教授の戯言

手品のお話とかね。

団長なりきり手品

ちょっと前から温めているものに「手品レクチャービデオを撮る」というのがあります。んなモン作ってどこにばらまくんだって、そんなアテは大学時代の出身サークルくらいしかないわけですけれども。ちなみに決まっている事は、通して見た時にOP/EDを付けること。EDの曲は決まっていて「プロジェクトA」。勿論バックの映像は演者のNGシーン集。


出身サークルであるKMSには、手伝って頂けそうな方々としててっぺーさんとRivastさんというクロースアップ大好きなご両名がいらっしゃいます。彼らの本名(イニシャル)は偶然にもK・Mなんですが、私の苗字のイニシャルがSじゃないというのが無念です。そこさえ出来てればKMSというのを縦にデデンと出した後で、レクチャラーの名前をそこにじんわりとフェードインさせていくという絵面を想像していたのに。ままならねえ。とまあここまで書いた時点で、「後輩に手品を教えたい」とか「己の妙技を自慢したい」といった、私的レクチャー作りたいアマチュアマジシャンのごく一般的な目標と関係はなく、「ジャッキーの映画っぽく、プロジェクトAのテーマに載せたNGシーンビデオが撮りたいだけ」という事が分かってしまいました。


ちなみに映像を使うという時点でかなりのズルも出来ます。フラッシュコットンに着火した時の眩いばかりの閃光がありますが、あれの最後の瞬間に、画面全白の一コマ(1/30秒)を編集段階で挿入することで、幾らでもいかさま(というか映像トリックですが)が出来るのです。


具体例としては①「表裏をあらためた一枚のカード。青バックのAC」→②「左手親指と人差し指にそれを持ち、フェイスをカメラに向け」→③「人差し指とカードの間にフラッシュコットン入れて」→④「右手のライターで着火、発光」→⑤「録画一旦停止、助手の人に左手のカードを赤バックAHに差し替えてもらう」→⑥「録画再開」 ここまで撮った奴を4つ目と5つ目のステップの間にその全白を入れて繋ぐ事で、カードのフェイスだけでなくバックまで一瞬で変化という、あり得ないものが作れます。映像でやるのであれば、映像でしか出来ないものもアリかな(意訳:目的のためならどんな手段も許される)という、ピュアリストからは石を投げられそうな思想の産物です。


ちなみに大学3年の時に考えていた映像ものが一つ。ヘアバンドをして中わけでよれたワイシャツ姿、スタンディング状態で撮影に入ります。右掌を少し内向きにした状態で顔の高さくらい、すっと前に出して、その際右手には結構な量のフラッシュコットンを持っておきます。そこに左手のフリントフラッシャーなどで着火(コットン使わずFISMフラッシュでもよし)、録画を一旦止め、助手の人に辞典並の厚さの本を右手に持たせてもらい、その状態で録画再開、左手で出現した本のページ繰るところまで撮って撮影終了。これを編集すれば何も無い右手に「盗賊の極意(スキルハンター)」(←横に字幕つき)具現が!「気をつけろ、奴は他人の手品(わざ)を盗む…!」が再現できますよ!そんな馬鹿な事ばっか考えてるからいつまで経ってもあほのままなのですか。そうさ。そうですよ。

でもあほレクチャー作ることになったら、OP途中の10秒くらい使ってそれ入れるのがちょっと夢…。