教授の戯言

手品のお話とかね。

予想通り

先日トライアンフ現象をやってと言ってきた女性が「午前零時のサンドリヨン」を読み終わったらしく、年末に会うなり「あ、フラリッシュっての見せて!あれ読み終わったよ」ときた。要求と報告の順序が逆だろうと思ったけれど。ちなみに私はフラリッシュと呼べるようなものはほとんど出来ないので、リー・アッシャーの昔のレクチャーノートに載っていたフォールスカット2種でお茶を濁しました。

彼女いわく「青春小説としては良かったけど、推理ものとしてはまるで物足りない」という感想でしたが、私自身はそもそも推理小説だと思っていませんでした。・・・推理小説の定義そのものを知りませんけれど、これ、世間では推理小説カテゴリなのですか?日常の謎シリーズということで、類型で言えば以前読んだ「春期限定いちごタルト事件」みたいな物だなとは思ったのですが(あっちの方が推理要素が強い気がする)。「論理少女」までのパズル性は無いし…。森博嗣のSMシリーズ以降、いわゆる世間で言う推理ものを読んでいないのですが、あれも私に言わせて頂ければ、(特に中盤以降は)ツンデレ金持ち大学生とさえない中年のラブコメとしか思えなかったのですがw まあなにが言いたいかというと、「気に入ったキャラと展開があれば、トリックなんかどうでもいいじゃねえですか」と、ただそれだけなのです。
…ああ、萌絵だ。SMシリーズってSが犀川で、Mは…えーと、真賀田四季だっけとか、そのくらい記憶が怪しかったw

何はともあれ作中に出てくる「トライアングル状のパケットの真ん中にセレクテッドカードが出現」とか「ブックテスト」とか出来ないのでどきどきです。たどたどしい手つきでぼろぼろカードをこぼす、という点だけであればレナート・グリーンの再現も出来ようものですが、「FISMルーティーンをやって」とか言われたら土下座するより他に無い。トミワンの「ワイルドカード」は一時期練習していたのですが、それ用のパケットをどこにしまったか記憶が怪しいときた。
最近、非手品界の方に手品を見せる機会が多かったりしますが、表面はともかく、実際はどこまで不思議な感覚を与えられているのかがよく分からない。ま、趣味でやってる以上、どうでもいいか…。