PRESS START 2007 - 教授の戯言

(本日のエントリは9月18日に書かれたものです。JOSHUA JAYのTaTのスキマには関連の違うのは入れずに書こうと思ったら日が空いてしまいました…)

- - - - -

9月17日に知人(以下CXさん)と行ってまいりました、PRESS START 2007＠パシフィコ横浜。要は「ゲームミュージックをオーケストラで演っちゃおうぜ！」というイベントです。ゲームはそんなにやらないのですが、サントラ馬鹿としてはこれは行かざるを得ません。クラシックもオーケストラも大好きなので、ゲームミュージックをオケでやってもらえるとなれば、それはあなた、ねえ。チケット確保してくれたCXさんのおかげで、前から6列目、ほぼ舞台正面というナイスな場所でした。音的にはもう少し後ろの方がいいんでしょうが、あんなに舞台に近かったのはいい経験でした。生植松伸夫とか生田中公平とか生横山智佐とか色々見られたのも嬉しかったです。

司会者たちのトークによれば、海外ではゲーム音楽のオケコンは結構あるらしいのですが、半分以上の曲目が日本の物だそうです。逆に日本ではFFやDQといった一部のメジャータイトルくらいしかオケコンは開催されないという、昨今のガッカリ情勢があるので「本家がこんなでどうする」ということで去年から始まったとか。なお去年の司会は田中理恵さんだったらしい。去年も行けば良かった…。三月先輩…。

■　■　■　■　■　■　■　■　■　
1-1　「大乱闘スマッシュブラザーズX」より　メインテーマ
1-2　「ロコロコ」よりロコロコのうた
1-3　「アクトレイザー」　メドレー
1-4　「シューティングメドレー」
1-5　「ACE COMBAT ZERO」より　ZERO
1-6　「ワンダと巨像」より　異形の者たち〜巨像との戦い〜甦る力〜巨像との戦い
1-7　「ファイアーエムブレム」より　ファイアーエムブレムのテーマ

【休憩】

2-1　「SEGAサウンドユニット[H.]」　曲名知らんのですが「デイト〜〜ナ〜〜〜♪」のあれ
2-2　「クロノ・トリガー」より　クロノ・トリガーのテーマ
2-3　「The Elder Scrolls IV」より　Oblivion　
2-4　「スーパーマリオブラザーズ」より　コースBGMメドレー
2-5　「悪魔城ドラキュラ」より　悪魔城ドラキュラ〜ドラキュラII 「呪いの封印」〜悪魔城伝説〜悪魔城ドラキュラX「血の輪廻」
2-6　「サクラ大戦」より　檄！帝国華撃団
2-7　「キングダムハーツ」より

アンコール1
「ゼルダの伝説」より　ゼルダの伝説メドレー2006
アンコール2
「FINAL FANTASY IIV」より　セフィロスのテーマ(w/THE BLACK MAGES)

■　■　■　■　■　■　■　■　■　

アクトレイザーは　タイトル→神への捧げものの音楽→ED　だったのですが、一緒に行ったCXさんは「フィルモアのクリエーションの曲がねえのはなんでなんだぜ？」と憤慨しておりました。私としては加えてステージ1の最初の戦闘曲も欲しかったです。しかしWikipediaにもありますが、今聞いてもアクトレイザーの音楽は色褪せていませんね。発売後間もないリリースにも拘らず、いきなりハードの特性・魅力を引き出した傑作だと思います。そりゃFFの開発チームがサウンドドライバを根こそぎ作りかえるわけです。

このイベント、指揮者の上部に巨大なモニタがあり、そこに演奏している曲のゲーム画面が映る形になっています。シューティングメドレーは「オトナの事情で幾つか画面が確保できませんでした」、と司会が言っていたのですが、案の定全部K○NAMIでしたｗ　途端に漏れる「やっぱりK○NAMIかよ！」という苦笑が実に会場の空気を表しています。つーか権利保護の考えは分かりますが、あそこで画面出せない理由がまったく分かりません。あとのドラキュラでは画面出してるのに。何はともあれグラディウスの曲とスターソルジャーの曲のカッコ良さは異常。私には「おーれーは明日ーで無ー職ー♪」が脳内を駆け巡り、一緒に行ったCXさんには「初音ミク」の替え歌が浮かんでしまう、実にキャッチーなグラディウスフレーズ。

行く前に、AC0はどんな選曲かと思っていたのですが会場でパンフ見て驚喜。ZEROですよ！合唱とソプラノ要るし、オケ主体イベントでこれは無いよなと思っていた、AC0の最も好きな曲が生で。なんかもうそれだけでぐっと来ました。AC主体のオケイベント、需要無さそうだけどやってくれないかなあ…。The Unsung Warとか合唱聴きたいです。CXさんは「司会が"曲と画面とのギャップが"とか言ってたけど、少なくとも見る限り普通に合ってるじゃん。僕はACやったこと無いけどもさ」といってて同意。別にフラメンコはそんなに違和感無いというかむしろ合っててカッコイイですけど。合うように曲を作ったスタッフが凄いんだとは思いますが。むしろ当日長めの曲のBGがデモそのまんまだったり、若干の手抜き感が感じられたのが残念。

