教授の戯言

手品のお話とかね。

大きく振り返って2011

毎年恒例、個人的総集編回想回。

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1月:
年初から延々と「ザ・マジック」をばらしてはスキャン。OCRで文字列まで電子化もしたのであれはあれでいいライブラリになったと思うのだけど、問題は全然読んでないということでございますね(2011年12月末日現在)。
まおゆう刊行もこのあたりからか。2012年1月に最終巻が出るけれど大変楽しみです。



2月:
この頃、なんだか別に金とか気にしなくていいやとか思い始め(注:宝くじが当たったとか、給料上がったなどの裏付けは特になく)、欲しかったBill Abbotto系の物に手を出す。「Incredible Suit Jacket Escape」は今でもやりたいけど、あの助手に持たせるべきカーテンを作っていないので未だにやったことがない。コメディとして鉄板で受けるとは確信しています。
XBOXシュタインズゲート」でぼろ泣き。大変素敵な作品でした。2009年のゲームですが、今年は4月からアニメ化もされて、知名度も飛躍的に高まってとても嬉しい。なおこざわさんも秋頃にやってらした。
Bannon本も大体この頃に大枠訳しきってたかな。構成お願いしていた齋藤修三郎さんに「きょうじゅね、これでひとまず終わりーって思ってるかもしれんけど、こっからよ。"俺達の戦いはこれからだ!"ってなるよ」と言われて、「またまたなに言ってんだかもう」なんて思ったのですが、翌月それを思い知ることになりました。直しても直しても欠陥箇所が見つかる地獄。



3月:
東日本大震災。私自身は被曝くらいで怪我もありませんでしたが(それはそれで困る)、翌週の「伊集院光深夜の馬鹿力」が中止になるとやはり結構びびる。いや、割と"それはさておき馬鹿話"、みたいな感じで押し通すかと思ったのだけれど、冒頭挨拶のみで14日の放送はほぼ中止だった。絶望放送は16日に普通に更新されててほっとしたのですが、それは2週録りだからだと後で気づく。その翌週の分は割と真面目な挨拶入りでしたねえ。
まどか☆マギカ」は好きで梶浦サウンドを延々と聞いていたが、震災の影響でラスト2話がないままだったのが大変ストレスだった(お前のストレスはその程度かという声が聞こえてくる)
あすぱらさんがチャリティの呼びかけをされていました。片割れは今でも出たことを後悔しているらしい。大丈夫、多分もうみんな覚えてない。
こざわさんが初の作品集を出されたというか、3月にちょうど脱稿していた頃でしたかね。
あと直属の上司が退職。まあ今の部署に来てから、殺意も謝意も抱いた人なので思い出深い。辞表を出したのが3/11だったらしいというのを後で知った(偶然)。



4月:
通称とひ本こと「Incomplete Works」が出ました。作者より先に買ってお寿司屋さんで見せびらかしたのもいい思い出。私のようななんちゃってと違って、こざわさんはかなりホンマもんのマニアなのですが、彼は手品に対しては結構真面目なので、想像以上に頭おかしい作品は少なかったのが意外。ちょっと「日和りおったな」とか思ってしまった。何度も言うけれどあの作品集のコインは"Octrix"じゃなくて"USD Matrix"のほうが絶対うまくまとまってる。問題は彼にしてはあのコインの処理がちょっと強引なんじゃないのかなと思うところなのだけど、解決策を考えるほどマニアじゃないので、私。
あと久々に何も考えず思いつくままブログ書いて大変気持ち良かったのだけど、後で読み返したら「やだ、この人ちょっと頭おかしい」とか思っちゃって慙愧に耐えません。「日本で一番とひさん情報が充実しているブログ」という評価を某氏より頂く。…光栄と思っていいんでしょうかw あと、他に書いてる人がいないだけなんじゃないんでしょうか。
あすぱらチャリティ、ぶっちゃけ手品どうこうというより、手品をネタに少しでも義援金になるんだったら、そして多分いないと思うけれど、"あすぱらさんの所を見てないけどこっちは見ている"みたいな人が、このイベントを知ってくれたらいいかなと思って紹介したり、中身について全部感想書いてみたりしました。趣旨上、手品的な瑕疵を指摘するのではなく、ちょっと読んだ方が興味を持って頂けるように、あわよくば1500円だか2000円なら話のタネに、そして義援金になるしってことでこれ買ってくれたらな、ということで。これが縁で知り合った方とかもいらっしゃるとは思うのでそこは良かったですね。欲を言えば構成とか解説のフォーマットとか、もう少しきちんと決めてあった方が良かったのかな、とも思いましたけど、…まあ最早過去の話よ、フハハハハ!
箱根クロースアップ大会と称して金沢へ。城郭跡とか好きなのでというのと、いつも注文を出す酒屋が金沢なので行ってみたかったとか、まあ色々理由はあったのだけど、久々に大学時代みたいな強行軍。流れでプロマジシャンであるヤマギシルイさんにお会いし、大変良くして頂いた。手品キチガイって実在したんだなあと感激。そこにこざわさんが加わるともうひどい。私のようなライトな手品好きにはついていけない。ご本人も仰るようにメンタル系がお好きだそうで(テクニックも相当なもんだと思ったけれど)、あすぱらチャリティでもヤマギシさんのは興味深かった。メンタルマジックは正直退屈というイメージだったのだけど、彼みたいに軽妙なトークを挟みながらやられると楽しい。メインディッシュ系の重たいのが多かったので、サラっと軽いのも今度は見せて頂けると嬉しいですね。あとはまああんまり本人が望まないかもしれないけど、なんぞ、冊子とかレクチャー本とか出して欲しい人だなあと思いました。



