教授の戯言

手品のお話とかね。

サークルインザスクエア

パケットトリック、荒井晋一氏の「サークル・イン・ザ・スクエア」です。「MISDIRECTION」で紹介されていて知った本作ですが、もうその実演でノックアウトされるくらい実にステキだった上、私が実演しても珍しくハズレ無く好評(言ってて若干悲しくなる)、しかも演者の負担も軽いし、現象がきわめて鮮烈、ということで布教するものなり。ぱっと見、オフィスマジックファンタジアiMagicで扱っているみたいです。

[現象] 4枚の赤裏数札の表裏を示す。パケットケースから、真ん中に丸穴の開いた青裏絵札を1枚出してきてパケットに載せ、パケットのカードを上下させて確かに穴が開いていることを示す。その示しついでに数札をどけると、パケットが全て青裏でしかも丸穴開きのカードに変化する。続いてパケットケースから四角い穴の開いたダブルブランクカードを1枚取り出し、先と同じような手法で重ね絵札を取り除くと、全てがダブルブランクの四角穴開きカードに変化してしまう。

サークルインザスクエア

正直なところ、私は使用枚数が少々多いのが気になるポイントだったのですが、お見せした方に聞いたら「厚みとか枚数はまるで気にならなかった」「つーか最後に四角穴のブランクカードが4枚だけ残ったときのインパクトが凄くて、そもそも突っ込む気が起きない」という、容認なんだか本当に気にならなかったのか不明なコメントも頂いておりますw 
また、これだけビジュアルな現象にもかかわらず、カードさえ用意できれば、"左手小指でブレイクが取れ"て、" エルムズレイカウントができればOK"という、実に親切設計。やはり荒井さんは素敵クリエーターです。パケットトリックは昨今これとオーティスのOWしかやっていません。

…しかしよくよく考えるとこのタイトル、現象のネタばれといえなくもないのかw