教授の戯言

手品のお話とかね。

Messado Rings

デモその他はリンク先で見て頂くとして、ちょっと渋めのクラシック正統派リング・ルーティーンっぽい感じ。多少アクロバティックな動きもありましたが、"人差し指でリングを前方に回転させてそこを見切って入れる"とか、そういうちょっとおかしな難度のアレはありませんで、粛々と練習しております。

なお私自身は、リングはガチャガチャゴツゴツうるさいので正直好きではなくて、去年ようやく紀良さんのルーティーンを練習し始めてさらえるようになった程度でして、リングそのものにあまり造詣が深くないのでナンですが、パッと見たときにニンジャリングの要素が結構ある感じだなと思った次第。クレジットにも柳田・緒川両氏の名がありましたし、なるほどなと。

付属のリングは黒く渋い処理がされていて少しだけ重みを感じる出来ですが(色のせいで単なる錯覚かもしれない)、別にテンヨーのいつものアレでは出来ないルーティンかというとそうではないので、そこは気にしなくて大丈夫です。ただ、「ちょっと他の手順もやってみようかなー」っていうだけの目的にはやや高いよなあ、これ。であるので、「セット販売もいいけど、リングとDVDをバラでも売ってくださいよ」と思いました。もっともこの手のご多分に漏れず、このDVDの内容ひと通りマスターすれば、ひとまずリングの演技には困らない、ようなものであるとは思うので、9000円程度を高いの安い言うのはちょっと的外れな気もしなくもないです。DVDでは約1時間で各モジュール毎の解説をしてくれていて、残りはライブ映像というか、実演している様子が収録されています。

あと私はよく知らないんですが、ステージリングはさておき、この手のポケットリングに関しては、実は日本人って、マニアックかつ凄く綺麗に出来る人がそれなりに多いような気がしております。バーマジシャンはほぼ使うから、とかだったりするのかなあ。あとはやはりニンジャリングの系統というか。知った上で見ても不思議ですよね、ああいうのって。タナカリングも見たみたいんですが、さすがにやれもしないのにリングものばっか買ってどうすんだ、という話で。紀良さんのルーティーンも好きだし(自分で覚えたから、というのが大きいですがw)。

さておき、にこりともしないマジシャンって意外に怖い。しかも長身でシルクハットにタイを締めてる黒人のおっさんであり、ちょっと暗がりにいたらリングで人を殺せる闇世界の殺し屋に勘違いされそうなイキオイです。(©田丸浩史アルプス伝説』)