教授の戯言

手品のお話とかね。

高木重朗マジック全集 Vol.02 

今回は主にサロン・ステージ向けっぽいラインナップ。

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■高木重朗マジック全集 Vol.02所収内容 02-a:ロープとリング 02-b:ロープ結び 02-c:不思議なロープ 02-d:サムチップのやり方 02-e:ロープとリング1段〜6段 02-f:三枚のカードの予言 02-g:大チューブカメレオン 02-h:リングのルーティーン 以上53分(演目名パッケージまま。通し番号はこちらで整理の都合上付記)。

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02-a:ロープとリング 02-b:ロープ結び 02-c:不思議なロープ 
ロープにリングを投げ込むと通ってしまうアレ→ロープを結ぶ手法と見せ方→端が増えていくロープ
「こう見せると綺麗」というのが印象的。Flipの手法らしい。いずれも単体というよりかは、組み合わせてロープルーティーンにする部品のような印象。



02-d:サムチップのやり方 
サムチップと紙幣を用いたシルクプロダクション→サムチップを用いた、ハンカチからのシルクプロダクション
現象的には当然不思議ですが、高木さんがよくやる"親指を観客席に向けるあの示し方"は好きではないのです。あの角度だと確かに発覚しにくいとはいえ、わざわざ衆目に晒す理由が分からない。空の手を示すのであればもう少しやりようもある気がするし、理想を言えばサルバノのように"消極的検めによって存在自体を気取らせない"方が上等だと思います。



02-e:ロープとリング1段〜6段 
結んで輪っかにしたロープとプラスチックのリングがはまったり外れたり
ノンギミックでやるところについては一時ハマったDarylとSolbergのものでほぼでカバーできていますが、ギミックロープを使うところは未経験でした。一本くらい作っておけば色々活用が出来そうです。3分くらいもちそうな感じですし、ちょっと練習してみようかな。



02-f:三枚のカードの予言 
3枚のカードを示し、観客に1枚心の中で思ってもらう。演者は1枚を自分のジャケットのポケットへ、残りを卓上のシルクハットに入れる。観客が選んだカードを告げるとそれは演者のジャケットから出てきて、シルクハットの中には確かに残りの2枚しかない。
繰り返し演技可能。 高木「えっとじゃあ次あなた(が選んでください)」 観客「えっと、じゃあ、ダイヤの5」 高木「ダイヤの5!?ダイヤの5はなかったでしょうよw」というシーンが笑えました。繰り返せますが、1/3の確率だからなあ…。ちょいと効果としては弱いのではないかと思った次第。「Greater Magic」所収の「Princess Trick」(高木重朗 訳)のようです。



02-g:大チューブカメレオン 
手に押し込んだ青いシルクが(映像の都合でそう見えるだけでもしかしたら白なのかも)、赤いハンカチになって出てくる。種明かしをするといって解説を始めるが都度都度おかしなことが起こる。
色変わりハンカチです。このトリック、凄い好きなんです。観客と遊べる上に、種明かしで食いつかせ、そのままちゃんとゆるい雰囲気のまま手品に出来る辺り。マギー審司さんの演技を何度か見た事がありますが、キャラ的にぴったりでした。昨今まるでやっていないので素で間違える危険性大。要再練習。



02-h:リングのルーティーン
金輪の奇術、高木重朗ルーティーン。
いわゆるステージのチャイニーズリンキングリング。個人的にガッチャンガッチャンうるさいのが好きではないのですが、大道芸のような成り立ちを考えれば、あの音は客寄せをするために必要なものだったのでしょうね。他の人の演技をあまり知らないのでなんとも言えませんが、不思議だなー。よく分からないですけどリング同士がカクッと繋がる感じといいますか。舞台上の観客とのやり取り含めて、よく出来た検め&すり替え手順だなと。…しかしうるさいw やりながら喋ってると、高木さんが何を仰っておられるのかよく聞こえないくらいw