教授の戯言

手品のお話とかね。

ゆうきとも MML Vol.5

【収録内容】
 ・オイル&ウォーター
 ・4枚ずつのオイル&ウォーターから デック
  全体でのオイル&ウォーターへの展開
 ・リフル・シャフル
 ・ノーエキストラのカップ&ボール
 ・悟空の玉

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■サトルティーを効かせたオイル&ウォーター
 オイル&ウォーターは、カードマジックの一つのテーマでありますが、今回はいかにして効果的にサトルティーを効かせるのかをテーマに、二つのオイル&ウォーターを連続して演じています!

いや見事でした。ゆうきともの真骨頂と言った感があります。などといいつつレクチャービデオ系の視聴は「WISE WORKS シリーズ」のみで、「トランプの友」も「温泉レクチャー」も見てないですがw

4枚の時の混ぜ方、次に繋ぐ時の8枚の処理、続くスーパーオイルアンドウォーターのリフルシャッフルの特性・・・。無理やりな技法無く、見た目も非常にフェアな物だと思います。久々に感激しました。言われてみればその通りなのですが、こんなにリフルシャッフルをしたらスタックとか崩れちゃうよなあ、とほぼ普通人の目線で見ており、最後直前のフェイスを見ながらの「赤とか黒とか、ちゃんと混ざっています」と言うあの部分で完全に「えーと、これオイルアンドウォーターだったよなあ、このあとどうやって分けるんだろう」とか心配してしまいました。勿論そのあとで揃っててびっくりです。ルーティーンとは何か、伏線とは何か、いい勉強になりました。良作です。


■ノーエキストラのカップ&ボール
 従来の有名な手順では、エキストラボールを使う事が一般的でしたが、今回はノーエキストラで演じられる、ゆうきとものカップ&ボールの手順をご紹介します!

こちらは悪くは無いのですが、上記に比べるとやはり見劣りしてしまいます。ごくごく一般的なカップアンドボールのベース部分です。といいますか、よく手品の本やなんやらでは"紙コップと紙ナプキンで即興カップアンドボール"というのが言われるんですが、この手品の性質自体、即興性としてはどうかという気がするんですけど、どうなのでしょうか。特にこういうベース部分のみの構成の場合は、巨大ティッシュ玉や携帯電話がイキナリ出てきたりしないため、どれも現象が大差無く飽きてしまうんじゃないかと思いました。そしてそれ以前の問題として、ベース部分だけだとトリック手法が類推されやすい気がしました。・・・ちょっと考えたらわかりそうなもんですよね、これ・・・。いやまあ私がカップアンドボールへたっぴなのは置いといても、ですよw

とにもかくにも、オイルアンドウォーターのリフルシャッフルがGOODでした。