教授の戯言

手品のお話とかね。

『Card Fictions New Edition』日本語版

『Card Fictions New Edition』日本語版
 
ピット・ハートリングの『カード・フィクションズ』なのですが、先日英語版で増補改訂版が出ました。訳担当のひといわく、日本語版の再版をするときは、それを底本にするとのことでした。で、いま作っているらしいです。ていうかもう印刷依頼出してるとかなんとか。
 
2019.0529追記:できたらしい。
【前の版も買ってたよ、というきわめてレアな方たちへ】
一応本人もチェックするそうですが、該当する奇特な方がいらっしゃったら「前、教授の戯言の物販で『Card Fictions』スタンダード・エディション買った○○でっす」みたいなことをコメントを頂きたいと。確認次第4桁円の割引クーポン出します、と。次以降のお買い物じゃないと使えないですが、ご利用頂ければ幸いです。
 
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まいど、富山です。2017年に在庫払底して以降、絶版としておりましたPit Hartlingの『Card Fictions』日本語版ですが、底本の増補改訂版が2019年に出まして、その内容で再作成をいたしました。今回の増補改訂版では、"Finger Flicker"(2p), "Colour Sense"(2p) "Cincinnati Pit"(3p),  "Unforgettable"(5p)の4トリックでUpdated Handlingパートが加わっています(カッコ内のページは、今版でのUpdated Handlingによる日本語でのページ増分。そう、写真無しの文章部だけで12ページ増しなのです!)。当初、「Updated Handlingが後ろに加わってるだけだから、そこだけ追加で訳せばいいのでは」と思っていたのですが、やはり6年半も前に訳した内容は直したくなるもので、結局本編も全部見直し、修正しております。終盤、「ここも直してもいいですか?あそこも変えていいですか」と言いすぎて、組版お兄さんに「てめえいい加減にしろ(意訳)」と怒られてしまいました。組版観の相違による喧嘩別れは避けたいので今回はこのへんにしといてやるぜ(ぼろぼろのナリで)。全体的に読みやすくなっているはずです。
 
6月上旬あたりから頒布開始したいと思います。ていうかあれですよ、6月9日にはピットの東京レクチャーがありますし、めっちゃ楽しみなのです。『In Order To Amaze』日本語版は間に合わずでごめんなさい。秋ごろには出せたらいいのですが。すべては京都の方の気力と、査読メンのスピードにかかっております。いや、査読を誰にお願いするかすら未定なんですけど。
 
ピットのメモライズド・デックの本『In Order To Amaze』のこともありますし、今回の"Unforgettable"のUpdated Handlingのこともあるしで、「いよいよ本気でネモニカを憶えねばなるまい」と思いまして、憶えました。1日で憶えられました。というか福岡出張の際の往路航空機の中で、『異世界おじさん 第2巻』を読んだあとからなので、実質1時間ちょっとのはずです。マジックマーケット2019ではタマリッツ・スタック入門の冊子として『ネモニカ学習帳』を頒布しようかと思います(並び、組み方、暗記語呂合わせ、簡易チェック法、バックアップ方法等々)。
 
読者からのよろこびの声:「このノートを作った直後にはもうネモニカを全部言えるようになっていました。素晴らしいです。『七咲逢は水泳部』です!(7枚目はスペードのA)」(東京都 手品本訳したりするマン) 
 
まあ自分で考えた語呂合わせですし、そりゃ憶えるのも早いだろうよ、という話なのですが。あとタイトルのダジャレを言いたかっただけじゃないのか説もありますが、実はもう24ページくらいの薄い本はほぼできています。今年は行けるかどうかかなり怪しいですが、最悪どこかに委託しようかなと。マジケまでにはカルテットも憶えたいと思います。その内容も入れられるといいのですが。アロンソン・スタックをせっかく憶えたのに、それを活用した手品をついぞいたしませんでしたので、今回は頑張りますよ。本当です。