教授の戯言

手品のお話とかね。

だが不思議!

■ John Rogers 「BEST STAND-UP ROUTINES」

コンテンツは「スリーボールルーティーン」「ロープルーティーン」「カードテクニック」「指輪と輪ゴム」の4種。
当方寡聞にしてロジャース氏を存じ上げなかったのですが、かなり素敵な御仁です。スライトそのものもかなり達者なのですが、何より演技をするときの見せ方といいますか、パフォーマンス自体が"お客さんに優しいイメージ"で、非常に安心して見ていられました。こんなおじいちゃん欲しい。あとこういう人の演技を多く見たい。気に入ったので、久々にブログの趣旨に立ち返って布教いたします。安いし早いし上手いし、お得ですよ、奥さん(キン肉マン風っぽいみのもんた風)。

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・THE WALRUS THREE BALL ROUTINE

  • CHOOSING BALLS
  • THE SHUTTLE PASS
  • THE POP UP MOVE
  • SLEEVING:INTRO
  • SLEEVING:TECHNICUE
  • SLEEVING:MOTIVATION

  • INTRO
  • INVISIBLE JUMPING
  • FROM HAND TO HAND
  • TWO IN THE HAND ONE IN THE POCKET
  • SURPRISE VANISH

ちょっと大きな(といっても大した事はありませんけど)白いシリコンボールで行われるTBR。体の前にこぶしを上下に離して出して、上から下へ移動させたり、謎の移動を繰り返すが、最後には全部無くなってしまう。

途中途中、「まあ左手に持ってるんだろう」と思い始めたときにきちんと左手を検めたり、かなり自然に幻惑されました。解説を聞くと、ほとんど自分の知っている技法の組み合わせで構成されているにもかかわらず、その気配を感じなかったのは脱帽。
途中にボールを二つ並べて口に咥えるシーンがあるのですが、これも見ながら「おいおい、おっちゃんw」とかへらへら笑っていたのですが、ここで一番ベーシックなフェイクパスを入れているのがニクい。やはりボールを咥えている顔には目線がついつい誘われてしまいます。同じ視界内で、右手から左手への王道フェイクパスが行われますが、すいません、全然見えてませんでした。こういうのをなんていうんでしたっけ、「口では強がっても体は正直だな」…なんか違う気がしますな。

ネタばれと言えばそうなのですが、このルーティーンはタイトル通りスリービングを組み合わせているのがポイントです。これによってTBRがこんなに追えなくなるものだとは思いませんでした。



・THE WILL ROGERS ROPE ROUTINE


01. Introducing The Rope
02. Switching Short Length
03. World Fastest Knot
04. The False Knot
05.
A) Ends in Pocket
B) Tying The Impossible Knot
C) Untying The Impossible Knot
D) Endless Loop
E) Tabary Convincing Finesse
06. Adding the Short Length
07. Short Length Becomes Ends
08. Showing Multiple Ends
09. Shifting Two Ends to Middle
10. Shrinking And Stretching
11. Visual Insertion of Short Length
xx: Tip On End Preparation

早結び→結び目取れる→端をポケットに入れた状態で途中に結び目→わっかに→ポケットから切れ端を出してわっかをもとの一本に→端が増える→同じ長さの二本になったものを元の差のある二本に→短いロープが長いロープをすり抜ける end

で、はさみを使わないロープ手順です。ぱっと見、結構長めのロープを使っていますが、それがまたいい具合に端を増やすときなどにカバーになっていました。
最初にターベルコースを取り出した時点では、ここに載っている古典をやる、とか言い出すのかと思っていたのですが、まさかあんなことになろうとはw ただ、これもこのびっくりインパクトの裏で、ちょっとした仕事がされています。基本と言われればそれまでなんですが。やはりオフビートの活用が非常に適切。はさみを使わないので持ち歩いていればどこでもできそうです。そういう点で言えば、以前GIN(当時はG's Factoryだったかも)で扱っていた、John Zander「Loose Ends」と手順の一部は趣を同じくしていました。最近太ってきてしまったので、Zanderさんの方も練習するか(内容には関係無いですけど、Zander氏ははビルマローンより重度の肥満体)。



・BONUS SECTION
/M.V.P. CARD CONTROL AND COLOR CHANGE
選ばれた1枚のカードを、DPのデックの中ほどに突き出すように差し込み、上から右手をかざすとそれがトップに移動するというテクニック。

いや、綺麗ですし、自分の想像とは少し違った手法だったのですが。ワタクシ、片手でカードを水平に抜けません。これは手の大きさが直に関係してくると思うのですがどうでしょうか。


/RING AND RUBBER BAND MAGIC-RING PENETRATION ON RUBBER BAND

  • THE WEDDING STORY
  • THE RING THROW
  • THE RING GOES UP

XX.RUBBER BAND TIPS

PINNACLEの1ST STEP→指輪の中に通した輪ゴムを、一本ずつ段階的に外していく→リングとロープでやる、わっかを放り投げるとロープに絡むやつの輪ゴム版→傾斜させた輪ゴムを指輪が上っていく例のあれ

まあここまでの流れ的に言うと、やはりBonusくらいでした。でもオプティカルリングを使っていたりして、単純な指輪と輪ゴムのマジックだけでない、細かな部分が光るチョイスです。

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DVDで紹介されていたCamirand Academy of Magicのリンクに行ってみたんですが、上の方にあった「Adult Shows」をそれはもう諸兄諸氏のご想像通りの想像をした挙句、いってみたら「ディナーパーティーやゴルフツアーの余興」とか書いてあり、己の汚れた心に絶望しました。元のページで横にChildren's Showsってあったのを見逃していました。スミマセンでした。

なお今回ご紹介したRogersさんのものは「John Rogers' Best Stand Up Routines」、他にも木製のシガーで行うルーティーンDVD「Smokin Candies」もあるようです。
なお最初行った時にHPがフランス語だったのでもしやと思って連絡先を見たら、カナダにある会社のようでした。いや、どうでもいいんですけどね。

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久々に昔の紹介記事を読んだら「私どんだけ上手い人なんだよ」、というか、上から目線の物言いで苦笑い。意識してそういう論調にはすまいと思ってはいたんですが、未熟千万でした。すみません、感想を書いてるだけなんです。アニメ批判は出来るけど静物画一枚仕上げられないような子なんです。

アニメといえば、黒の騎士団には駆け引きについては無能なやつばかりということは今日の放送でよく分かりました。誰か扇の「ゼロを引き渡す代わりに日本を返せ」に突っ込んでw ていうか一緒に登場したヴィレッダに誰も突っ込まないのは何でなんだぜ? 友人「おっぱいとふとももの力じゃないかね」 …けっ、そういうことにしといてやらあ。