先日ふと、他の人の好きな手品ってどんなだろう、というのが知りたくなり、3分ほどでフォームを作ってみました。
結果、多くの方が色々なものを寄せてくれて嬉しい反面、私の物欲の刺激のされ方がやばいなと思いました。9000円くらいするやつ買っちゃったし。ペリーさんめ(オススメ者が誰だったかをバラしていくスタイル)。まあ先方も私の発言等で散財した経験は一度や二度ではないということなので、お互い長ドスをドテッパラに突き立てあって相打ち感があります。
ちょっとだけ手を入れましたが、2023.1231.1500の締切時点での回答を以下にお見せします。「書いてあげたけど、なんかこんな風に質問者以外にも見られるのはちょっと嫌だ」という方はこちらのコメントでも、SNSの方でも、言っていただければいつでも削除はいたしますのでお気軽に。推薦者名も書いたほうがいいのだろうか…?一応2023年末迄でいったん締切としたいと思います。 →募集終了。ご回答いただいた皆様、ありがとうございました。
ID | 作者名 | トリックのタイトル | どういったところが好きなのかご紹介 |
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1 | Dave Campbell | Thought Anticipated | 不思議なやつを何か一個と言われたらコレです。非常にバランスが良いトリック。基本ノーセットで出来るものしか食指が動きませんがこれだけは常に出来るようにしておきたい一品。 |
2 | 加藤英夫 | 13枚の中の4A (確か天海賞の本) | 誰も演じてないし、受けが良いので。 |
3 | 万博 | ゴリラムーブ | ゴリラがすごい。 |
4 | matt sconce | power word: fall | 言語化できないのですが、あの空気感(手法に漂うもの含む)がたまりません。アホ。 |
5 | Rafael Benatar | The favorite cards of my friend | 技法をほぼ使わないので借りたトランプでもでき、トランプの状態が悪くても大丈夫で、完全にシャッフルされた状態からカジュアルに始められるのにしっかりウケるので好きです。 |
6 | ドキムーン | between | 低負担で、ビジュアルで、テンポも良くて、現象もわかりやすく、テーブル無しで出来る。手品が趣味でして…という流れから何かを見せなくてはいけない感じになった時、1番お世話になってます。 |
7 | Art vanderlay | ATM DIVINATION PLUS | 色々なパスコード当てを見てきたが、1番気持ちの悪いものだった。 クリーンで日本のATMにも使える、即興で何の準備もなく出来る素晴らしいメンタルマジック。 |
8 | ヒロサカイ | ノーコントロールインビジブルデック | 見えないデックの定番ギャグで遊んだあと、その見えないデックを「見て」カードを当てるという他に類を見ないシュールで不可思議なプロット、しかもFASIDUかつ全くテクニックが要らない! |
9 | Craig Petty | Keymaster Chrome | ムービングホール現象の中でも、繊細なメカニズムを使わず簡単なスライトのみで実現&トランプや名刺にわざわざ穴を空けたりせず当たり前に空いてる穴を使うことで、普段からやりやすいし、衝撃的な二段オチになってるのも素晴らしい。 何度も再販してるけど、Chrome版の時に追加された(らしい)キーホルダーを使ったやり方が、ロードと処理が確実なうえ、前後のディスプレイが極めて印象的になっていて、マジで秀逸! |
10 | 上口龍生 | ソルト&ペッパールーティン | 出来ないんで、観るだけなんですが。 絶対に有り得ないけど、まさかと期待した通りの現象が起こってしまう快感と、想像の埒外の現象で打ちのめされる快感とが、繰り返しずっと襲ってくる、これぞ理想のマジック体験。 観るだけなんですが! |
11 | Asi Wind | The Trick that Never Ends | サクッとできる、なんかやって、と言われたときにセット不要のデックですぐできる。不思議。Repertoire という本で解説されています。 |
12 | 未記入 | レインボーデック(クロックフォース=時計の予言) | 最後のリボンスプレッドシーンが美しいです。レインボーデックそのものの品質に依存しますが、ジョニー広瀬さんのハンドリングが好きです。手順は以前デックとともにマジックランドで売られていたかと。 |
