教授の戯言

手品のお話とかね。

カイジ見てきた

▼知人から「カイジ」の映画に誘われたので観てきました。渋谷の劇場、非常に快適でした…空いてたので…。 限定ジャンケン→地下帝国労働→鉄骨渡り→Eカード でした。日経の映画評で言うところの★ふたつですね。ぶっちゃけ劇場でやる必要は感じないといいますか、TVスペシャルで作っても違和感の無い映画だと思います。

冒頭のカップルの女、「あ、あいつ今私の胸見てた。キモーイ」だって。もう藤原竜也クラスでキモかったら、世の男性は大体もっとキモいです。見る前は「カイジがあんなカッコイイ俳優じゃダメだろ」と思っていたのですが、想像よりかは合っていた気がしました。ただ、彼は叫びの演技のとき、形容しがたい変な声になるのがなあ。
"Eカード"よりも"鉄骨渡り"の方が断然好きなので、映画に入れてくれたことについては良かったのですが、あの透明な正解ルートとかどう見せるのかが気になっていた私にとっては肩透かしでした。ブレイブメンロードってw あとは場を盛り上げるためとはいえ、あの豪雨はまずいだろと。あんなの靴底が絶縁体でもずぶぬれだったら通電しちゃうよ。利根川さんがスイッチオフしてたのかもしれないけど。「人は常に独りなのだ…っ!」って、原作ではかなりシビれたんですけどねえ。
知人は「利根川は良かったよね」というのですが、私はもう少し重厚なキャラを想像していたのでこれもやや違和感。やり手ではあるが、柿ピーとか食べたりしないくらいのハイソさを想像していたのですが、なんか安っぽいという気がしました。福本まんがだしそれでいいとも思いますけれど。
Eカードは耳を削ぐことも無く、焼印のマイクロチップを無理やり取り出した描写も無く、正直イマイチ。つーかあんな鉄板状のカード、プロでもすり替えは厳しいと思う次第。とにもかくにも冒頭でカイジを叱る天海さんが一番怖いというのと、班長が原作通りの風体で良かったという記憶だけで終わりそうです。あ、音楽が菅野祐悟さんでした。「図書館戦争」とは毛色の違う音楽ですけど。