教授の戯言

手品のお話とかね。

ゆうきとも MML Vol.6

ゆうきとも MML Vol.6
「サトルティーを効かすテクニック !!」

【収録内容】

 ◆ビドルムーブを極める
  ・オイル&ウォーター
  ・フェイスアップ・オイル&ウォーター
  ・マイナートライアンフ
  ・デックの中から出現するカード

 ◆サムパームを極める
  ・ハンカチに通うコイン

 ◆ドリブルを極める

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vol.6は個人的にはイマイチでしたかね。どろんぱがあるのはいいんですけど、自分でも色々工夫したものなので、ゆうきさんの解説を聞いてもあまり新鮮味がなかったのが大きいんですが・・・。


・オイル&ウォーター
vol.5の復習。前巻では4枚ずつ計8枚でやっていた方法を3枚ずつ計6枚で行うもの。相変わらずいい錯覚の利用法だとは思うのですが、復習とはいえ同じものを扱う必要性がよくわかりません。講習会ならともかく、何のためのDVDメディアなんだろうか・・・。


・フェイスアップ・オイル&ウォーター
ビドルムーブ(以下BM)を利用したオイルアンドウォーター。ただ、BM使うよりもこれの前の錯覚利用の方がクレバーかと思いました。


・マイナートライアンフ
10枚で行うトライアンフ現象。ただ、この現象を起こすにしては技法(BM)の使用頻度が高いので、悪くは無いんですが、際立って良くもないという感じです。どうせやるなら普通のトライアンフかなと私は思いました。


・デックの中から出現するカード
サークルに入ってしばらくして習った「どろんぱ」というタイトルの手品がまさにこれでした。お客さんにカードを表向きに見せていき、確かにあったはずの選んだカードが無くなり、全く別の場所から一枚だけ違う向きで出てくる、というものです。私が習ったのはゆうきさんの解説とは多少演出・方法が違うのですが、消失・移動・カードあてという3つをこなせるいいトリックです。実演回数は数え切れません。致命的に失敗したことも無く、オチまで持っていくのに自分でタイミングを多少操作できるのもいいです。先輩の折掛さんが「オレはいま、日本で一番どろんぱを愛してるぜ」と豪語しておられたのが懐かしい思い出です。スプレッドした時に一枚だけお客さんのカードが逆向き、というのはやはり大好きなトライアンフと同じ現象なのがちょっと残念なところです。とにかく、どちらも愛してやまないトリックですねー。


・ハンカチに通うコイン
vol.4にあった銀貨と銅貨のやつの方が好きですね。それはそれとして、マジシャンが持っているハンカチにコインが飛び込む現象というのを、お客さんはどう見ているのだろうか。何処からともなく、ハンカチに飛び込んでいると信じている人が、全体の何%いるのか気になります・・・。


◆ドリブルを極める
以前からゆうきさんのドリブルに微かな違和感を感じてはいたのです。しかしそれが具体的になんなのかよく分からずにいたのですが、この解説でやっと分かりました。彼はドリブルをするときに右手の人差し指を伸ばしたまま行うんですね。ご本人も「自分のは我流というかクセなので、これから覚える人はこうじゃなくていいです」ということを仰っていましたが。ゆうき流でやってみると、慣れていないのでちょっと難しかったです。自分はドリブルに関してはいつの間にか綺麗に出来るようになっていたので、ぼたぼた落とすドリブルの感覚を忘れていましたが、ためしに左手でやってみるとぼたぼた落ちてました。


最近普段とは逆の手で手品の練習をしたりしているのですがなかなか面白いです。フォールスカットひとつままならねえー。