教授の戯言

手品のお話とかね。

行きたかったなあ…


「Yuki Kajiura LIVE 2008.07.31 DVD」

▼ニコ動で初めてこのライブの存在を知る。しかも2008年末にもライブやっていただなんて。基本的に商業モノをそのままニコ動にあげる行為自体は私の中ではアウトなのですが(…法律的にもか)、これはいい販促だと思いました。コメントにもありましたが、あの動画から100人以上が買ってるってのは凄いことだなと。基本ニコ動をエンドレスでかけ続けていても良いのですが、やはり好きなものには代価を支払いたいと思ったので即購入。私も販促動画にやられてしまいました。「EAT-MAN」の頃からの梶浦教信者ですし、むべなるかな。

そもそも彼女がメイン作曲のアニメサントラは殆ど持っているのですが、それでもこのDVDを買いたいと思ったのはやはりアレンジと音圧。ライブ版はやっぱりカッコイイ。行けていたら臨場感回想も加わって更に凄いんでしょうけれど、それを抜きにしてもアレンジが滅茶苦茶好み。なおサントラは持っているのでインストは全部知っているのですが、ボーカル曲系は基本的に収集してないので、聴いたこと無い曲が結構ありました。
激しい曲以外はまあ別になあとか思って見始めたのですが、バラード系もまた良いのですね。力のあるボーカルは本当に素敵だ。そこにこの楽曲だもの、素晴らしい。

DVDから曲は全部mp3にしてiPodに入れまして、めちゃくちゃヘビーローテーションで聴いておりますよ。ハァハァ。しかし「salva nos」は本当に梶浦屈指の名曲。なんてかっこいいんだ。

<曲目>
1. the world / 2. dream scape / 3. MC#1 / 4. vanity / 5. Liminality / 6. in the land of twilight, under the moon / 7. MC#2 / 8. the main theme of Petit Cossette / 9. 宝石 / 10. fake wings / 11. 媛星 / 12. 目覚め / 13. you are my love / 14. MC#3 / 15. godsibb / 16. a song of storm and fire / 17. MC#4 / 18. canta per me / 19. salva nos / 20. zodiacal sign / 21. open your heart / 22. EC / 23. everlasting song / 24. MC#5 / 25. ユメノツバサ / 26. ring your song

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▼梶浦さんの曲を初めて聞いたのは「EAT-MAN」のアニメ(97年の真下監督作品)でした。それのサントラ2に所収の「pleasure」という曲が物凄く好きで、これはいい作曲家さんが登場したものだとほくほくしたのを覚えています(アニメ自体も面白いです)。

翌98年、PSゲーム「ダブルキャスト」の作曲も手がけられていました。「suspense」「mitsuki」など、今も愛聴する名曲もありますが、いかんせんメインテーマのヴォーカル曲「door」が名曲すぎるのが(これは梶浦さんではない)。ともあれ少ない音数で琴線に触れる曲を書かれる方だという印象でした。ただ、このサントラはいかにもゲーム音っぽい曲も多く、合唱or生楽器オケ派としてはやや物足りなかった印象でした。

その後しばらく経って2001年、世のサントラファン(と言うか主に私)を狂喜させたのがかの名盤「NOIR OST I」。「天空のエスカフローネ」で初めて菅野よう子さんの曲に触れた時くらい衝撃的でした。元々See-Sawとして(音楽好きへの)知名度はあったと思うのですが、私の中で"名曲書くひと"として確固たるイメージになったのはまさにNOIRのサントラでした。サントラなのに結構売れたんじゃないですかねえ、あれ。

この頃から、疾走感がありつつも上品で力強い曲、そして美しい女声コーラス、加えてライブでの梶浦さんの言葉を借りるなら"エロい"ヴァイオリンなど、それらが複合的に絡み合った名曲がばんばん出てくるわけでございます。

▼なおNHKその時歴史が動いた」の後番組「歴史秘話ヒストリア」は、新作であるメインテーマ以外にも梶浦ミュージック満載の音楽構成で、ファンとしてはそちらの観点でも楽しめます(舞乙-HiMEの曲とかが唐突に出たり)。最近ついたEDもkalafinaですこぶるステキ曲なのですが、ヒストリアのサントラは出ないのかしら。