13 | こざわまさゆき | バースデートリック | 手品じゃなくなってるあたりがいいと思うんですよ。こういうのもイフェクトイズエブリシングって言うんですか? |
14 | David Roth | Eraser coin | コインの形状が変わる手品が好きになったキッカケ。消しゴムでコインが削れるという絶妙なフィクションがたまらない。 |
15 | Paul Curry | Never in a lifetime | 評判とは裏腹に、大変魅力的だなと感じています。 現象はOut of this Worldとは別物と感じました。OOTWがまさに世界を超えるような現象で無機質な不思議であるのに対し、観客と演者のカードのシャッフルの一致という有機質な気味の悪さのある不思議(良い意味で)があります。 性格も見た目も違うが根は同じ兄弟のような感じと思っています。 些か腑に落ちない点はありますが、そこを上手くこなしてこの現象を鮮やかに演じられたらなと思いもっと脚光が当たらないかなと思っています。 |
16 | 石田隆信 | カード魔方陣の謎 | 数理の暴力であり、追えるとか追えないの問題ではないところ。すべてのカードに意味が生じる構成になっているのが美しい。 |
17 | Kainoa Harbottle | Three Why | 正直途中のスリーフライ部分に特筆すべきとこはないのですが、 後半で使われてるスティールがマージで神技法です(たぶんインスピレーション元はムトベさんのアナザー) 全コインマンは見るべし |
18 | みかめくらふと | ミッシングボール | 左手で持った小さなテーブル的な板をステージとして、その上に3つの紙コップを伏せて、小さなボールを1つ中に入れ、それがどこに行ったか当ててもらう手品です。左手はただ台を持っているようにみせて、その実、板の下では色々なワークを行うのですが、その操作を含め、やっていて大変楽しい演目です。商品説明にもあったように大人数、特に子供がたくさんいるような環境で大変盛り上がります。 |
19 | 齋藤修三郎 | 月に吠える | Pit HartlingのColour Senseのようなトリックです。赤の字札数枚と黒の絵札数枚を混ぜてひとつのパケットを作ります(観客が混ぜます)。演者はそのパケットを1枚ずつテーブルの下から裏向きのまま出してくるのですが、表を見ずに各カードの表が赤か黒かを全て言い当てていきます。 まず現象がカッコイイのですが、これを実現している手法が実に衝撃的で、解説をされて己の注意力の低さに愕然としました。こういう眼の前でとんでもなく図々しいことやられていたことに気づかない手品、大好きです。 |
20 | Marc Desouza | Die of Destiny | 選んだカードをお客さんがダイスを振って1枚に絞って当てる。何とダイスはブランク。つまり目は1-6のうちで何でもいい。なんなら想像したダイスでもいい。不思議なのに演者の負担がとても軽いのでお客さんと楽しくやりとりしながらできる。長年ここぞというときに演じるペットトリックです。 |
21 | Bob Read | Bottle Production | みんな大好きボトルプロダクション。何度でも引っ掛かるw ただこれはご本人の名人芸であって真似できない。 |
22 | David Williamson | The Famous 3 Card Trick | カード当てじゃない、面白くて、オチのインパクトがすごい。良い意味で乱暴な手順なので雑に演じても良く、繊細さの欠片もない自分に向いてる。 |
23 | Jon Racherbaumer | Dueling Card Tricks | カードの当て方を数学者はこうする、超能力者はこうする、そしてマジシャンは…という演出が好き。93年のレクチャーノート(マジックランド)に載ってる古い作品なのでこのプロットで誰かがアレンジしてそうな気がしてならない(ご存知でしたら教えてください)。 |
24 | Garrett Thomas | Stand Up Monte | めちゃんこ不思議で使い勝手が良いモンテで、スピード感がありダレる前に全て終わる。マスターしてからずっと相棒。ただ自分も引っ掛かるせいで何度か習得を諦め、マスターしたのが買ってから1年以上経ってたのは秘密w |
