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ゆうきとも MML Vol.8
「敬遠しがちなカードのパームを修得する !!」
【収録内容】
◆パームを極める
・ポケットの中のカード
・ホーミング・カード（Francｓis Carlyle）
・カード・アクロス（Paul Harris）
〜複数枚のパーム
◆コインマジックへの造詣を深める
・チャイニーズ・クラシック
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パーム、すなわち掌を極めるということで、なんとなく合気道でぎりぎりと締め上げられた思い出が蘇りました。三教でしたっけ？
さて。ついに出ました、パーム。「トライアンフ」、そしてVol.6の「デックの中から出現するカード」と並んで、私の愛してやまないトリックの一つである「ホーミングカード」が収録されている号です。ゆうきさんがいつもは着ていないジャケットを着ていたのが印象的。カードインザポケットのレクチャー用にその場にいたメンバーの方から借りたそうですが、いつもああいう格好をしていらっしゃればよろしいのに、などと思ってしまいました。多言は避けますが。
・ホーミング・カード
出だしから余談ですが、私が人前でパームを出来るようになった思い出深いマジックです。初めて手順を読んだ時、演技を見るまでもなくミスディレクションの利かせ方の妙に感激したのを思い出します。「本当にこれ、私の力量で成立するのかな」と言うトリックのほうが多かった(いまだに多い)気がする中、読んだだけで「これは出来る」と確信に至った数少ないトリックです。原案･･･かどうかは定かではありませんが、私の覚えた方法にはラストにオチがつくのですが、ゆうきさんの方法はそれを排し、あっさりとした仕上がりになっています。ただ、私はホーミングカードはルーティーンの終わりに入れるか、それのみをする事が多いので、現在覚えているバージョンの方がお気に入りではあります。良し悪しではなくどういう見せ方をするかというだけの差です。
あまりいらっしゃらないかもしれないですが、ここをお読みでこのマジックをご存じない方、ないしは「パーム？都市伝説でしょ？」な方は是非一度お読みになることをオススメします。確か「カードマジック事典」所載だったはずですので是非。
ちなみに、私は大学在籍時前半、上記「パームって都市伝説でしょ？」状態といいますか、「手の大きさからみて、物理的に隠れないし無理です」と、先輩に言い続けておりました。ところがある日ワンハンドパームが出来るようになってしまうという、変な修得経路を辿りまして、それ以降パームを使用する手品でもあまりドキドキせずにやれるようになりました。なりましたが、両手でやるパームは今でも凄く苦手です･･･。難しいですって、あれ。
カードアクロス：
古くは貴族の夜会など、いわゆるところの"サロン"で行われてきた由緒正しいトリックです。お手伝いををふたり舞台に上げる事が出来ますし、観客参加型の良いお手本と言えましょう。自分で数えたはずの枚数が、しかも自分の手の中でズレまくっていくというのは、ある意味非常に気味悪い気がするのですがいかがなもんでしょうか。まあ手品全般に言えなくもないのですが、こういうの出来ると、中世では火炙りになったりしたんですかねえ･･･。以前二川さんに見せていただいた"何度数えても正しい枚数にならない"ものなど、この手のマジックのバリエーションは非常に多いですが、総じて多人数に見せやすいトリックといえるのではないでしょうか。
「気をつけろ！正体は分からんが、敵からのスタンド攻撃を受けているッ！」(両手で挟んでいたカードが、いつの間にか3枚増えていた時のお客さんの台詞)
チャイニーズクラシック：
ハンピンチェンの類型･･･と言っていいのでしょうか、両手に3枚ずつ握ったはずのコインが、最後には全部右手から、というものです。
「両手でつまんだコインを一枚ずつ放り投げて空中でぶつける」と言うのが、不器用な私には一番困難なことだったりして･･･。テーブルでの練習ではぶつからずに落下しまくりでした。ラスト一枚はうまい錯覚であるとは思うのですが、私は気付いてしまってちょっと違和感でした(なんか説明しづらいんですが、台詞があることによって、「いやいや、ラストの一枚は違うと思うけど･･･」と言う気付きがあったというか。説明が難しいですね)。
なお、ジャッキー映画「酔拳」に、三つの伏せた茶碗のどれに目印の豆が入っているかを当てる路上賭博のシーンがあるのですが、このトリックもそういった中国の繁華街で生まれたのかなーとか想像しながら寝ることにします。･･･ほんとに中国生まれなんだろうか。
それにしても最近生で手品見てないなあ･･･。エースコンバットで仕事でそれどころじゃなかったってのもあるんですけど。誰か手品を見せてー