ファイアーエムブレムはオケ&合唱に実にぴったり。あれ、歌詞が意外とお茶目なのですが、プロのテノールとソプラノがソロで歌うとなんか妙な迫力が出てステキです。「スタコーラーにーげろー♪」「にーげろ！♪」

Oblivionは洋ゲーの曲でしたが実にクラシックらしいいい曲でした。元々オーケストラ編成の曲みたいですが、他の曲も聴いてみたいですね。

スーパーマリオメドレーはちょっと物足りなかった。タイム切れが迫っている時の演出は面白かったですが、基本的に曲数が2曲だけだった気がしますし…。

ドラキュラは実はやったこと無いのですが、あのメインテーマはカッコイイし大好きです。

檄！帝国華撃団はもう何をかいわんやというか。聴きながら10年前を思い出しておりました。まさかゲームやってた10年後に、生で横山智佐がオケをバックに歌い踊るシーンを見ようとは思いもよりませんでした。しかしチサタローも30代後半ですか、時代を感じます。昔月刊Newtypeのインタビューで見たスパッツ姿の時もそうでしたが、均整取れたカラダしてますよね、彼女。私もダイエットしないと…。

アンコール１のゼルダメドレーは、クラシックのアレンジとしてはこのイベントで一番しっくりまとまっていた曲なのではないでしょうか。あのメインテーマは本当にいい曲です。さすが、一昨年グァムで乗馬した時に、先導のガイジンが口笛で吹いていただけのコトはありますｗ　高台で、向こうには見渡す限りの海、手前は風にそよぐ草原という素晴らしいロケーションも手伝いましたが、そこに実にマッチするんですよ、口笛ゼルダが。ただ、まあ原曲がああまでイイ曲なので、もう少しアレンジを変えて冒険しても良かったかもしれません。

- - - - -

アンケートでリクエスト多かった曲を次回の選曲時に活かすらしいのですが(今回のゼルダのように)、やって欲しいなとぱっと浮かぶのがヴァルキリー・プロファイルのレナスが登場するシーンの音楽、これを書きたかったのですが、曲名が分からず。VPの曲はタイトルがウテナの曲名っぽくてわかんないんですよｗ　ああ、あとVenus & Bravesの「Waltz for Ariah」、あれは生オケでやったらさぞかしカッコイイと思うのよね…。それから原曲に忠実に再現したロマサガ2の通常戦闘曲とかどうだろう。あ、FF IVの戦闘曲メドレーも！こうしてみるとゲームは名曲多いなあ…。

ただ、PRESS STARTも例外ではないのですが、この手のイベントが日本に根付かないのは多分価格のせいだと思います。ニッチ市場ではありますし集客が難しいのはあると思うのですが、このイベントで7500円は多分高いです。この値段でしたらある程度ハイレベルのクラシックコンサートが聴けてしまいます。3〜4,000円程度が行きやすく、かつ妥当な価格なのでは無いでしょうか。海外でのゲーム音楽コンサートが幾らかは知りませんが、向こうで気軽にクラシックコンサート聴こうと思ったら15ドルから30ドル程度でも十二分に聞けます。それを考えるとゲスト歌手や指揮者、会場費等があるにしても、今回の7500円はやはり高いんじゃないのかな、というのが一言。まあ私は生でZEROが聴ければ満足ですけどｗ

帰りはCXさんと陳麻婆豆腐を食べて帰りました。満足満足。この無意味な山椒の辛さがたまりません。ハァハァ。

- - - - -

10月4日から1週間、メキシコに行ってまいります。「エル・カザド」の舞台に行きたくなったわけでは無…くもないですが、セノーテ(地下水脈)ダイビングがしたいのと、遺跡大好きなのと、ネットを見る限りコスメルがえらくキラキラしているので潜りたいと思ったからということで、実は殆ど何も決めていないというアバウト振り。いいんだ、一人旅はこういう行き当たりばったりな方が。バックパッカーの血が騒ぎます。しかし2006年1月から行きたい有名遺跡が軒並登頂禁止になっているのが痛い。ああいう巨大建造物は上ってなんぼじゃないですか。急勾配振りではアンコールワット周辺遺跡も似たようなもんのはずですし、カンボジアでもそのうち上れなくなるのかしら…。まあいいや、メキシコついたらタコス食べてテキーラ飲むぞう♪(いまいちメキシコのイメージが希薄な脳内)　行きの飛行機だけで12時間以上あるのですが、その12時間で友人が薦めてくれた「リリカル何某(無印とA's)」を全部見て、かつ、ゆうきとものDVDでもおさらいしようかと思っている現在。さて、実現できるか…(無理)。そもそも初日の宿すら決めていないのですが、…まあよくあることですよね。はっは。