震える。付けられる人は迷うことなく買うべき。そしてガルパン劇場版を見よう。

https://twitter.com/propateer/status/868837595014348800 秋山殿と同じく、良いところを見つける方向がいいですよ。うまい批評できる人なんか少ないのですし。
https://twitter.com/propateer/status/870254731641339905
https://twitter.com/propateer/status/870661843970174977 つくりたい
https://twitter.com/propateer/status/870870703599255552 便利
https://twitter.com/propateer/status/872107303779971072 売られていますよ。


https://twitter.com/propateer/status/875584875268526081 みんないっぱい作品作ろう。

・A Study In Secrets解散の報に触れ震撼する。
・ゆうきともライブレクチャーに行く。

https://twitter.com/propateer/status/879890857452634112
https://twitter.com/propateer/status/880290269312073732 ホント周りは自発的に手品をやりだす人ばかりです。


◆6月





◆7月
・パズル作家の山本先生のトークショーに行く。なぜかこざわまさゆきもいましたw

https://twitter.com/propateer/status/881535520462979073 とても良くわかります。
https://twitter.com/propateer/status/882042235331551232 ファローシャッフルの語源がファラオとは。
https://twitter.com/propateer/status/882219682488504320
https://twitter.com/propateer/status/882771607860596736
https://twitter.com/propateer/status/884413128246648832 客が喜ぶから。納得。
https://twitter.com/propateer/status/885432662168485888 正解するカドの徭さんTシャツを作る暴挙。
https://twitter.com/propateer/status/886394055491334148

・園内・こざわ両氏と飲み食いしたり手品見せてもらったりしました。

https://twitter.com/propateer/status/887308930501681152
https://twitter.com/propateer/status/887319471194423301

・ASIS本とか頑張って作っていました。1人締め切りをブッチした人を終生忘れません。

https://twitter.com/propateer/status/888995876785373186
https://twitter.com/propateer/status/890579141921169408
https://twitter.com/propateer/status/890804666367225858
https://twitter.com/propateer/status/891566010838335488 アイカツ画面チェッカー
https://twitter.com/nedikes/status/882649468637663234/photo/1
https://twitter.com/Phoalbatrus/status/890771634251890689


◆8月
・ユージン・バーガーが亡くなる。

→完全に勘違いしていました。恥ずかしい。

コミケに行き、そのまま立川のガルパンTV全話&アンツィオ一挙上映にいく。流石に後半睡魔に倒れるガルパンおじさんを散見。
・大阪に行ってスイーツとフレンチドロップ、A-omoroをはしご、アルスさんが相変わらずうますぎて吐きそう。最高です。翌日京都でgear見て観光してのべみずさんに遊んでもらって帰る。
・野島さんにのせられてあいまいみーミュージカルに行く。

→ホント、作品として、本やDVDとして出した人に対しては尊敬の念をいだきますね。

→何ーずアンドパンツァーだろうか。さておき2017は行けなかったので、2018年はまた行きたいです。

・マジックマーケット2017。悪ふざけ同人誌『ASIS』を出す。委託とはいえ、前日までに荷物を送れなかったので、結局当日自分でBeeさんのところまで運ぶ羽目に。現場ですけうゆさんとかGuyさんなど、ネットでしか知らない方にお会いしたりして、それはそれで楽しかったです。

https://twitter.com/Rei_magic_rei/status/901448714148921344 これやりたいんですけど!
https://twitter.com/propateer/status/894953307214458882


◆9月

→ポン太&アルスレクチャー in OSMAND。アルスさんがメイドインアビスネタを振ってきてビビる。彼も探窟家だったw

・こざわさんと上田に行き、シナクラ先生と園内さんに歓待していただく。初心者集団ビギナーズ・フォーを結成。
・FISM予選出る5人衆のショーを見に行く。面白かったなーって思った人が本戦出場してて、まあ妥当かなと思ったりしました。

https://twitter.com/propateer/status/903970870321864704 マクロスかよw
https://twitter.com/propateer/status/906485078976454661 桂馬
https://twitter.com/propateer/status/911565973802557445 https://twitter.com/propateer/status/911567044595802112 ステッカー作りたい
https://twitter.com/propateer/status/911567044595802112 ホント感想って来ないですからね。特に良かった話なんか。
https://twitter.com/propateer/status/912695373700800512 MMR大好き。
https://twitter.com/propateer/status/913550152098447361 サイコパス。割と当てはまって草。



