教授の戯言

手品のお話とかね。

マジックスイッチ

第二回 マジックスイッチ@高田馬場 に参加してみました。
手品イベントとして非常に楽しかったです。人前で完成していない手品を見せて色々批評を聞けるという、ナカナカいい趣旨の会だったと思いました。私はあんまり見せませんでしたけど。自分のワンハンドパームが、実戦でもきちんと使えるレベルになっていた事が分かって少し嬉しかったです。


中でも特筆すべきは、シビルカット(注:変態カードフラリッシュ)とか自作パケットトリックとか繰り出す中学生が何人もいたことでした。昨今の流行から入って、見た目に華麗なDVDで学ぶとすると、おそらくこういう側面から入るのはごくごく自然なことでしょう。そのうちクラシックにも触れてくれたらなあと思いました。


よく拝見させて頂いているHPの管理人であるShanlaさんやHIGEさん、しのぶさんなどの演技を直接見る事が出来たのも良い経験でした。しかしそれを上回る僥倖はプロの摩耶一星さんがいらしていた事です。会場の人間はみな胸に名札を付けるのですが、摩耶さんの名札は「せろ」。ずいぶんと体型も変わり、日本語も上手なせろさんでした(笑)。


なお主催のにゃふーさんとAGOさんも非常にお上手でした。特にAGOさんはディーラーもやっていた事があるそうで、いかつい外見とは裏腹に(失礼)ルーティーンが流れるように美しかったです。かと思えばダイナミックコインを、上野アメ横風なガラ悪いディーラー風にデモしてくださったり(「はいコレね、こーやってばんと机の上に置くとね、100円がほら出てくるわけだよ! 中略 ね、ボウヤ、どうだい、コレができちゃうわけだよ、2100円と、ボクのやる気次第!」)。アレをみて昔やろうと企画していた「アメリカン通販番組風手品」をやろうと決意を新たにしました。またスリーボールルーティーンやトマト風にしたスポンジボールなど、本イベントで最も好きな演技の方でした。やはりちょっとした工夫を出来る人というのは一味二味違います。
にゃふーさんは他者の現象にびっくりする具合が非常にツボでした。昔の友人を思い出させるのですが、誰だろう…。会の企画から進行、繋ぎに驚きと、八面六臂の大活躍でした。


会の終了後、居酒屋で二次会。たまたま摩耶さんが近くに座られたので、色々見せて頂いたり、技法について教えて頂けたりしたので気分はもう最高です。摩耶さんは「いやーメンタル系ばっかやってるよ最近」と仰ってましたが、技法レベルも私の想像をはるかに超えていました。いやープロってやはり凄いですね。
カルが実戦で使えて(本当に滑らか)、DLは全てダブルプッシュオフ(コレでやるセカンドディールは憧れでしたが初めて生で見た)、ピンキーカウントは13枚までは数えられた方がいいですね(それ以上だとカウントに時間がかかって不自然なんだそうな。ジェニングス御大など(笑))、などなど。中でもピンキーはあまりやられる技法ではないけれども、出来ると相当応用範囲が広そうでした。それとはまた別に彼が見せてくれた、某番組での楽屋での、David Williamsonの膝に座ったツーショット記念撮影写メがちょっと羨ましかったのは秘密。