教授の戯言

手品のお話とかね。

秋の日のつれづれ

▼いやーホント最近まともに更新する手品サイト/ブログが少ないですよねー(本日の挨拶&お前が言うなスレ)。Hey presto!さんとかくらいか。かくいう私もイベントレポート以外書いてない気もするのですが、私はどうでもいいのです。いち読み物好きとしては他の人が更新を頑張ってくれればそれでよしw 最近興味が原理だとかちょっと古いものに向かっている上、たまにつぶやく程度にしているTips系をきちんとまとめなおしてみようかなという感じで。グッズも色々買ってはいるのですが、「これは凄い」という提灯記事を書きたくなるようなものもあまり無く。DVD見ながら寝る始末です。あとはこざわさんの「USD MATRIX」を練習したりしなかったり、大原さんの「パラダイムシフト」やったり、Bannonの訳やったり。早くHartlingの本読みたい。



▼毎年恒例(私は2回目ですけど)、二川さん関連の方と合宿。今年は雨天の箱根。内容はPhil. Goldsteinの30年位前のパケットトリック(正直微妙な気がした)、平木さんご提供のAldo Colombiniのトリック(これは中々原理としては面白い。あとはあの動作にどういう理由付けを持たせるか、でしょうか)、二川さん講習のスライディーニシルクなどが公式メニュー。
会のスタート時の緩いタイミングに、佐藤総さんの「Warp Wrap」を恐る恐るやってみたところ、「ああ、実際に見るとかなり不思議なんだね」という、私と同じ感想頂けて一安心。私も最初読んだ時には不遜にもそんな感想(「いや、理屈は分かるけど、それは無いでしょう」)を持っていたのですが、フレンチドロップの動画を見て「疑ってスミマセンでした」となったので作ってみたのですよ。いいトリックですよね。ついでに拙作「パラダイムシフト改案」も完全にセーフでした(私がやるだけあって物凄く簡単)。問題はこれを作る過程で、普通の「パラダイムシフト」がそこそこ出来るようになっていたことなのですが(「本来はこうやるんですけど」と言ってその場で出来てしまった時、できてしまった本人が一番驚く)。ままならない物ですね。
夜はYUSUKEさんと色々話したけれど、彼はやはりというか手品キチガイなので楽しい。パケットとかに血道をあげられる人は、わたし的にはマジ異次元。あとどちらかというと彼はレギュラー愛好、私はギミック大好きなので趣向としてはまるで合わないのですが、佐藤喜義さんのところはみんな凄いなあと感心。「作品番号035(2003年) Collector#03」とか、作品だのアイディアだのを味気無い番号で管理をしている私とは、手品に対する思い入れが違う。…まあ世のタイトリングについて敢えて言わせて頂ければ、手品タイトルって洋の東西問わず、…駄洒落とか厨二な感じの多くないですか?w といって現象の特徴を織り込むと、なんかネタバレっぽくなるというジレンマ。



▼昨年、サークルの先輩が亡くなりました。確か享年80歳オーバー、キャリア60年以上と思われるマニアの方なのですが、手書きのノートをはじめ、ダンボール4箱分の遺品をひとまず私がお預かりすることに。理由としては、私がサークルの中で唯一、一応とはいえ電子化のすべを持っているから。あと個人的な思いとしては「昔の手品資料を拝見したい」というのがありました。まあ本とかが沢山あってもそんなに驚かないのですが、手書きのルーズリーフが大量(ダンボール2箱分くらい)にあると凄いです。なんか執念のようなものを感じます。かなりまめな方だったので、手品関連の記事やサークルメンバーが載った新聞の切り抜き、週刊誌に載った手品の特集など、普通の手品ファンは保管していない類の物が大量に。他の箱など、マンモスデックをどけたら箱の底がトリックごとにスリーブでまとめたパケットがびっしり立ててあって、なんか鳥肌が立ちました。なお高木さんが亡くなるまでに、当サークルで紹介されたトリック、実に1,700種類以上。ネット環境が無いあの時代に、あれだけのことをなすというのは本当に凄い。色んな意味でどうかしてるw そしてExcelも無い中、トリックごとに通し番号付けて、3,000種を超えている記載済みノートを所持されていた先輩、こちらもどうかしてるw やはり昔のマニアってのは迫力が違いますね。まあ私も2TB x2の手品用HDDの中には鬱陶しいほどの手品空間が広がっていますが手書きノートほどは怖くない。



▼ということで、手品資料の電子化促進と、家の本をどんどん無くしていこうと思い立つ(昔から本が処理できない子でした)。で、FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S15 買っちゃったんだZE!これでひとり電子図書館を開設する所存。会員、私だけ。先の先輩の遺品の中に、「ザ・マジック」が飛び飛びであったので、なんか古本で欠分を揃えて電子化したい所存。理由:部屋が狭いんです今。ホントはリファレンスとして利用したい「カードマジック事典」・「入門事典」・「ジョビー本」・「松田本」については電子化したいのですが、こういう事言ってる割に本という物体そのものが好きだったりもするので、まだ自前のきれいな本をばっさりやる気にもなれず。どこかのブックオフで安く買えたらやるかなあ。そういうこと言ってると見つからないんでしょうけどね。



▼来週遅い夏休みでアメリカ旅行に参ります。手品関連だとロサンゼルスのマジックキャッスルには行くつもりで、ラスベガスではWynnホテルを取りました(代理店がミスってなければ)。元バックパッカーとしては「ホテル?バスルームでお湯が出ればもう十分だわ」というレベルなのにまさかのWynn。 「えー、お客様のプランのお部屋ですと、デラックスで、そうですね、大体60平米のスイートになります」 一人旅なのに。しかも今住んでいるマンションの2倍以上の広さ。もう私Wynnさんちの子になりたい。そんな高級ホテル泊まった事ないです。売ってるのかどうか知りませんがWynnデックとかあるんですかね。売ってたらグロスで買ってきて売り捌いちゃうぞー、などと供述しており。…Wynnは色合いやデザインは好きだけど、私にはちょっと硬いのであまり好きじゃないんですが。Asherにアメリカ行く旨を伝えたら「ここがお勧めだぜ!」って、教えてくれる場所が何で全部マジックショップなんだぜ?w



▼カーディオグラフィックを雑に演じているところに突然、後ろの階段からニコニコしながらスケッチブックを抱えたマーティン・ルイスが下りてくるがしばらく演者は気づかない、という物まね番組みたいなドッキリを見たい。本人登場シリーズ。 類例:ハト演技の際、後方巨大モニターにポロック映像を流す