◆10月
・国語辞典ナイトが相変わらず楽しい。
・二川会強化合宿。あとたっぷりとクロースアップ。
・カズカタヤマレクチャー。
・ふーさんとうぇるさんレクチャー。うぇるさんは息をするようにナチュラルにボトムパームするマンでした。もう少し詳しく教わりたい。DVDとか出してほしい。あのくらいの自然さでいけるボトムパームは本当に有用だと思いました。

https://twitter.com/propateer/status/917340404617428992 やらなきゃ…。
https://twitter.com/propateer/status/918507946715234304 この身も蓋もない感、嫌いじゃないですw
https://twitter.com/propateer/status/919184613213224962 破れ奉行シリーズ。「ナカ(村錦之助)ちゃんだよー!」に噴く。
https://twitter.com/propateer/status/920497269073436672 おさらいしておこう。
https://twitter.com/propateer/status/922724236124401664 すごい
https://www.youtube.com/watch?time_continue=2385&v=m_BsMTCLR6k Sam Angelicoの演技がいま見ても面白すぎてつらい。イヤァァァァァァ!最高です。


◆11月
・ついに『52 Lovers』の日本語版が出た。校正の記憶が遥か彼方w
・マシンを新調するがサブウーファーが使えなくなり悲しみに暮れる。ついでにHDDが2基死ぬ。より悲しみが深まる。
サンライズ(茘枝/サンタ)の公演を見てくる。
・ベベルレクチャー&ワークショップ。
ゼルダクリアしていたりしました。

https://twitter.com/propateer/status/932595722603544576 面白いです。
https://twitter.com/propateer/status/933197033338372096 踊り食いとか、まんま進撃の巨人だからなあw



◆12月
・最近オリジナルデックがいっぱい出てきていいなーって思うんですが、軒並み1,500円とか1,800円とかしてて、「おいおい、ギャフデックより高い」とか思ってしまう。もっとも、値付けというのは「それが適切であると思うような人向けである」という先に引用した言説には納得するので問題はないんですが。個人的には(使うものなら)1,000円くらいが上限ですねえ。コレクションしたいものという意味では2,000円でも5,000円でもいいんですけど。
・とある本の版権を取りました。訳もほぼ終わっています。2018年3月を目処に出したいと思います。また、同じ時期に別の方が出版許可取れなかった本も別ルートで出せることになったらしいので良かったです(ちょっとだけ校正のお手伝いをさせて頂きました)。楽しみです。
羽生善治永世七冠。えらいこっちゃ。
・『おへんろ。』香川編が出るらしい。早く予約させてほしい。
・FF30周年コンサート。

→昨今のマニアは、若い方が「youtubeで手品勉強しました」って言うと複雑な気分になるらしいのですが、私まったく気にならないんですけどねえ。

→危険な「ながら」シリーズ、これはたしかにすごく危険w

ガルパン最終章1話、聖グロの新キャラ。間違いなく戦闘力が高い。
 
https://twitter.com/propateer/status/937322636689915905 半分くらいしかわからない…。
https://twitter.com/propateer/status/937952557422469122 ガルパンおじさんいい加減にしてほしいw 私は上野に行きました。
https://twitter.com/propateer/status/938984669315346434 私もすっごく疑問。エルムズレイカウントとかダブルリフトとかも文献にあたるの必要なのかな、的な。
https://twitter.com/propateer/status/940914852263890944 もう次元が違うんですが、これを参考にすることでなんとか私も剣の試練極位をクリアしました。ありがたい動画でした。

・Secretsシリーズを見ておりましたが、Majionは早くThe Complete Works of Dr. Sawa(6枚組)を作るべきです。まじで。はやく。
・結城友奈がとてもつらくなってきました。ゆゆゆはこうでなくっちゃ(涙目)。
・ガールズアンドパンツァー博覧会にいってきました。
・年の瀬に買ったkisser『empty tone』が大変良かった。
コミケに行って散財してきました。

→相変わらず良い記事を書かれる。真面目に挑戦してる人がちゃんと評価されるイベントだといいんですが、大きくなればなるほど柵と無関係ではいられなくなるのは世の常でございますね。

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そんなこんなでツイッターで済ませてブログに書くまでに及ばずって感じで。2018年はもう少しまともに書こうかと思いました。みなさま良いお年を。

『strawberry』&『ASIS』

先日のマジックマーケット2017にて頒布されました、悪ふざけ同人誌『ASIS』の通販を開始しました。悪ふざけを見たい方、軽い気持ちのおふざけによる印刷費&ダンボールの塔を見て暗澹たる顔をしているきょうじゅに憐憫の情を抱いた方、字ばっかりの手品地獄を見たい方、表紙の南の海の綺麗さを綺麗な印刷で見たい方などはぜひ。


教授の戯言『ASIS』
http://magic.theshop.jp/items/7957867



また、園内五果さんの『strawberry』も数冊だけお預かりいたしましたので、瞬殺とは思いますがこちらに委託販売をお受けしていますショップにアップして、寝て起きたら完売しておりました(2017.0828)

園内五果『strawberry』
http://magic.theshop.jp/items/8047607

カードマジック作品集『ASIS』

ツイッター上でもたびたび出る、新商品の説明文章を見ては「こうやるんじゃないかな」「いやこうだろう」のような議論。「いっそ、商品説明文だけを所与条件として、みんなで作品集作ったらいいんじゃないですかね」というような阿呆な発言をしたのが確か2016年末だか2017初頭。阿呆な真面目な人たちがバカ正直に寄稿して逃げられなくなったのが4月。以降、締切をブッチしてひとりで6作品寄せた人までいるのが本書『A Study In Summer』通称『ASIS』です。訳すとなつやすみの自由研究ってやつです。あ、いっこだけカード使わずブレスミントを使うやつがあったことに気づきましたが、もう入稿したので直せません。やっちまったZE!



