教授の戯言

手品のお話とかね。

出版記念会

気賀康夫 著「ビギナーズマジック」

マジックをおこなうには技法の習得が欠かせないが、本書は難しい技法を用いることなく、ある種の原理にもとづいて誰でも簡単におこなえる28種のマジックを収録した。現象の説明には写真を、やり方の説明にはイラストを使用して、懇切に解説した。(東京堂出版HP 書籍紹介より)

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14日夕方、二日後に控えた社内のチーム指針発表会の資料作成もそこそこに、アークタワー半蔵門のパーティーに出席してまいりました。金曜日に二川さんの出版記念会に行ったばっかりですが(笑)。 

気賀さんがかなりのお偉いさんなこともあるのですが、いかにも"パーティー"という感じの催しでした。「頭の体操」でおなじみの多湖輝先生や、第一生命でギネスブックにも載った生保レディ・・・の娘さん(と言ってもこのご婦人も日本一の方らしいのですが)、そしてスピーチはクロネコヤマトの社長の方でした。・・・なんだこのパーティーw 2x歳独身(平社員)とか場違い極まりないよ。

壇上に上がった方たちのスピーチによれば、気賀さんのお父様やおじい様も財界・経済界で著名な方たちらしく、気賀一族という言葉もあるそうです。私はそれを聞きながら"北斗の拳"の牙一族を思い浮かべていました。・・・そりゃ平社員なわけだわ。

あとフォーマルなパーティーだけあって&スピーカーがある程度の年齢いってる人だけあって、ちょっとスピーチが長かった。3分と宣言して10分強喋るのは反則だと思います(笑)。久々に足が疲れました。とはいえ二川さんやTAMCの方の手品余興もあり楽しかったです。久しぶりに会ったKMSの皆さんと一緒に、冬にしてはぬるめの空気の中帰宅いたしました。



同日夜、寝る前に会で頂いた本を軽く通して読んだのですが、私の想像以上に良書ではないかと思います。タイトルを見た限り、いわゆる「手品初心者にとっつきやすいように」というところに重点を置いて書かれた、簡単だけど面白くはないという本の類かと思っていて、失礼な話あまり期待していなかったのですが、"クロースアップ"と"パーティー"という2部構成の中には「やってみたいな」と思うものがいくつもありました。一冊読んで一つか二つやってみたいと思えるものがあればいいというスタンスなのですが、かなり武器になりそうな本です。演出力は勿論必要なのですが、いわゆる手品スライトは必要としません。

なお、演技例として載っている写真の数々に気賀さんがいらっしゃるのはともかく、サークルの後輩たちがメインキャストだったのはちょっと面白かったです。この人たち、受付やってた方たちじゃん、と。なお白状しますと、私はその後輩の方々のお名前を全く存じておりませんw


拙文をお読みになっている方で、ちょっとでも興味を持たれた方はまず書店で立ち読んでみることをオススメします。それでやってみたいな、というのが3つ以上あったら買ってみたらよいのではないでしょうか。私は既に、手品・食べ物・酒に対する金銭感覚が麻痺してますけど、1800円する本ですからね。内容はともかく、べらぼうに安いものでもありませんし。この本に載っているタイプのものを5つくらい習得しておくと、ある程度のパーティーで出し物を求められても困らないと思います。



おまけ・会場にあった面白英文:

 Woman without her man cannot live happily

上記に句読点やらなんやらを打っていくのですが、打つ場所によって意味が全く違うものに変わります。こういうジョークを楽しめるのが、やはりハイソな人(※)たちの証拠なのか・・・。

(※)行きつけののぶさんのコラムにあった解説によればTAMCとは「日本マジック界のライオンズクラブ」(ハイソサエティな人たちしか参加資格のないクラブ)だそうですw 確かにそんな感じはしました。