教授の戯言

手品のお話とかね。


届いたものについて適当にレビューしてみましょう。


Vanishing Deck 1400円デックケースというか、デックとほぼ同サイズのカバーのようなものにデックを突っ込むと消失してしまうもの。今までこのネタというと4・5000円はしていたのだが、その安さに惹かれて購入。予想通り出来としては値段相応で多少粗かったのですが、この程度なら見せ方によってどうとでもなる特に問題無しのレベルです。この程度の出来云々は演出と見せ方でカバーすべきことかと思いました。


Aviator Deck 490円
これ。何の変哲も無いノーマルデックです。サークルの某先輩に「AVIATORはJOKERが同一絵柄の3枚だからデュプリケートネタがやりやすい」と聞いていたのですが、ごく普通にちょっと違う絵柄のJOKER二枚が入ってました。Bicycleデックと構成は一緒です。ちゃりんこデックより少々固めで、表面がいわゆる紙トランプにある感じの滑らかさ(Bicycleカードは表面に網目みたいのがあるんですが、それが無いといえばお分かりでしょうか)。とはいえなんだかんだ言ってちゃりんこデックのほうが手品には向いているかなあと思いました。


Thumbcuff 1580円
これ。アメリカで実際に使われる、手錠ならぬ指錠です。両手親指をがっちりかむことで動けなくするタイプの拘束具。クロースアップでお客さんとやり取りをするのに重宝しそう。解説書にコメディにもシリアスにもなると書いてありましたが、このグッズ、シリアスに使うのはちょっと合わない気がします。少なくとも私はシリアスな手品はしませんし似合いませんし。なお、親指に痣が出来るくらい締めたら取れなくなってしまい、口に鍵咥えて何とか外しました。この時点で既にコメディですが、当人は相当焦りました。


Double Color Changing Handkerchiefs 800円
これ。手品としてはともかく、道具としては面白く、PCの前で二枚のハンカチの色をびよーんと変えて一人で笑っておりました。考えたヤツは別の意味でエライと思いつつも、尊敬する故Fred Kaps氏でもこれをビックリふしぎマジックにするのは無理じゃないかと思いました。いや、面白いんですけれどね。演技途中に混ぜて笑いを取る用途で使いそうです。


Vanishing Card Trick 250円
6枚の表向きカードが写った写真を見せて1枚覚えてもらう、続いて裏向きの6枚から1枚取り除く写真、最後の写真には表向きの5枚のカードがあるが、お客さんの選んだカードだけが無くなっている、というもの。昔からあるトリックだがネタばらしに使っていいかどうか悩むライン上。演出次第で結構ふしぎではあるので普通に演じ、勘の鋭いお客さんに一発で看破されたら笑って喋ってしまう、そんなパズル的なものかと思います。


Pandora's Lock 4900円
これ。サロンでも良さそう。ビニール袋に入れて振り回すと凶器になるくらい鍵の重厚感もあり中々いい道具です。使う人が使えば人を殺せると思います。ていうか開封時に足に落として時が止まりました。演出というかストーリーで方向性が変わる予感。久々にギミック単体として好きなタイプでした。


Move Mastery CDROM 2600円
これ。今回のお買い物で一番の目的はこれでした。昨年の某テレビ番組でアルマンド・ルセロ氏の演じたチェンジング、そしてやはり去年見せて頂いたジェフ・ラタ氏のカラーチェンジは、私をカードチェンジ好きにするのに十分なものでした。てゆーかどちらもほんとに魔法みたいです。
そのルセロ氏のチェンジングを是非ともやりたかったのですが、目の前で何度もレクチャーして頂いたジェフ氏の方法とは少々違うのが明らかでして、「さて、どこで修得すればいいのか」と悩んでいたのですが、何気なくこの紹介動画を見たらそれをやっていて即買いでした。なおレクチャラーがTCC(私の所属する手品サークル)でよく話題に出るPeter Duffie氏だったのに少し驚きました。映像角度的なものもありますが、他のパスやらその他もかなりキモイレベルです。スチールその他も含め、あの滑らかさであの映像と同じ視点で演技を見ていたら注視していても分かりません。と、ここまで誉めまくりな感じですが、解説はあまり丁寧ではありませんし画質も悪いです(笑)。