5月:
菅原さんのおさらいレクチャー。毎度手品的な面白さと菅原さんのお人柄が素敵で。なおこの総集編はいいとこ取りで、この会に来られた方は多分物凄い短時間でここ3回分くらいの美味しい所を全部見られたんじゃないでしょうか。私も去年ラスベガスに行ってた時のを拝見してなかったので良かった。



6月:
齋藤さんを始め、色々な方と頻繁にやり取りをして、なんとか訳出の修正箇所がなくなりまして、Bannonの「MAGA 'WAVE」がちゃんとできました。が、印刷所に出した後で二川さんにとあるミスを指摘されたが聞かなかったことにする。大変わかり易いミスなのだけど今のところ指摘はありません。はっは。そこを指摘してくれたら…未発表原稿を差し上げますw(いらねー)
まあそれはさておきシュタゲファンディスク、「比翼恋理のだーりん」でまゆりにぐらぐらする。ちょっとまゆしぃかわいすぎじゃねーですか!?いや、助手もいいんだけれど、こっちではシナリオがぞんざいな気がw
スマホ購入。電池の減りの速さに驚愕。あと大晦日現在ワンセグがまるで繋がらないのですが機関の陰謀?w
梶浦ライブ#7@NHKホール。毎度毎度最高やわあ。



7月:
こざわまさゆき氏の東大でのレクチャーに同行を許可されたので行ってみた次第。またこざわ先生映像素材が増えてニヤニヤする。 ■素材活用例 きょうじゅの名言:「とひさんはフリー素材」 あと"無駄に安定感"いっぱいだったとひさんが失敗するのを初めて見ました。はちクロ風に言うと「こざわさんが失敗するところを、初めて見てしまった」(CV:神谷浩史)です。強行すれば良かったのに、とは思いましたが引き際も肝心ですか。
ということでBannonの「MEGA 'WAVE」出ました。お買い上げ頂いた方、本当にありがとうございました。全訳があんなにめんどくさいとは思いませんでした。Ace of Spades、これ翻訳ソフトにかけたら「鋤のエース」とか出て、頭を抱えるのだぜw
大学サークルのOB会向けのレクチャーがあって、主催側として参加しつつ、手品の解説もしたりして。しかし暑い夏でしたなあ。
長谷和幸さんのレクチャー。ああいう、アイディア系を惜しみなく紹介してくださる方は初めてで。大変素敵な方でした。後日その件の関係で横浜のハンズに行ったら、たまたま同じ物を買いに来てらした二川さんにお会いして物凄く驚愕。
あ、2年ぶりのダイビングで伊豆に行き、海流に流されかけて死ぬかと思いましたよ。
カズ・カタヤマさんの手品を見に下北に。カタヤマさんの安定感は異常。翌日のレクチャーもえらい分量を解説してくださって楽しかったなあ。



8月:
コミケ行ってまどマギ本買ってニヤニヤする。あと昔拝読していた「まりかの手品」のまりかちゃんのお兄さんことまさのぶくんことたなかさん(長っ)に初めてお会いした。beeさんから「趣味:敵を作ること、って人かな」とか言われていたのでビクビクしていたけれど大変紳士だった。変態紳士ではない。レクチャーノートは一般販路にも乗せればいいのに。再販は来年の冬コミだろうかw 私も本とか出してみたい。ここに書けないようなひどい内容のやつを(今でもひどいとか言わないお約束)。
さよなら絶望放送が終わってしまった。毎週の楽しみがひとつ減る。まあ全部録音していたのでいつでも聴けるけど!



