教授の戯言

手品のお話とかね。

6月15日

▼久しぶりにJCMA@池袋 に参加してきました。他の会をよく存じ上げないので単純に比較はできないのですが、ここの方たちお若いですよね…。高校生が多くいらっしゃったり。…ナイショですが、実は私もその昔、「高校生」だった頃もあるのですよ!当時はトランプといえばプラスチック製のものしか使わず、大富豪やセブンブリッジなど、実に正しい"ゲームグッズとしての使用法"しか知りませんでした。それにしてもここの人たち、シビルカットとかコインロールとかは必修みたいな勢いですよ。なんと末恐ろしいw 隣にいた高校一年生の少年にカードの飛ばし方を習ったりしました(私には出来ませんでしたがw)。

そういえばその彼がやってたコインのバニッシュ、緒川氏がやるあのOKサインみたいな消し方って分かりますかね、あれを両手でやっていたんですが、それを左右の手でばしばし繰り返して「コインズアクロス!」とか言っていました。在りし日の大学の奇術部室を思い出す、いい意味でのあほっぷり発現で非常に楽しかったです。よくもまあ出来るものです、あれ。バックピンチも凄く上手で感心していたのですが、当の本人は「でもこれって、普通のお客さんが考える"手のひらに無いなら裏側にあるんじゃない?"という、まず真っ先に疑う場所にホントにあるという時点で、ちょっとどうかと思うんですけどね」とか分析していました。冷静だ、高校生…。

ちなみに普段行かないのにその日に限って参加したのは、ちょうどオークションの日だったからです。本日の日記掲題が日付そのままなのは「HUNTER X HUNTER」のヨークシンオークションのサブタイパロディだったことを、下書きから数日たった本日まで、すっかり忘れていました(実にどうでもいい)。去年も参加してみて、会の大半が若い方なので、私が欲しいものとあまりバッティングしないのは非常にありがたいです。あとはついでに欲しいギャフカードを仕入れられば(ギマラエスのBlank Deck Routine と、トミワンのワイルドカード用)ということで。

卓上には物凄い量の物品が出されていましたが、当初の想定通りJohn Corneliusの「THE F.I.S.M ACT」と「CREATIVE MAGIC」、あとついつい欲しくなったBill Goldmanの「Confessions of a Corporate Warrior」のDVDを。コーネリアスのはビデオでは見た事があったのですが素敵でしたし、折角ならDVDで欲しいなと思いまして購入。そういやビル・ゴールドマンって聞くたびに何故かマックス・メイビンを思い出すんですよね。メイビン氏はフィル・ゴールドスタインと言う源氏名もあるじゃないですか(そっちが本名でしたっけ)。いつも混同してしまいます…。あとは終わりがけにRene Lavandの本「A Lifetime of Magic」も。これは一種コレクションですかね。左手だけでやるマジックとかマスターするのも面白そうではあるのですが。

会の若頭(?)みたいな青年と話していたら「この間とあるマジックのバックステージ手伝いをしていたんですけど、xxxさん(某有名日本人マジシャン)、演技終わって戻ったとたんに"なんなんだ!今日の観客は!クソだ!"とか楽屋で叫んで荒れてましたよ」とか聞かされ、まあ色々あるんだなあと思いました、とw 以前からサービス業に向かない性格とは伺ってましたけど、やはり…。しかしやっぱアレです、バックステージなんてのは"知らぬが花"ですね…。



MML Vol.36の藤原さんの演技はちょっと面白かった。フォロー・ザ・メイトは正直オチ含めて蛇足だと思いましたけど。フェードインカラーは5年ぶりくらいに見ましたが鮮やかですね。ギミックではポケットフジチンとカクテルロープと折り紙メッセージは少し食指をそそられます。が、あの中で一番面白かったのは「おくやみペーパー」だと思うのは私だけ?「自分がマイノリティーだと、今気づいた!」 現象自体というよりラストシーンの音がステキというのに尽きますが。



▼そういや先述のGoldmanのDVDは、トリック解説と言うより"偉い師匠を4人の弟子が囲んで、ありがたいお話を聞く"みたいなシチュエーションのDVDで、どちらかと言うと考え方だとかそういう部分を中心にしたDVDでした。勿論不思議なマジックもやってます。ただ、2枚組の内1枚以上は喋りでした。英語の勉強にはなりますが、語学力のヘボい私には、英語トーク中心に延々と見続けるのはちょっとつらかったかなー。