教授の戯言

手品のお話とかね。

スタンス


少し前に、行きつけの某レビューサイトの掲示板が荒れた事がありました。それについてたなかまさのぶさんの「連盟」ブログに"レビューするんなら管理者がどんな人間で、どんなものをよく演じていて、何系を好むかという「手品に対するスタンス」をあらかじめ書いておくべきかもしれないね"といった内容のコメントがありました。まったくもって仰る通りと思いましたので私も書いておこうかと思います。このブログは読者自体が少なそうですし、影響力的にまったく問題にもならなさそうですがw 私の手品に対するスタンスは概ね下記のようになります。


・大学入学後のサークル活動あたりから独学以外でやるように
・2006年現在、いわゆる手品暦としては7年で、その密度は大して濃くない
・ステージを含む、幅的にはそこそこ広い経験はあるが主にクロースアップしかやらない
・身の回りの小物やカードを使った手品をよくやる
・コインマジックはほとんどやらない(出来ない)
・ふしぎなものなら大抵好きで、笑えるものは更に好き
・マジックはアートなんだよ、とか言い出す人と仲良くなったためしが無い
・メンタルマジックはあまり好きではない
・駄洒落の是非は、その内容よりも言う人のキャラによる(例:○二川さん, ×前田さん)
・主戦場は宴会場とそのへん(屋内外)と自室
・変態テクはやってはみたいがあまり感激はしない
・地味なサトルティの組み合わさったステキ手順に美学を感じる
・言う事や書く事と、本人の手品パフォーマーとしての力量は別に相関する必要はない
・演じるより見る方が、更に言えば黙々と練習しているのも好き
・手品無くとも死にゃしない
こんな感じ。


なお肝心の拙ブログの記事内容ですが、グッズに関しては一通りいじったのち、宴会で同僚にですとか、休日に知人に見せた反応を元にしているのが原則です。一部、届いた商品を開けていじって脳内で考えたきりでの感想もありますが(ごめんなさいー)。

レクチャーDVDは基本的にぼけっと見たあとの感想。いつも2・3回は見るのですが、肝心な一言を聞き逃していることもよくあります。演技をじっくり見、レクチャーをしっかり聞くのも得る所が大きいと思うのですが、私は「パフォーマンスとしての手品は現象が命」だと思っているので、ぱっと見ても「面白いなー」「不思議だなー」と思ったトリックがいいトリック、という捉え方をしています。逆を言えば裏でどんな素晴らしい工夫をこらしていても、演技に効果として出ていなければそれはイマイチ、というスタンスです(工夫そのものだけ見ても素晴らしいものは沢山あるのですけれども)。

また、タイトルにも書いてありますが、ここにあるのはレビューなどという大層な物ではなく、性懲りもない無駄遣いに関する反省文なので、読んでくださっている方はそこから"ご自分にとって必要そうな情報だけ"を"ご自分の都合のいいように"読み出していただければ幸いです。

グッズに関して色々書いてますが「この世にはつまらないトリックなんか無い」というサークルの先輩の言葉に全てが集約されていると思います。トリックをつまらなくするのも面白くするのも演じる人の力量次第ということですね、結局。私にイマイチと評されたアイテムも、単に私の実力ではそのトリックを輝かせるのが難しかった、とそれだけの話です。私にイマイチ響かなくても、世間にはそれを使って大喝采を浴びてらっしゃる方や、そのトリックを愛してやまない人の方がきっと多いのです。つまるところ、いわゆる第一印象を書いているにすぎません。まあ天才をもってしても輝かせるのは難しそうだなーと思うグッズもちらほらあるのですがw とにもかくにもあまり鵜呑みにしないで下さい。ご意見や、これ持ってたらレビューして、というメールを頂いたりすると嬉しいんですが。仕事の現実逃避にはもってこいなんですよね、これw 


それはそれとして仕事で遅くなり、地下鉄の構内でという人生最悪な誕生日の迎え方でした・・・。おめでとう、私。