教授の戯言

手品のお話とかね。

手品

Ryan Schlutz『Super Strong Super Simple』DVD

昔から好きなんですよね、ライアン・シュルツとシンプルで不思議なマジック。シュルツはめっちゃテクニックもうまいんですが、それをあまり表に出さず、クレバーなトリック作ったり他のDVDに提供したりしている人で。私には無理、という技法もまれに使うので…

ゆうきとも「オープニング・セレクション」

monthly Magic LessonのDVDには、毎回メインメニューに入る前に30秒くらいの手元のみ無言での演技映像があり、これがまたクイックかつビジュアルな現象が多くて好きだったのですが、基本的には本編で解説はありません。古今の他の人の作品だから解説できない…

園内五果『strawberry』

先日、春に一度お会いしたアマチュアマジシャンの園内さんが近くにこられたので、けもふれがーでんに行って「すごーい!」「おさけー!」などとやっておりまして(阿呆2名)。その場でデザートとして出されたのが本書、『strawberry』だったのです(流れでイ…

こざわまさゆき『ten little tricks』

こざわ「『Incomplete Works 2』出すのは当分先になりそうなので……」ということで、コミケでいう準備号のような感じで、こざわまさゆき氏の新刊が出ました。夏コミとマジックマーケットで紙ものを頒布のご予定だそうですが、電子版のかたちでの販売は開始さ…

テンヨー手品

先日、粋なお友達の計らいで、テンヨーフェスティバルに参加してまいりました。いや、もちろん演者としてではなく見る側で、ですが。で、場の空気に呑まれまして、いつもは知り合いに見せてもらってから「これやってみたい」と思うものだけ買ったりしていた…

Lee Asher 『Losing Control』

「リー・アッシャーっていったらそらお前さん、"アッシャー・ツイスト"でやんしょう」と思っていたのですが、訳担当の彼はちょっとナナメっていました。「いえ、それもいいですが、やはり"ルージング・コントロール"ですよ。さりげなく本人からも販売許可取…

Link Board

ディーンズ・ボックスを始め、世の中にはありえない状況で紐が繋がるとか、わっかが通ってしまうとかの商品があります。それ系の道具として私はディーンズ・ボックス2.0がずっとほしかったのですけど、結局手に入らず、ダンボールで自作しました。中に磁石と…

Boris Wild 『TRANSPARENCY』

先般来日、日本でもレクチャーツアーをしていたフランスのマジシャン、ボリス・ワイルドの、マークト・デックに関してはおそらく世界で1番詳しく、多岐にわたった作品や解説のあるハードカバー本『TRANSPARENCY』です。2012年の発行で、230ページ、トリック…

佐藤大輔・著 佐藤喜義作品集『Amazing Sally』, Vol.2

昨今、"人生の大切な全ての事が詰まってる"でお馴染み、某『少女s&戦車ー』の映画を頻繁に見に行く現実逃避をしており、「立川でないと満足できない」体になりつつあります。ジャンキーです。さておき。佐藤喜義さんの作品集『Amazing Sally』のVol. 2が出…

Christian Engblom 「Pieces」

初めて見たのが2年前、Fat Brothersの来日レクチャーの東京会場でした。あの日、もちろんダニやミゲルのも相変わらず凄かったのですが、ダニのは3年前のレクチャー以降、DVDなどで軒並チェック済みであったため、「不思議」というよりも「なるほどやっぱりう…

紀良京佑「SYSTEM」

その昔、二川さんに見せてもらった手品があって、「どういう原理なんですか」的な質問をしたところ、「紀良さんのシステムでして」というお返事をもらい、「世の中色々な賢い原理があるんだなあ」と思ったのが10年くらい前だった気がします。そのときは「未…

John Guastaferro『Three of a Kind』

先週25日の『ONE DEGREE』に続き、30日には『Ready Set GuastaferrO』 『Discoveries and Deceptions』、『Seven Wonders』の日本語完訳合本『Three of a Kind』がついに出来たそうです。Tくんは最早、「週刊ガスタフェロー」祭りだぞいや!(創刊第2号の本…

日本語版 John Guastaferro『ONE DEGREE』

評判が良かったから原書買ったような気がしていたジョン・ガスタフェローのハード・カバー本『ONE DEGREE』ですが(読破したとは言ってない)、買った理由は以前二川さんに、その中で解説されている"Solo"を見せられて「う、うぇっ?」と変な声出たからだっ…

トライアングルホール

ディーンズ・ボックス、という、先ごろ亡くなったディーン・ディルの代表作(何故か主に日本でバカウケ。ディル本人が困惑するくらい)があるわけですが、ちゃんとしたものは大きくて重くてあとちょっとお値段もするわけです。それでいて、みんなが注目する…

T.U.R.N.

