教授の戯言

手品のお話とかね。

2006年最後の浪費活動報告!そのいち

(というのを2006年末にアップするつもりでしたが、別事に感けて結局今日まで引っ張ってしまいました)

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数日前(注:2006年12月28日)に「泡坂妻男のマジックの世界」を本屋で一度ざっくり読んで、面白そうだけど今はいいやと判断するくらいの理性はあった。でも気がついたらグッズは買ってしまっていたんだ。(←…UFOにさらわれた農夫の証言みたいだな…)



■ベリー・ワイルド
パケットトリックのいい面も悪い面も見える作品でした。個人的には大好きです。いい点は現象がスポットカード→4Aに変化するという凄い分かりやすいものであることと、あらためも公平に見えること。悪い点は手順の意味づけが希薄なこと。つまり現象だけ見れば4枚ファンにして、戻して、くるくるっと回したら全部A、というのでいいのですが、表裏交互に並べたりひっくり返したり、パケットトリックにありがちな「その操作は何のため?」というのばかりなのが今ひとつという点です。ただ、少ない枚数で起こせる現象の中では非常にはっきりとした効果的な作品であることに間違いはありません。

手渡しはできないですが、あらための公平さ>>>手渡ししないことへの疑念>|越えられない壁|>私がすぐにでもナオンにモテモテ というレベルだと思うので問題無しでしょう。

ちなみに非常にやりやすかったので、Webカメラで演技を撮影して知人に送ったのですが全く問題無く不思議みたいです。その中の一人が「8枚持ってんでしょ」というコメントをくれました。8枚を4枚に見せる片手ファンが出来るくらいならテンカイスプレッドすら苦労しないw


■ミラクル・ジェム
説明文の通り、確かにいじっていても面白い。何の仕掛けも無いプラスチック物体が回転途中で逆回転し始めるのですが、キレイに回すのというのが思いの外難しい。手品用品というよりふしぎグッズなのですが、演技の中でのアクセントにすべく鋭意努力いたします。


■ロイヤル・オイル
何回やっても解説書の通りにならない。なぜだ・・・私が読み違えているか和訳文が誤訳しているか。しかし、確かに考えうる最小枚数のギミックだなあと感心しました。セットが覚えられないのが…。

補記:
解説書の細かな部分はともかく、ギミックの並び順だけ気をつければ後はどうでもいいことが判明。やはり自分で理屈を考えつつ練習するのが大事だなと痛感(単に物分りが悪いだけかも)。ギミックとノーマルカードのバランスが絶妙です。普通にやっててもある種の積極的なあらためになっており、まあアイディア料に近いですがこれで1800円はかなりお得と思います。安いし、テクニック(=演者の心理的負担)もほぼ不要、3段からなるルーティーンが自動的に出来ていますし。今年秋の学園祭クロースアップで使おうと思いました。


■ライブ・アット・FFFF
うう、見たかったのに。見たかったのに。Stoneってところは合ってるんですが、別のDVD「Quit Smoking」が送られてきていました。返品する必要があるのかイマイチ分からんですが(昔何度か見たことがある気も)。去年も違う店でRing Leader買ったのにCard Stuntsが送られてきたりしていたなあ。年末はお店も間違えがちなのだろうか・・・。

補記:
着払いで返送してくださいって来てしまった。開けちゃったけど…。DVDの包装解く時にジャケットなんか見ないんですよね。…まあ向こうのミスだし。見ちゃったことは不問にして頂こう…。やはりストーンカッチョイイ。


■Mental Power レクチャーノート
メンタルマジックについて色々思うところがあり購入。アプローチは面白いのですが、メンタルの共通点として演出力が問われるなあと思いました。あとキャラ的に読心ないしは予言をする風貌じゃないのもちょっと難しいですね。私が何をやっても「独身術」なんちゃっうぼぁ!

…オホン。

出ていた6つの内、マルチプル対応のギミックに関してはマーチン・ルイスの工作シリーズの中に類似のものがありましたし(あの手のギミックは突き詰めれば当然似ざるを得ないのですが)、あとはそんなに演じてみようという気になれないものでした。メンタルは特になんですが、やり方から入ってしまうと「これ演じるの?」という気になりがちです。おそらく実演したらしたで不思議と言ってもらえるとは思います。ますが。んー実演を先に見てみたかった・・・。


■3BOX プロダクション
何も入っていない紙袋から立て続けに三つの箱が出てくるもの。私のの出来がイマイチなだけなのか分かりませんが、ギミックの作りがちょっとずれていました。現状でもサロンくらいの距離で見せる分には差し支えないと思いますが、クロースアップでは最初のあらためがきついです。もう少し精緻に作ってあればクロースアップでもいけそうですが。あとはなんとなくタネの類推がされやすいのではないだろうか。買う前に立てた予想通りの内容で、なんというか「負けた」気分です。

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「そのに」は
■The Juan Tamariz 2nd Lecture
バモ・カード・ワロッパー
の予定です。