25 | 不明。演者は若い白人男性。何十年か前の話ですけど。 | チャイナリング | 他のチャイナリングの演者と違って、ゆっくりゆっくり演じていました。いくら目を凝らしても全く種がわかりません。これほど見事な遅業は後にも先にも見たことが有りません。 |
26 | 緒川集人 | River | 幼い頃から手品をやっていた、という人間味を感じるストーリーがよく、またクライマックスもインパクトがあるものでとても印象に残っています |
27 | 沢浩 | ピアノトリック | もうね、雰囲気がね、 ええんよ |
28 | Dan Paulus | Blind Luck | Bannon Triumphと並んで、手品は難しさじゃないなと思えた名作。テーブルあるところでよくやります。 |
29 | Helder Guimaraes | Sculpture | サンドイッチカードという現象を、本当に綺麗に、そして物語も添えて超絶おしゃれになっているところ 技法もそこまで難しくない上に、トリがすごい。ダ◯◯フェイスの活用方と挟むジョーカーの動きがいい。 |
30 | 桂川新平 | estimation etude | スキルデモンストレーションかと思いきや、観客のコールした数字によって不思議なことが起こっているというオチが好きです。 |
31 | スライディーニ | SWEET SALT | 視覚だけでなく味覚でも 観客を楽しませる 素晴らしい作品。 メソッドも無駄がなく美しい。 |
32 | 岡野将太 | Blind | 自分で選んだカードを自分で当てて、当てた本人が一番驚くってそれだけで面白い。収録タイトルの通りパズルとかミステリっぽい面白さもある。一度きりしか演じられないのが欠点といえば欠点。 |
33 | Pit hartling /Denis Behr | QUARTET | 昔NHKのFISM特番でGreen先生が自在に任意のカードを飛ばしてる姿に度肝を抜かれて以来、そのテーマに取り憑かれ、mnemonicaから4カインドをエスティメーションできるこの技法にたどり着き、すっかり虜になりました。これ以上ないと思ってTry out フォールスシャッフルと組み合わせて気持ち良く色んなところで使ってたらFISM2022でMARKOBIを見て気絶しました。どうなってんのこれ...ポテトチップスになにかあるとしか思えなくなってきた。 |
34 | ロベルト・ジョビー | ホーミングカードプラス | ウィリアムソンの51card to pocketより先に覚えたのもあってずっとトリネタにしてます。手法も演出も変えずに演じている珍しいネタ。第一、第二段階とも空の手を見せられるのがいい。 カードカレッジはマージで素晴らしい本なので再販したことだしみんな買おうな!!! |
35 | Peter Duffie | Aces Take the Plunge | Plunger Principleの使い方が特に面白いです! |
36 | Johnny Thompson | Quadruple Coincidence | いくつかの偶然現象があるDo as I Do |
37 | John Bannon | Do the ‘Twixt | 恐ろしいスイッチ |
38 | Caleb Wiles | iDeck | 面白い物語があるアンビシャスカード |
39 | Dani DaOrtiz | L’HOMME MASQUÉ | ありえない現象、よく演じてます |
40 | SANTA | Life of Butterfly | 美しさ一位のサンドイッチ現象 |
41 | White Chen | Naughty Collector | 最高に面白いコレクターです!conjuring archiveに載ってます!中国のマジシャンの作品です |
42 | みかめくらふと | サッカーブロックボックス | これに限らず、明らかに容器を傾けることで中身が移動しているのを見せ、最終的に消えたりするマジックは大変受けますし、やっている側も楽しいです。 |
43 | トロイフーザー | CCC | ノーギミックで、ここまでビジュアルな貫通現象を達成できることに感動しました。 そのわりに、やっている人をそれほど見ないのは不思議。 |
44 | 紀良京佑 | キメラデック | 簡単、リセット不要、客受け抜群なところです。もう手放せません |
45 | ヘンリー・クライスト | ヘンリークライストのフォアエース | 混ぜてるやん。確実に混ぜてるやん。絶対混ぜてるやん。 |