Jason Palterの"T.U.R.N."です。ダイヤルロック式の鍵開け現象。演者は観客を1人ステージに上げ、このダイヤルロックの機構を説明したあと、ある4桁のキーとなる数字を見えないところでセットします。観客に2・3入れて引っ張らせますが当然錠は開きません。…

Pandora's Lock

演者は名刺大の重厚な錠前を見せます。ある鍵でちゃんと開くことを示したあと、他の4本の鍵と混ぜてしまい、4人の観客にそれぞれ1本ずつ鍵を取らせて開くかどうか試してもらいますが開きません。最後に残った鍵を演者が使うと錠が開きます。 ギミック錠と、…

00:00

00:00を買いまして。予言の紙を置いておく。懐中時計を取り出し、竜頭を回して時針もくるくる回るよ、ということを示した後、蓋を閉めて観客にも竜頭を思うさま回してもらう。いま何時になっているのかは誰にも分からないことを確認した後で蓋を開けると10:2…

Ramón Riobóo(訳 岡田浩之)『Thinking the Impossible』日本語版

「緑の蔵書票」で紹介されて以降、「超・読んでみたい、でも英語で読むの超・めんどくさい」などと思っていたラモン・リオボーの『Thinking the Impossible』(通称『りおちゃん本』)が、日本語への完訳の上、遂に発売と相成ったそうで、めでたくて震撼。つ…

Axel Hecklau Live Lecture

個人的に好きなドイツのマジシャン、アクセル・ヘックラウ氏がPenguinmagicでライブレクチャーをするとあらば脊髄反射でポチらざるを得まいて。彼の刊行物はグッズもノートもほぼ持っているのですが、総じてお高いんですよねー。商品説明見るとPerforming Ri…

岡野将太「PUZZLE」

割と素で、「ノートとかDVD出してくれないかなーこのひと」って思っていた数少ない方のうちの1人がこの岡野さんで、今回DVD「PUZZLE」を出されました。おめでとうございます私(やっと見られて嬉しい)。2〜3年前、某所での発表会の打ち上げでだったと思い…

Messado Rings

デモその他はリンク先で見て頂くとして、ちょっと渋めのクラシック正統派リング・ルーティーンっぽい感じ。多少アクロバティックな動きもありましたが、"人差し指でリングを前方に回転させてそこを見切って入れる"とか、そういうちょっとおかしな難度のアレ…

堂本秋次「Now I don't have a piece of thumbs in my pocket.」「How many lumps do you have?」

北海道のバー・マジシャン、堂本秋次さんの作品集その1とその2。その1はもう3語くらい長いタイトルだったら「ちょい前のラノベタイトルかw」と思ってしまうところでした。「俺のポケットの中に、なんか親指っぽいものが入っているのは"事案"でないはずが…

John Guastaferro 「Discoveries and Deceptions」

John Guasterferro「Discoveries and Deceptions」。彼のレクチャーノートの2番めに新しいやつ。発見と旅というテーマでまとめられた作品集です。いわゆるブックレット形式なのですが、デザインもおしゃれでちょっとお気に入りです。無駄に全訳などもしてみ…

John Guastaferro「Seven Wonders」

John Guastaferroのカードトリックのレクチャーノート「Seven Wonders」。7+1トリック。年始、以前知人に勧めてもらっていたJohn GuastaferroのPenguinmagicのライブをDLして観ました。Second Storm以来のガスタフェロだったわけですが、これがまた面白くて…

John Bannon/Liam Montier 「Fractalicious」

最近自分Big Blind Mediaとかジョン・バノン一味の回し者なんじゃないかという気がしてきましたが、気のせいです。1円ももらってません。ていうか逆に払ってますし。ジョン・バノンとリアム・モンティーの合作パケット・トリック集「Fractalicious」。使うカ…

John Bannon 「Dear Mr. Fantasy」日本語版

アメリカのマジシャンに、ジョン・バノン(John Bannon)という人がおります。大学の頃に手品サークルに所属していた方はおそらく習ったであろう「Play It Straight」(表裏ごちゃごちゃに混ぜていくが、最終的に観客の選んだカードのスートだけが表向きにな…

David Regal 「Clarity Box」

みんなー箱好き−?私は大好き−! たとえばSmall MagicianのBeeさんが"封筒"と名がつくものなら地雷覚悟でも買ってしまうがごとく!世界中の方が新作とくればすぐ買って震撼するように!ワタクシも紙製でもプラスティック製でも木製でも箱物が大好きなのです…

Ryan Schlutz 「Miracles Without Moves」

本当は同じBig Blind MediaのUltimate Selfworking Card Tricksの2枚を取り上げようと思っていたのですが、微妙に時機を逸し、続編ちっくな感じの(別に本当に続編だとか、前出の2枚見てないと話が通じないとかはないのですが)、Ryan Schlutz「Miracles W…

Jumping Signed Bill

掲題、Jumping Signed Bill、ちょっと前に買っていたのですが、とある誕生日パーティーで3分程度手品をせねばならなくなったので色々ひっくり返していた結果たどり着きました。このような事態を予見して、ちゃんと買っておいた過去の私を褒め称えたいです。…

メンタル・クリエイションズ

長谷和幸「メンタル・クリエイションズ」。前3作も大好きですが、やはり長谷さんは凄い。このDVDものっけから追えないものが多く、それだけでも凄いことだと思うのですが、更に解説聞いてびっくりするという、昨今あまりない素敵な経験をさせて頂きました。…