作成条件は「ネットで商品紹介文章を読んだ」「演技映像は見たことがない」「商品そのものを買ってない(実際のやり方を知らない)」ことが前提です。なお、取り上げた作品の数々を、偶然にも大体購入済みであるこっぺさんという方に判定を依頼。商品と完全一致してしまった場合は掲載を見送る、というルールとしました(さすがに偶然とはいえ、完全に一致してしまったものを出すのは、……別に何も悪くはないと思わなくもなくもなくもなくもないですが、なんか寝覚めが悪いですし)。「まあ、いうても完全一致はないでしょ」と思っていたらありました。しかも複数。凄いですね。マジックマーケット、Beeさんの「日本奇術文化研究所」にて委託頒布予定。Tくんはあそびに行くそうです。


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全作者入場!


特に理由はないッ シゲオがうまいのは当たりまえ!!
協会にはないしょだ!!! マジックハウス店主!
二川滋夫がきてくれた―――!!!(※)
(※)マジである。しかも複数作品。


パリの女子高生は生きていた!! 更なる研鑚を積み理系手品解読師が甦った!!!
長身痩躯に熊のお面!! ゆうゆうだァ――――!!!


ASISの本場は今や北の大地にある!! オレを驚かせる奴はいないのか!!
izumiだ!!!


ファンの前でなら私はいつでも全盛期だ!!(※)
燃える訳書(焚書) とみやまたつや だいたい本名で登場だ!!!
(※)中学2年頃


手品したいからここまできたッ キャリア一切不明!!!!
千葉の大豆(国産)ファイター トウフだ!!!


総字数320万文字超(※)のブロガーが今ベールを脱ぐ!! 
東京から きょうじゅだ!!!
(※)本当


テジナ暗黒地域こと「ながのちほー」で磨いた実戦テジナ!!
シナクラ会のデンジャラス・ライオンのフレンズ 園内五果だ!!!


ギミックでの殴り合いなら我々の歴史がものを言う!!
封筒とマジックワゴンLOVE! 元祖ギミック厨房 Bee男爵!!!(※)
(※)爵位本当


ルールの無いテジナがしたいからバーマジシャン(バーで手品をする人)になったのだ!!
プロのテジナを見せてやる!!ヤマギシ・ルイ




若き王者が帰ってきたッ
どこへ行っていたンだッ ASISチャンピオンッッ
俺達は君を待っていたッッッ こっぺの登場だ――――――――ッ



加えて負傷者発生に備え超豪華なリザーバー(イタコ芸)を4名御用意致しました!
もやもや皇帝 こざわまさゆき!!
伝統派テジナ エド・マーロー!!
東洋の巨人!高木重朗!

……ッッ  どーやらもう一名は到着が遅れている様ですが、到着次第ッ皆様にご紹介致しますッッ!




『ASIS -A Study In Summer-』
収録内容
 「Counter Punch」っぽい 二川滋夫
 「OMEN」っぽい 二川滋夫
 「Vivaldi」っぽい ゆうゆう
 「Daydream」っぽい ゆうゆう
 「Gemini Fates」っぽい ゆうゆう
 「Palette」っぽい izumi
 Catalog izumi
 「Masterpiece」っぽい 富山達也
 「Pairs」っぽい 園内五果
 「Love Bites」っぽい izumi
 「Dual」っぽい トウフ
 「T2」っぽい きょうじゅ
 「Lazy Prediction」っぽい Bee男爵
 MMMMMM ヤマギシルイ
 Diffused Numero ヤマギシルイ
 Self-Counterpunch ヤマギシルイ
 Imagination Double Cross ヤマギシルイ
 Silent Daydream ヤマギシルイ
 Daydream Everytime ヤマギシルイ

B5サイズ表紙カラー本文モノクロ80ページ。挿絵図表殆ど無し(手抜き)。マジケ後、多分物販ページでも売ると思います。値段はちょいと上げますが。

園内五果『strawberry』


先日、春に一度お会いしたアマチュアマジシャンの園内さんが近くにこられたので、けもふれがーでんに行って「すごーい!」「おさけー!」などとやっておりまして(阿呆2名)。その場でデザートとして出されたのが本書、『strawberry』だったのです(流れでインチキストーン的な話にいきそうですがいきません)。

