教授の戯言

手品のお話とかね。

Hundy500


先日購入したGregory Wilsonのビルチェンジ"Hundy500"です。ビルチェンジという文字を見たときに、ビジビルとかヒプノビルなど「一枚のお札が別のお札に変化」系のものを想像、内容をよく読まずに買ってしまいました。"five one-dollar bills into five one-hundred dollar bills"って書いてあるので、複数枚が一気に変化するものだというのは読めばわかるのですが、解説も読まず、動画も見ずと言うのはやはりよくありませんね。DVDを見て「あー、これですか・・・」とかテレビの前でつぶやいてしまいました。

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現象は5枚の1ドル札をまとめて、一回折ってからひっくり返すと全部100ドル札に変わるというものです。この現象を初めて見たのはサークルの方に頂いた故Fred Kapsの日本でのレクチャー会の映像だったと思います。クリーンですし、周囲を360度囲まれても多分実演できるという、非常に完成度の高いギミックだとは思います。ただ、微妙にムーブが好きではなかったのでやろうとも思っていませんでした。手品の出来どうこうではなく個人的な趣味の問題です。弁護のために申し上げますと、現象は本当に不思議ですし、ギミックも素敵なのですが「お札に仕掛けあるんじゃないの?」という疑問が持たれやすいのが個人的にちょっと・・・な点です。
加えて言えば、ギミックを作らないといけないのですが、日本と海外のお札のとある特性差がこれを少し困難にしています。ヒプノビルも同じなのですが、セキュリティやそのほかの利便はともかく、手品用としてはちょっと向いていないのですね、日本の紙幣は。更に言えばギミックの材料が高い。なんといっても万札ですので(笑)。


以前見たテレビ番組でムッシュ・ピエールが、白紙5枚を千円札5枚にして、それをヒンバーで万札に→それを広げると裏側に「拍手」 とう流れをやっていて、非常にワタクシ好みの演出だったわけですが、多分これの最初がこのDVD"Hundy 500"と同じものだと思います。変えた後すぐに裏側も見せられるのがこのトリックの素晴らしいところ。


ヒプノビルもそうですが、何も印刷されていない紙からの変化、ならやってみたいですね(意訳:予算的にも何とか出来そう)。千円→一万円は大人しくマイク・コズロウスキの王道ビルチェンジやリチャード・サンダースのビジビルが良さそうです。あとはトム・パターソンの"Amazing Guy"にあったTPを使わないビルチェンジもちょっとやってはみたいとは思ったのですが、練習はしない。それがきょうじゅクオリティ。



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先日書いた「たっぷりとクロースアップ」の件。
よく楽しみに拝見させて頂いている「森羅万象ドットコム」というサイトの管理人さんが同イベントへのコメントを書かれていたのですが、演技順を見るとどうも同じテーブルにいたっぽい事が判明。ネットでは拝読させて頂いていても、リアルだとまったくわからないものだなあとか、変なニアミス残念感覚に浸っておりました。よく拝読させて頂いているサイトの方にもイベントで結構お会いしてたりするのでしょうか。