教授の戯言

手品のお話とかね。

寿司と手品と補完計画

▼『ヱヴァ:破』を見てテンション上がる週末。1回通して観たんですが、結構追加シーンがありましたね。ネルフへの行き方を尋ねる加持さんとか、椅子でくるくる回るミサトさんとか、参号機の輸送シーン冒頭とか。バルディエル撃破後のお掃除フェイズで、遺骨回収はあったけれどダミーの噛み砕き攻撃で真っ二つになったエントリープラグのシーンとか、このあたりは劇場公開時になかったような。9ヶ月も前に見たアニメの内容はこんなに覚えているのに、仕事の資料とか見た手品とか片っ端から忘れるのはなんでなんだぜ。リツコさんの長台詞はやはり微妙に笑える。でもそのあとのミサトさんの「行きなさいシンジ君ッ!」のシーンはぞくぞくするカッコ良さ。気がつくと泣いてるし。そういえば劇場でも泣いたな、ここ。あと冒頭で弐号機が倒した使徒マトリエルらしいことを知る。新使徒かと思っていましたがそーなのかー…。



▼テンション上げたところで、とひ先生と寿司屋に。あの寿司屋は危険。何が危険って凄く美味しい。自宅への帰り道にああいう店が無いのはある意味良かったかもしれない。そして卓についた途端に、とひ先生「僕の知り合いで」 大将「ああ、きょうじゅさん」 とか言い出す辺りも危険。みんなして私をいじめる。
なお全国の寿司大将の中でもトップクラスの方らしいです、…シルベスターピッチが。"ブラフパス"と"シルベスターピッチ"は、その技法が出来るというだけでその人を好きになれますよ!(などと聞いてもいないのに意味不明なことを供述しており…) 残念ながら、ポケットへしまってもしまってもコハダの酢締めが出てくる、とかはありませんでした。…寿司マジックと言うことで、福島さんとのコラボが期待されますw 
ここは全般的に美味なのですが、特にとろり系アナゴと昆布締め系は今まで食べた寿司の中でも最上位の印象。世辞でも何でもなく通いたい。アナゴで思い出しましたが、その昔父親が銀座の寿司屋の折り詰めを土産に帰ってきたことがあり、そのアナゴ、歯ざわりがさくっとしてたんですよ。食べるととろけるんですけど。あれどこの店のなんだろう…。あれも美味しかったよなあ…。山岡さんとかに相談したら謎を解いてくれそう(「美味しんぼ」ベタパターン)。



▼ほんの1年前まで交流の無かった方と、こうやってうまい寿司を食べていられるというのは実に幸せなことです。『ヱヴァ』といい『寿司』といい、日本人で良かった。美味しい寿司をつまみながら、明らかにダメ人間同士の会話も弾みました。 「きょうじゅさ、あれだよ、寿司桶の中の一つだけが裏返ってるとか」「ト、トライアンフ現象…」 阿呆が二人。
前から分かっていましたが「女子高生」というステータスは何にも勝るね、ということでファイナルアンサー。平仮名四文字にすりゃいいってもんじゃないけれど寿司アニメ『にぎりぶ!』は見たい。主演は残念ながら大将ではなく女子高生で。『てじなっ!』『きじゅつぶ!』あたりは前から思いついていましたが、『えどまるっ!』とかどうでしょうか。マーロニアンばかりの女子高生5人組の繰り広げる奇術部アニメ。京アニではなくマッドハウスかシャフトで。あえて日本アニメーションでもいいです。

あと最近また「民明書房」がマイブームなので、なんかそういうことを書きたい。
■「これは、ティルト…!」■

「鄭 流都(てい・りゅうと):鄭は中国秦代の軍略家・政治家である。紀元前365年、魏の軍隊を取り囲んだ秦軍は鄭将軍の指示のもと、攻撃の際に盾と盾の隙間にも一軍を配し、一見して少数の軍勢と見せかけた布陣で臨んだ。小規模突撃が終わるたびに秦軍の一部が陣深くまで戻っていくのを見た魏軍は、「敵は少数ゆえ、このような奇策を弄しているのだろう」と見て反攻に転じ、秦軍を押し包みにかかった。しかしその時、盾の後ろに隠れていた秦軍の数千もの精鋭部隊が次々と飛び出し、大混乱に陥った魏軍の囲み手を悉く追いたて、数刻後には魏軍を打ち破り古代中国史に燦然と輝く大勝となったという。後の世に言う「夏口の大勝利」である。 
この"表層のすぐ陰に切り札を隠しておく"戦法は鄭将軍の名前をそのままに"鄭 流都戦法"と呼ばれ、中国兵法の精髄の一つとして長く語り継がれる。後の世の中国人奇術師の間で使われるようになったカードコントロール技法の一つに、概念がこの戦法に非常に近いものがあり、それは戦法と同じく"鄭流都"と呼ばれた。それを真似た欧州の奇術師たちの間でも"ティルト"と呼ばれるようになったという説が濃厚である。なお、この手法と大勝利の鮮やかな様子こそが、かの奇術名人ダイ・ヴァーノンのカードマジック「トライアンフ(大勝利)」のタイトルの由来となったことは言うまでもない。 民明書房刊 『しょくぱんまんは何枚切りでもいつも2枚目』より」 
…思ったより(前半は)それっぽい。