同日その後、厚さで、もとい、暑さで溶けかけているこざわさんを新宿に呼び出し、こっちでもビールにドイツ料理で「すごーい!」「おーいしー!」とかやっていたわけですが(阿呆3名)、その場で園内さんにやっていただいたのが本書のBonus、"The Old-maid Trick"でした。こざわさんも私も「ふっしぎー」となりまして。原理ものは本当にいいなあと思った次第です。

後日これを私より伝授された訳担当のTくんは、サークルでこれをやって、マニアを引っ掛けてニヤニヤしていたそうです。「え?なんであたるの?」「えへへへ」「ちょっと待って、もう一回やってもらっていい?今度は枚数を変えてやるから」「どーぞどーぞ、やらせていただきましょう。あ、ご自由に混ぜちゃってくださっても結構ですよ(ニヤニヤ)」 ……最低だなw

で。

本書はA5で50ページくらいのコンセプト作品集です。マッチング・カードというジャンルがありまして、ってそれを伺ったとき、私の頭の中にはメイトカードがバンバン揃っていくニック・トロスト的なあれしか浮かばなかったのですが、そっちじゃなくて、こんな感じのです。
1. 最初にカードが裏向きで1 枚選ばれます。このカードはそのまま伏せて置かれ、カードが何であるかは誰も知らない状態です。
2. 演者は「このカードと同じ数字のカードをあと3 枚見つけてフォー・オブ・ア・カインドを揃える」と言ってデックをカットし、3 枚の8を取り出してみせます。
3. ここで観客がテーブルに伏せられているカードをひっくり返してみるとK で、失敗したかのように見えます。
4. 演者は「こちらのカードを全部変えてしまいましょう」と言い、先ほどの3 枚をもう1度見せるとそれらはK に変化しており、フォー・オブ・ア・カインドが揃います。(本ノートより引用抜粋)
というやつです。常識ですよね。……すいません、私ここ数年、そのジャンル名すら忘れていました。


先述のとおり、基本的にはマッチング・ザ・カード作品集であり、現象の流れとしては似たようなかたちですが、舞台だてや手法が全て違っております。私は"Fault and Faint"と"Snowcap"が好みです。



で、"The Old-maid Trick"なんですが、名前のとおりババ抜きのようなテイストの流れで、様々なやり取りを経た状態で、一体誰の山にババがあったのかを演者がずばり当てるという、あまり見たことがないたぐいのトリックです。
観客にシャッフルしてもらったデックをテーブルに置いて、適当な枚数を取り上げてもらい、そこにジョーカーを1枚入れてまたシャッフルし、それを適当な人数分の山に配り分けてもらいます。ババ抜きのルールを説明し(ここでは1枚ずつでなくてもいいこと、組が揃っても別に捨てなくてもいいこと)、一通り終わったら最後にジョーカーを抜き出してもらってから演者が向き直り(驚くべきことに、観客の操作の間演者はずっと後ろを向いている)、最後にどの山にジョーカーがあったのかをずばり言い当てる、という現象です。

いい点は不思議なところ。最初見せて頂いたとき、どうやって当てているのかまったく検討もつきませんでした。悪いところはババ抜きと分かってはいても操作が長いところ、それから山がせいぜい7つとかなので、山が大体4つとかですと当てずっぽうでも4分の1くらいで当たってしまうと思われること。場所とること。悪いところ多いじゃねーかという向きもございましょうが、でも不思議なんですよ。ひとり相手にガチクロースアップを見せるぜ、という御仁には向かないと思いますが、パーティーなどの一画で、ワイワイしながらやるには絶対いいトリックなんですよ。シナノクラフトの鹿化人さんや、訳担当のTくんはハンドリングやステージングを色々いじっているとのことで、そういういじりがいがあるのも良い手品の特徴ですね。



もうひとつのボーナストリック"Strawberry on the Shortcake"、こちらは原理というより"Homing Card"や"Ambitious card"のパーツを上手く組み合わせた趣のトリックです。3枚のカードをイチゴになぞらえ、ショートケーキを食べるときのイチゴの扱いをベースに作られたもの。お話マジックが苦手な私でもできそうな、そこまでストーリーストーリしていない感じです。手法自体はある程度マジックをやってきた人ならすぐに演じられるものかと思います。

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『strawberry』

  • Contents-

Matching the Cards
 Shingleback Skinks
 Collecting the Cards
 Fixed Match
 Last Match
 Flash Match
 Fault and Faint
 Snowcap

Bonus
 a The Old-maid Trick
 b Strawberry on the Shortcake


サークル『果無園』マジケ参加&頒布予定とのことでした。私もちょっと数冊買わせてもらって、友人に布教したいと思います。