教授の戯言

手品のお話とかね。

夏のつれづれ2

▼7月30日:カズ・カタヤマ 第四回「卓上奇術の会」
下北沢のカフェ、マルディ・グラにて。とても雰囲気たっぷりな喫茶店で、オーナーさんはあのトンさんの妹さんとかなんとか。45分くらいマジック、15分くらいお茶とケーキ、更に40分くらいマジック、という構成でした。マジックショーは割と"会議室"っぽいところで見ることが多かったのですが、こういうところで見た方が絶対素敵だなあと思った次第。当たり前ですけど。手品イベント=長机とパイプ椅子というイメージだったので新鮮でした。でも確かに海外ってカフェとかバーでやったりしている気がするな、レクチャー。勿論会議室も多いんだろうけれど。



演目内容は以下:01. 3本ロープ 観客に手伝ってもらうのは寡聞にして初めて見ました。 02. パドル。カズ・パドル。ハヤシパドル的な、チョークを使った前半ルーティーン。 03. ハンキー・パンキー→"ハンカチの復活"(ティッシュには穴が開くがハンカチには開かない)→"ちびた"。即席性高し。こういうのをさらっと、それでいて不思議に出来るってのが私の理想。 04."ネクタイを斬る!" これは良かった。視覚効果抜群。ネクタイを筒状にした紙に通してバッサリ切るが切れてなーい。はさみが出ればそりゃ復活はするだろうと思って見てはいましたが、中盤、紙が離れる様を見るとホントに直るのかこれ、とか不安になるくらいでした。 05. カード。フォローザリーダー的な流れからのバックカラーチェンジ。 06. オイルアンドウォーター。 07. リボックス。 08. シャッフルしたデックから4Aを抜き出すギャグ。これは爆笑だった。その後エースアセンブリとトラベリングエーセスを行うが、まさか最後にああ繋がるとは思わなかった。 09. サインカードが最初から置いてあった財布の中から出てくる。  <休憩。美味しいコーヒーとケーキを頂く> 10. 観客の言ったカードが封筒から出てくる。 11. アンビシャスカード。 12. スピリット・スレート。翌日のレクチャーにて説明があったけれど、極めて公明正大に見えるメンタルだなあと思った。しかし時代劇スターの名前は意外に出てこないなあ、私。 13."燃えるコイン" サイン付きのコインを紙に包んで、コップの上に灰皿載せてそこで燃やすと、コインがコップに貫通する。例の"溶けるコイン"と違って本当にサイン入りのコインが出てくる所が秀逸。 14. おつまみの予言。スレートのと違ってこれはどうやって当てているのかが謎だった。翌日のレクチャーにて説明があったけれど、全くそれを感じなかった。やだなにそれこわい。 15. スリーボールトリック。ピアノ曲に乗せての演技。 私はスリーボールトリック自体が無駄に大好きなのですが、ああいう雰囲気たっぷりな所でやると本当に素敵。最後に最初の状態に戻るのですが、素でため息出た。やっぱいいなあ。

ということでとてもいい夜だった。いつどこで誰にやるかはともかく、ああいうのが出来る人になりたいものです。




▼7月31日:カズ・カタヤマ ショー&レクチャー
当日のショーでやったものをレクチャーでやるだろうなと思っていたら、かなり違っていた、というかレクチャーの方がノリノリで相当色々なことをされており、ショーの際にメモを取っていなかったことを後悔する(そもそもそういうつもりで見ていなかったので記憶が…)。あとは撮影も兼ねて、ということで激安1500円だったのだけれど、あの内容を最初からレクチャーするんだったら5000円でもいいかもしれないと思った。それほどまでに盛りだくさんでありましたが、…4時間座ってるとお尻が痛いですw


レクチャーの中で、「1枚心のなかで思って決めたら、それをデックから抜き出してください」的な過程があり、私の前の人が、私が心のなかで思ったのと同じカードを抜き出した時が一番びっくりした。こいつ観客のふりして実は奇術サイドの人間なんじゃないか…という邪推。多分偶然ですけどw


休憩時間中に外でカタヤマさんとお話しさせて頂いていたら「そういや、"きょうじゅ"さんなの?」とか言われて滅茶苦茶焦りました。 








「ブログ読んだことあるよ」に対し、「なにか無礼なことを書いてなかったか」を脳内サーチするも、たしかカタヤマさんの手品は2回しか拝見していない上に、たくさん笑わせて頂いた思い出しか無いので、多分大丈夫という結論に至る。脳内で。「あはは、お目汚しスミマセン、ありがとうございます」とかサラリと言えましたよ、てへ。しかし毎回思うのだけどどっから漏れるの、これ。今回は齋藤さんか野島さんだろうけど、勘弁してつかあさい。心臓に悪い。きょうじゅは24歳OL、ほんにゃら産業勤務でいたずら好き、これでいいじゃないか(なぜか途中から「かりあげクン」に設定変更)。



前日の「卓上奇術の会」09.で、3人にカードを引かせたらそれが全員Jということがあって、「一体どんなフォースだよ」とか思っていたらただの偶然だったらしいw 正直私はそれに気をとられていたのですが「いやーその偶然はさておき、思いもよらない失敗してて、どう戻そうか必死だったよ」と言われ、ますますわけが分からなくなる。