▼「きょうじゅはひと嫌いなのかなということを昔話したことありますよ」と言われてはたと考え込む。その場で言った「お会いして落胆とか嫌な思いをしたくないから」というのは間違いなく一面の事実なのですが、あれから色々考えてみると「やる気に溢れる人を見てると自分の矮小さがつらい」「マニアの変な手品見るのめんどくさい」とかその辺りが本音のような気がしてきました。いわゆる"勘違いマニア"に多く会ってしまったのがいけないのですきっと。私自身は人見知りもしませんし、七重の膝を八重に折りという物腰での対応、趣味はダイビングと乗馬とか、そういうサワヤカキャラですよ?…いや、そういうのを演じることは可能ですよ? …スミマセン、本当はめんどくさがりでナチュラルボーンネガティブです。あとはあれです、東大奇術研で講師がとひさんとかのイベントには、私のようなFランは恐れ多くて行けないとか。私色々書いてますけど基本的にライトな手品ファンですし、マニア集団には怖くて入れないんです。だから多分、手品に関してはあまり交友を自発的に広げようと思わないんでしょうねえ。この間「どこ系統なんですか?」とか他の方に聞かれましたが無いですねえ、そういうのは。しいて挙げれば二川さんのところですが、あそこは派閥とか思想は無いし。いいじゃない、趣味くらいはなかよしクラブでさ…。



▼とひさん邸へ。蔵書群を見て「東京堂の手品本全部持ってらっしゃるんじゃないのか、この人」と思った。とひさんは折角あんなに本に埋もれているんなら、読子みたいな能力あったら良かったのに。手品より不思議ですよ? 
手品したりされたり(あれ、ちゃんと成り立ってました?)、「空から長門がふってこないかな」「(一緒に酒飲んでるのがこんなダメっ子ではなく)きょうじゅが長門だったらいいのにな…」などの名言も飛び出し、「この人は相当なダメ人間だ」と思いました。彼も彼で「きょうじゅは…、前から分かってたけど、やっぱあんたダメ人間でしょ」とか仰り軽くへこむ。事実だけど。「JOJOで言うと、やっぱ律は2部なんですよ」「ムギは1部だよね」「なんとなく骨太だし」「じゃあ澪あたりが3部か」「あーそうですね。トリッキーってことで唯が4部」「そうすると必然的にあずにゃんは5部か」「5部か…?」 結論:二人ともかなりのダメ人間
ラピュタ」話になった時にやったムスカの真似が想定外にヒットしたらしく、彼の笑いのツボがよく分からなくなる。たまたま茅原実里CDをBGMに喋っていたのですが、「みのりんはみのりんでも、寺田農の方だがなーーーッ!」という感じで。
藤子F御大の変態性について語り合ったり、原作の魔美がBB弾やビーズじゃなくて仁丹でテレポートしているのを思い出して軽く眩暈。読んだことあるはずなのにすっかり忘れていました。
『Madbook』の面白レビューを見せて頂いてワイン噴いた。泥酔の彼方なので詳細は覚えていませんが、例えるなら"手品はまあそうだな、普通。カードマジックするには、カードマジック的な演出が必要だよね"という内容といいますか、なんだろう、「…そりゃそう…ですけど…?…え?」といったもので、もしかしたら私もああいう謎感想書いてないだろうなとか、無駄にざわざわしました。



▼「Do Az-nyan Do」的な、演者と観客の選んだカードが当てられる手品を見せられ不思議だったのですが(とひさんはなんでもあずにゃんと結びつけるブームらしい)、前回自分で書いた手品短編のマークトデックネタだったようです。「失望した!マークトデックでイッパツなきょうじゅに失望した!」と言われたのですが、あのどまにあおねーさんの脳内キャラクターモデルは部分的に無双時のとひさんを参考にしているし、モデルの行動として実に正しいな、と思いました。そういえば「Do Az-nyan Do」って、訳は「汝、あずにゃんのするがままに行動せよ」、でいいんでしょうかスクリプトマヌーヴァさん。



そんなわけで「お寿司って美味しい。人をほんわか幸せにするよ」「手品は人を幸せにはしないね」「ニコ動は人を堕落させるね」「こ、この手品基地外め!」というのが、とひさんとお会いして分かったことでした。 おわり。