教授の戯言

手品のお話とかね。

速報・如月

雑文が続いたので、次こそはまともに手品話題を書こうと思いつつ、この2週間忙しかったこと、一段落したところでボードゲームにはまったことなどでますます手品話題が書けなくなる不思議。

▼「「梶浦ライブ行くんだZE!」って書いといて、中身書かないのはなんでよ」と知人に言われたのですが、手品イベントと違ってメモをとっている余裕が無く、どの曲を歌ったか詳細に覚えてないからというだけです。梶浦ライブは本当に凄ーく良かったですよ。「聖乙女の祈り」が始まったときなど、リアルにちょっと泣いたのは秘密。私はイベントから帰宅後届くように前日には2009年の梶浦ライブDVD2枚を密林でポチッとやっていましたし、同行した後輩は帰宅後ファンクラブに入ってました。これで6月のJCBホールコンサートは行ける可能性がかなりあがりました。
その後輩君もいまやアルトネリコ3で有給休暇まで取得するはまりっぷりであり、サントラからわざわざでんぱソング(しかたあきこ EXEC_EP=NOVA)を私に送りつけてくる始末。「めろ〜んのテーマ〜ゆかり王国国歌〜」以来、久々に電子ドラッグ的なやばいものを聴いたと思いましたw 世界の貧困とか紛争、国家の行く末や環境問題はおろか、己の人生すらも、なんかもうすべてが取るに足らない事のような気になって来ます、この辺ヘッドホンで大音量にして聴いてると。人間、色々吹っ切ることが大事ですね。



▼「ドミニオン」といえばアニメの方しか知らなかったのですが、先日先輩のお宅にてやったドイツのボードゲーム、面白すぎ。全員がはまったため来週再戦を期すことにw 「アルゴ」「スコットランドヤード」(SYと"たほいや"はサークルの必須科目でしたw)もやりましたが、白熱ぶりはやはり「ドミニオン」。意外に強かったですよ私。

なおそこに集まったのは全員サークルの知人、つまり手品経験者だったわけですが、鍋をつつきつつ見ていたのが「FISM2006」。みんなして「新鮮味が無い」「引きがあまりにあからさま」「何で客はここで拍手すんの?」など、もう神をも恐れぬ発言の数々w うち、感銘を受けた台詞 「え、これでファイナリストなの?FISMもレベルが落ちたもんだ」「素出しはハトが可哀想だからやめろ」「マーカ・テンドーの劣化コピーとか、このご時世にやってどうすんだろ。何の新鮮味もないな」 みんな言葉はオブラートに包もうよ、日本人なんだからw(ちなみに私は主にクロースアップ畑という、このサークルの中では異端だったため、ステージの良し悪しは今ひとつ分かりかねます。まあ同意できるところも少なからずありましたがw) 
しかしある程度手品をやって、難しさとか内側とかも経験した上で、一歩引いてこういうのを観たならば、その辺が手品系の人の本音かもしれないなと思いました。ああいうファイナリストレベルの演技についても、非手品人の方の率直な意見を聞いてみたいものです。サルバノの映像を見た後だったので、演者の豪快なネタの引きっぷりは、見ていてちょっと痛々しさすら感じました。

あ、最も感銘を受けた台詞を忘れていました。(カードかなにかの演技を見つつ) 
「"アバター"とか公開されるようなご時世、はっきり言ってこんなレベルの手品なんか不思議でも何でもねーよ」 …身も蓋も無い痛烈さですがが同意。「マジックの敵はスピルバーグ」ってどっかで聞いた気がしますけど、昨今ホントその通り。小型で立体映像を生成できるマシンが出てきたら、大抵の不思議さは激減です。今回はDVDで見ていたから尚更そう感じたのかもしれませんが、映像として観るならもはやCG処理とかを経たほうが圧倒的に不思議。そんなご時世でなお残るのは、多分生でやるクロースアップかな、と思ったりもしました。
その場でも出ましたが、地デジは手品の放送には向かないというのも。私はまだ見ていないのですが「GOD HANDS2」の何だったかの演技の人、手に引っ掛けたジャリの数々が丸見えだったらしいですが、真相やいかに。テクノロジーの進歩は手品屋さんに厳しいですね…。



「諸君、私はほにゃららが好きだ」ジェネレータ
見つけたからには一応作ってはみましたよ。私はおのれの手品に対して自虐的側面が強いのではないかという気がしてきました。

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諸君、私はマジックが好きだ 諸君、私はマジックが好きだ 諸君、私はマジックが大好きだ
カードが好きだ コインが好きだ ロープが好きだ 大脱出が好きだ ダブプロが好きだ
教室で路上で合コンで茶席で会議室で この地上に存在するありとあらゆるマジックが大好きだ



たどたどしい親指の立ったパームが好きだ エースをパームしている手を観客に捩じ上げられた時など心がおどる
演者の無様な失敗が好きだ 実はサカートリックだったなど胸がすくような気持ちだった
鳩出しが好きだ 出した鳩が死んでいて、飛ばずにぼとりと落ちたときなど感動すらおぼえる
ダブルリフトなどもうたまらない 実際には間違って3枚めくっていたのは最高だ
観客が目を背けようとするのを 無理やりデックから1枚選ばせこねくり回した挙句に、本当に当て損ねた時など絶頂すら覚える
コインバニッシュが好きだ コインではなく目の前の観客が消えていたときはとてもとても悲しいものだ
物知り顔で話す自分が好きだ 実は話相手は自分より遥かに重度のマニアだったのは屈辱の極みだ



諸君 私はマジックを 根暗の自傷行為の様なマジックを望んでいる 諸君 私に付き従うマジック好きの諸君 君たちは一体何を望んでいる? 更なるマジックを望むか 糞の様なマジックを望むか? チャニング・ポロックのようなマジックを望むか?



「「「Magisch!! Magisch!! Magisch!!」」」



よろしい ならばマジックだ 
だが、飲み屋で酔っ払いの突飛な行動に耐え続けて来た我々にはただのマジックではもはや足りない!! 大マジックを!! 一心不乱の大マジックを!!
我々はわずかに小数 ジャグラーに比べれば物の数ではない だが諸君は一騎当千の変態だと私は信じている ならば我らは諸君と私で総兵力100万と1人のド変態集団となる
我らを忘却の彼方へと追いやり、マジックをオシャレな物だと思っている浅薄な彼奴らを叩きのめそう 髪の毛をつかんで引きずり下ろし 眼(まなこ)をあけて思い出させよう 


連中に人を騙すことの深淵を思い出させてやる
連中に宗教と不可分だった時代の宿業を思い出させてやる


マジックには奴らの哲学では思いもよらない根暗マニアたちの凝縮された怨念がある事を思い出させてやる 1000人の変態の集団で 世界をモルガンダラーで埋め尽くしてやる 


目標 スタイリッシュなマジシャン気取りども
「赤のウサギは今日はお休みなの」作戦
状況を開始せよ



征くぞ 諸君

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「何が嫌いかより、何が好きかで自分を語れよ!」 いい台詞だなあ。根がネガティブな私は嫌いベースの話をしがち。気をつけよう…。