教授の戯言

手品のお話とかね。

ぜのぐらしあ

知人から一式借りた「アイドルマスター XENOGLOSSIA」を見る。
ゲームはやったことがないのですが、これは原作ファンにはきつかろうなあ。何と言うか色々勿体無い作品でした。作画も音楽もレベルが高いんですが、それが逆に勿体無さを助長。予備知識の無い私には楽しかったんですけどね。

・作品単体としては面白かった
・作画も音楽もレベルが高かった
・伊織が凄くいい子だった
・変態が多かった
・ダメ原因は多分シリーズ全体構成
・ドラマCDの居酒屋でのクダの巻き方はリアルすぎ

アナザーストーリーである以上変更はやむなしなので、別にゲームの通りに作る必要は全く無いのですが、それを言うなら別に"アイドルマスター"という冠をつけなくても良かったのでは、というのがネット上でもよく見られるコメントですし、私もそう思いました。多分普通にオリジナルとして出してたら、素直にもっと評価高かったんじゃないかと思います。実際結構引き込まれるつくりになってますしね。真偽はともかく、元々舞-HiMEシリーズのプロットだったという話もあるのですが、なんとなく納得できる話。
あと田村ゆかりの力量を見た気がする。やはりこの人演技の抜きと入りのギャップが上手いよなあ。

動くシーンは本当によく動いててカッコイイのですが、結局のところ、前提としての設定改変はやはり既存のファンの取り込みを一切捨ててしまった行為に他ならないと思うし、異種間の恋愛・心の疎通を描かんとしたことは理解できなくもないのですが、当事者の彼女たちが何でロボに惚れてるのかよく分からなかったり、ロボの方も喋れないのでしょうがないのですが、意思表現が盗撮マニアっぽくて嫌だ、という、この辺りで感情移入(というか理屈での理解?)が一切出来ないのが辛かった。色んな意味でちゆ12歳のあらすじ紹介は実に適切だったと、見終わったあとで妙に納得。

それにしても13話の、あずさから真への担当をはずす通知は酷すぎる。あの直前の真の心情吐露のシーンはかなりぐっと来るシーンなのに、「これからはゆっくり話し合える」と思って呼び出しに応じたら本人からあの心無い通知の仕方だもの。そりゃあ真もトゥリアビータ(敵組織)に再就職もするわ。

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で、まあ本編はともかく音楽は私の大好きな斉藤恒芳氏であり、つまり問答無用で買いなわけです。少しポップな曲も混ぜたファフナーの系列の作風ですが、日常と戦闘、神秘的な曲から感情の起伏まで、単なる劇伴として以上にインパクトがある構成。これのサントラを聴き始めてからまた斉藤氏の曲がたまらない感じに。上手く説明が出来ないのですが、彼のサントラは作品世界の空気が感じられまして実に良いです。オススメ!(ファミ通風デフォルメ絵省略)