01. 燃えるコインについて。コップの水は消火用かと思っていたらちゃんと意味があってそこに感心しました。 02. ビレットスイッチ技法。応用範囲広い。ワンアヘッドのビレットスイッチも。あまりこれ系統のマジックをしたことがなかったのですが、不思議は不思議なんですがお客さんたちと会話が弾むのが特長だと思いました。私は「ぶっちゃけ楽しければ手品じゃなくても良くね?」という思想なので、こういうちょっと楽しいメンタルという方向に行ってみたいと思った次第です。 03. ハンカチフォース。 04. カードマニュピレーション。その場にいらっしゃった方のリクエストに応えて。私も多少かじった身ですが、流石に日々やられているプロは歪みねぇな。 05. 封筒とシルク。これは不思議だった。みんな大好き・例のオールマイティギミックを使うのですが、所々で親指を見ても何もないあたりがニクイw 現象としても非常にわかりやすく、これはかなり素敵だと思いました。


週末飲食を極力減らしていたのですが、誘惑に負けてついつい飲みに行き、齋藤さんに促されてうろ覚えの手品をやって失敗。しかもセルフワーキングで。私が失敗する手品は何故毎回セルフワーキングなのかが最近ちょっと疑問。極めて私らしいけど、やはり手品は見るものだなと思った。あと手品佐藤さんシリーズも、この日佐藤大輔さんにお会いしてついに3人目になった。…綾波か。居酒屋でまっ先にデックを取り出す辺りあっちサイドの人だなあと思った。 ※手品佐藤さん(手品界の著名な佐藤さんの総称。喜義さん、総さん、に続いて大輔さん) 



▼8月5日:wataruさんと佐藤ジョン彦さんにお会いした
「MEGA 'WAVE」のおまけ付きでの手渡し販売ということで。お二人ともでかくて年上っぽい。かたや中学生で、かたや大学生であるのですが。あと事前に会社のチームで呑んだくれてたのでてれんてれんでした、すみません。にこにこしながらお話聞いてただけですみません。何か手品を見せたりしなくてすみません。…あ、いや、そこは私普段から手品見せるようなキャラじゃないからいいのか。うん、やっぱ美しい魔闘家鈴木っぽく「素顔を見せない」方向でいこう。「そして100年後、人々は噂するだろう、『美しい手品家きょうじゅってこんな顔よ』『いいえきっとこうだわ』とな!それを想像するとゾクゾクするよ!」的な感じで。いやしかしホント美しい魔闘家鈴木はいいキャラだなw 手品佐藤さんが4人目。Twitter上で佐藤智大さんという方もいるよという指摘を受けるが、そのうち「くくく、xxxがやられたか…」「だが奴は佐藤四天王の中でも最弱の男」「われら四天王の面汚しよ…」とかいう展開になりそうな妄想。



▼8/14:コミケで売り子やります
コミックマーケット80 3日目 東2ホール Q45b


「日本奇術製作所」



恐れ多くも田中洋太郎さんとbeeさんのブースで、昼頃から売り子させて頂いていると思います。いや、多分もっと前からいるとは思いますが。しかし最後に冬コミに参加したのもかなり前であり、夏コミに至っては初参戦。中野や秋葉原で同人誌漁りをしなくなって久しいなあ。当時「ママトト」のスケブやってらした方にお願いし損ねたのだけが後悔。夏コミといえば己と酷暑と汗と異臭との戦いの場であり、猛者は常に筋力と柔軟トレーニングを欠かさず、数日前から固形物の摂取を減らして腹痛や下痢・嘔吐の危険性を極力減らし、当日は塩飴を口に含んで薄めたスポーツ飲料を保持、大量の500円玉/1000円札を釣り用ベストにねじ込み、事前に済ませておいた動線設定通りに最短距離で目標を確保(チームを組む場合は戦術指揮官役による確保目標表の管理と、更にチームメンバーは随時無線機で状況共有)、という、ちょっと軍事マニアの心をくすぐるイメージなのですが、まあ多分に偏った印象な気がします。しかし登山もサバゲーもそうだけど、糧食や冷却材を揃えていると"戦闘準備"って感じでワクワクしてきますね!長物持ち込み禁止なのが残念(アピケンは長物に含まれますか?)。


東2ホール Q45bですが、場所が分からなくなったら、QBの顔に45って書いてある感じを思い出せばいいのよ!つまりこういうことですね、わかります。







販売予定の本は、
田中洋太郎(元たなかまさのぶ)さんとBeeさんの合同誌『奇術バカ一代 VS Small Magician』 …500円


田中洋太郎さん個人誌『たなかまさのぶの不条理な飲み会』 …300円


Beeさん個人誌『Paper Magician』 …1000円


とのことです。



こういうタイミングで私も出店すべきだったか…。IWとMWセットで、とかw 私も何か冬コミで出そうかなあ。著作者の許可を得てない、しかも色々映像エフェクトを付け加えた「とうだい!」とかねw(嘘)もしくはエイプリルフール用に作ったアイディアノートの本物とか。