9月:
二川さんに請われ、こざわさんにレクチャーを依頼。
某氏の某作品を見て、明らかになんか操作してる感がありありだよ、と思ったので買わないくらいには大人になった。が、"誰一人見破れません"とか書いてあったので、じゃあ頑張って見破ろうと思って買ったりするくらいには子供のままでした。2000円程度、悔しくないもん。
ちょっと高い自転車を買った。「アオバ自転車店」のせいです。
シンフォニック=レインを始めるが、大晦日時点でEDを1個しか見てない。頑張ろう。



10月:
二川会強化合宿。強化された(メンタル面とテンヨー新製品の扱いがw)。某氏の某作品、解説に不備があることを知る。現象自体は面白いとは思うけれど、まあ私はやらないので別にいいです。
糸色望オールナイトニッポン。楽しいけど、やっぱ新谷さんと掛け合いをしてて欲しかったかなあ。
たっぷりとクロースアップや菅原さんのなど、割と手品手品していた月でした。
Dani DaOrtizレクチャー。久々に本当に追えないものばかりで吐きそうだった。解説聞いて驚愕という。Utopiaはまだdisc3の途中なので、来年にはちゃんと中身について書きたいと思います。ていうかみんな買わないでくださいw ブログの運営に色々思う所があった。



11月:
Kalafinaライブ。がっかりすることがまるでない。毎度感激して帰ってくる。美しい歌声というのはそれだけで羨望。ていうか声フェチとしてはいい声に憧れます。過去声が似ていると言われたのがムスカ大佐・田口トモロヲ石破茂井上和彦。いや、井上和彦とか全然似てないでしょう(凄く好きだけど)。きょうじゅは田村ゆかりボイスだよ(大嘘。だが出せるなら出したい)。個人的には松平定知とか、(ムスカの時じゃなくてドキュメント太平洋戦争の時の)寺田農ボイスとか出せたらいいのになと思うのですが。理由:NHKパロディものが作りやすいから



12月:
水樹奈々ライブで、4万人の盛り上がりに触れ、ああ、こりゃ手品とか逆立ちしても勝てねーわ、と思いました。別に勝ってどうするという話ではありますが。今年思ったのは"手品は場の観客を味方にしづらい"ということでしたかね。もちろん笑ったり不思議だったり、幅広い魅力はあるけど、まあ大規模相手の芸ではないと思った次第。
その翌日から夏休みと称して自転車で浜松へ、日曜手品師さんに会いに行ってみた。結論として、平地の100kmと(御殿場レベルでも)起伏ある所を含む100kmはまるで別物ということ。でもいい経験になりました。日曜手品師さんは本当に面白くてずるい。二十歳超えてのセーラー服くらいずるい。ツインテールの女の子を「メックリンガー提督みたい」とか表現するくらいずるい。今年9末に自転車買って、10月から乗り始めて累計800kmくらい走りましたが、中々気持ちいいです、自転車。


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今年は世情的にも本当に色々なことがありました。私も春以降かなり消化不良でありますが、それもこれも海外サイトでも面白そうなギミックがあんまり出ないのがいけないんです、もう。ありゃ買うんだYO!どいつもこいつも変なDVDとか何かの劣化コピーみたいな単品作品ものばっかり出しおって。でも万が一私がやったときは許して!(暴言ですけれど、ああいう商売できるならやってみたいとは思うYOw)。

多分そういうギミック不作のせいもあって、最近はドイツのマジシャン、Pit Hartlingの本「Card Fictions」をこれまた無駄に訳したりしています。粗訳完了2012年1月内予定。まあ出版許可などはまだ全く取ってないので、出版出来るかどうかも知りませんけど、二川さんはハートリングご存知ではあるらしいのであわよくば。結構色々なところに影響与えた本じゃないかと思います。出版から8年経ってるんですけど、その間に本人的にはここはこうしたかったとか、こう変えたとかそういうのはないのかな、彼。…まあいいか。著作自体が少ないので直近の彼を全く知らないんですよね…。来年の目標は、これ出すことと、Bannonの「Dear Mr. Fantasy」の全訳を出すことでしょうか。趣味の方向が手品そのものから翻訳の真似事になっている感がありますが、海外の、ワールドワイドでそこそこ評価のいい本とかが日本語になってくれた方が私自身は嬉しいんです。ですが、誰もやってくれないので自分で。"下訳手伝ってあげてもいいよ"という神のような方、大歓迎なのだぜ?なんでかって、こざわさんがサボり気味だから!w(暴露)



まあ愚にもつかないヤツは個人で出そうかなと思ってるとはいえ(今まで二川さんの会とか用に作った作品というか思いつきというかを一応まとめてみようかなと)、2012年の冬コミではbeeさんと「究極対至高 手品ギミック対決」をせねばならないらしく、早くも究極担当のこっちとしては負ける予感大ですが「フフ、きょうじゅの奴めが…」くらいは言わせたいです。



まあなんというか未だに高木重朗シリーズもまとめきれてないし、まともなギミックも紹介してないしでアレですけど、来年こそは怒られたりしないように気をつけながら頑張りたいと思います。毎年言ってますけどw みなさま、良いお年を。     489788