教授の戯言

手品のお話とかね。

Lee Asher 「Losing Control」

昨年9月下旬にご紹介はしていますが、リー・アッシャーの「ルージング・コントロール」をひっそりと売り始めていました。私にも言わずにそっと追加するのやめてくださいw リアルにすごく薄い本でした。『ガルパンで学ぶ英語』の2割程度じゃないでしょうか(あれが厚すぎという話はさておき)。

教授の戯言の物販:Lee Asher「Losing Control」

要するに、「理屈で考えれば全然違うのだと分かるけど、見せられるとそのまま納得してしまう」というトップ・コントロール技法の冊子です。ノーマル、アッカーマンのアイディア(私はこれをよく使っています)、立ててやるパターン、テーブルに置きながらやるパターンなどが解説されています。なお、冊子内にアッシャー本人が実演する演技動画のリンクも入っていますので、冊子で理屈を読みつつ、本人の完成形はこうなる、というのがちゃんと動画でも理解できる素敵設計(リンク先でも、動画での"解説"はありません。あくまで実演のみです)。

技法とは関係ないですけど、アッシャーの紹介しているフルニエデック、嫌いじゃないんですが、そもそも手に入りにくすぎじゃないですかね。日本で売っているんでしょうか。あと私が持っているやつ、本気で投擲するとティッシュ箱に刺さるくらい固いんですけど。キュウリくらい楽勝です。武器として大変優れていると思います。手品用としても、なじんでくると堅牢だし使いやすいとは聞くんですが。主に二川滋夫さんあたりから。他にそもそも使っている人を見たことがありません。

あと訳者あとがきが去年の8末日付になっていて、「なつやすみの宿題を片付けた感」というのは、原稿自体はもうその時点で終わっていたからとのことで、 組版お兄さん「やはり訳者から締め切りが切られず、己の気力が満ちるのを待ってから組んだのは間違いでした。すみませんでした」だそうですw