教授の戯言

手品のお話とかね。

ナディアとエヴァ

@今日はアニオタの中でも希少種である"サントラバカ"の戯言なので、意味不明でつまらないと思います。うっわ、私キモイ!キモイ…が、…私個人としては、…大満足です!!w

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wikipediaで、私の愛して已まない作品、「ふしぎの海のナディア」の項を読んでいたときのコト。このような記述がありました。



「ネオ皇帝(声優:塩沢兼人

  • 前略- しかし最終局面でナディアが心を奪われた際、彼女を救うべく意識を取り戻した。更に機械の電力の供給を断たれてもなお活動を続け(この場面のBGMは後にエヴァンゲリオンの暴走シーンに流用されている)、彼女を救い出す事に成功した。-後略-」



















…嘘だッ!



流用されてないって。こちとらEVAに関しちゃ7割がた「台詞と音」を記憶してますが、全くそんな覚えがないし(高校時代の不毛な日常が窺い知れるスキル)。ナディアの最終回なんか100回以上見てるし(小中学時代の不毛な以下同文)、どっちのサントラだって基地外なほど聞いてるっちゅーねん(現在の不も以下同文)。でもちょっと不安。ということで。



「実際に調べてみた。」 (NR:(故)中江真司)。



■ 検証1:そもそもいつ「暴走」するのか
意外だったのですが、「EVAといえば暴走」というイメージが強かった割に、実はEVAが制御下を離れて"暴走"したのは以下の回しかないのです。まあ決戦兵器が暴走ばかりしていたら困るのですが。「制御できない兵器など、全くのナンセンスです。ヒステリーを起こした女性と同じですよっほっほ」(CV:大塚芳忠)ってばっちゃが…じゃなくて時田さんが言ってた!



1.第弐話  「見知らぬ、天井 」 対 使徒サキエル戦にてキレちゃった初号機
2.第伍話  「レイ、心のむこうに」 実験中に頭痛がしてきた零号機
3.第拾六話 「死に至る病、そして」 対 使徒レリエル戦にてシャワーを浴びながら初号機(エロスは程々に)
4.第拾九話 「男の戰い」 対 使徒ゼルエル戦にて、相手を食んじゃう初号機


あと第拾八話の
バルディエルに制御を乗っ取られた参号機”
”ダミープラグ起動時の初号機”
第弐拾話の
”初号機のプラグがエキジットされてLCLが格納庫にだばだばしちゃう瞬間”も入れてもいいかも
(上述全て下記検証材料3の※項)。
なお劇場版も"制御を離れて"はいますが、明らかに別作品のサントラは引いていないので無視。



■ 検証2:音源は何(ふしぎの海のナディア
ネオ皇帝の死ぬシーンでの曲は、ナディアのサントラ3所収の「ナディアの覚醒」という曲。トランペットとヴァイオリン、壮大なティンパニ、ラスト付近の零れ落ちるようなピアノが私のハートをがっちりキャッチ、カッチョイイBGMです。



■ 検証3:音源は何(新世紀 EVANGELION
で、EVA暴走シーンに使われたことのある曲ですがこれは以下。
(サントラI) 「THE BEAST」(#2 / #15(#5回想シーン(零号機) / (※#20))
(サントラI) 「EVA-00」(#5 / (※#18))
(サントラII) 「THE BEAST II」(#16 / (※#18) / #19)。
大体どれもかっこいいティンパニとトランペット、緊迫したリズムを刻むヴァイオリンにエレキと。これもまたステキな曲たち。



■ 検証材料2と3について
確かにどちらの曲の構成楽器も似てますし、作曲者も鷺巣詩郎さんで一緒ですが、注意して聞かなくても、検証材料2の曲と3の3曲は全く違う曲。この時点でwikipediaのあの表記は間違い、と。



■ 結論
で、残る可能性は"暴走シーン以外でEVAにおいて「ナディアの覚醒」が使われていたかどうか"ですが…。
新世紀エヴァンゲリオン全26話分を全て見直すのは面倒なのでしませんけど、戦闘シーンに限らずそもそも使われていなかった、と思います。というか当時エヴァを見ていてナディアの曲が出てきたら真っ先に反応してたと思いますし…。とまあそんなこんなで、あのwikipediaの"曲流用まめ知識"自体が間違いなんじゃないのか、というのが結論です。ああ、スッキリした。

しかし誰だ、あんな"ホントでもマチガイでも、誰も興味ないようなまめ知識"を書くやつは。ここに一人、興味のある厄介なやつがいるんですよ、まったく!伊集院の"ウソチクの泉"コーナーか!



ナディアの項目も、
"南極鯨・イリオン役の声優が高木均さんで、ネモ船長役が大塚明夫さんだったため、南極地下の会話は初代と二代目ムーミンパパ対決だった"
とか、
"エアトン役の声優について、実は一回だけ堀内賢雄さんが声をアテている(第15回「ノーチラス最大の危機」にて)"
とか、どうでもいいことも書けばよろしいのに。…誰か。

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いやしかしですね、久々にエヴァを見ましたが、色々と面白い。各話の作監の名前をかなり忘れていたのはショックでしたけど。



5話のAパートラスト、「不器用って、何がですか?」「…生きることが」のリツコさん、表情も演技もステキ。

8話で弐号機の着艦によってどぼどぼ海面に落下していく航空機や爆装、当時は何も思わなかったけど、戦闘機やその周辺装備の価格を知ってしまうと恐ろしい。

9話で作戦遂行要員の役割交代を仄めかされたアスカが部屋の戸を勢いよく締めつつ出て行くシーンで、あの音は明らかにフスマなど紙を使用した軽い引き戸の音なんだけど、見た目的にはもう少し重めの木じゃないのかなあ、なんて。何度見てもユニゾンのシーンは笑える。ちなみに空をはじめとした、薄い紫を基調にした背景の色が綺麗。この作品からアニメの背景というものに興味が出たんだったな…。

10話の”使徒を倒すも冷却用ホースが切断され、奈落へ落ち込んでいく瞬間のアスカの表情”もまた良い。見ていた当時はこういう部分に目が行かなかったなあ。14歳で死を覚悟する瞬間ってどうなんだろ。このアスカは殆ど感情が動いてないように見えるのですが。やはり一瞬の絶望感の後、頭の中が真っ白になっている状況なんだろうか。

12話、落下してくる使途を受け止めるシーンは音楽もあいまっていつ見ても秀逸。私この90秒、200回は見たなあ。「フィールド全開!」の際の一般住宅の細かい壊れ方が物凄く好きなのですが、今見るとあそこに住んでた人、避難先から帰ってきたら自宅の半径数百メートルがクレーターになってるわけですよ。怖w

16話、あの降り注ぐ大量の血のような真っ赤な雨、スピーカーのbassをきかせて観ると大迫力だなあ。










はっ!つい劇場版まで見てしまった!さようなら私の休日。

賛否両論ですが、こういうケレンに溢れた作品大好き。全人類をひとつに融かしちゃうとか発想がキてますよ。今でも生活で色々面倒なことが起こると、誰か「人類補完計画」発動してくれねえかなと思うダメっ子に育ってしまいました。とりあえず最近は計画発動まではしなくていいです。