教授の戯言

手品のお話とかね。

おお振りOST


一月以上前になりますが、発売日に数年振りに渋谷兄姪斗にまで行って買ってまいりました、TVA おおきく振りかぶって OST。本編を見ていて一曲物凄く気に入った曲があり、他のBGMもかなり出来が良かったため、1クールの時点でサントラは買おうと思っていたのです。しかし放送開始から5ヵ月後と、サントラが出るタイミングがかなり遅く結構待ちました。それだけに喜びもひとしお。

持論として、サントラは「曲単体でいいもの」と「BGMとして映えるもの」に大別できると思っているのですが、本作は前者の要素も多分にありますがどちらかというと後者。作曲の浜口史郎さん自体、私も友人も結構好きで、友人は彼のストリングスの使い方が気に入っているとのコトでしたが、私はどちらかというと重厚な金管楽器部分の方が好きです。この盤では笛系のサワヤカさという、新しい浜口さんの魅力を認識して嬉しい限り。この手のサントラには珍しく、第1期・第2期共にOP/EDが(ショートバージョンではありますが)収録されているのも嬉しい。一枚におお振りの音関係をぎゅっと詰め込んだ逸品といえましょう。メキシコに行った時にも長距離移動中は結構聴いていましたが、とにかく空気感がよく合う。

曲数はどれも殆ど2分無い程度の短いものばかりですが、このサントラの凄いところはそれぞれにきちんと本編の場面が浮かぶところ。「画の邪魔はしないが、きちんとその存在感はあり、しっかり場面を引き立てているという」BGMのお手本のようなステキな一枚だと思います。ていうか半分以上の曲で、阿部君のモノローグが脳内再生されるのは何故だw 

若干サントラとはズレますが、おお振りの効果音でプラスチックの管に水を注ぎ込んだような(むしろ管から水が漏れる、かな?)音があります。三橋が焦ったときなどに使われていましたが、あまり他の作品では聞いたコトがないタイプの音で、いい感じのコミカル具合が出ていて、この作品の"音を扱っている"方のセンスにちょっと憧れました。




01_メインテーマ:ああ、高校生に戻りたい。運痴だけど野球したいw
03_バッテリー:サワヤカかつ後半への落ち着きからまた盛り上がりが実にグー
07_チームのカタチ:出だしのピアノの空気感がナイス。メインのリコーダーの心地良さも必聴
15_チャンス:
16_全力勝負:上記tr15含め軍事映画にありそうな曲ですが、本編でのあの緊迫感と盛り上がりが、確実に思い出せるカッコ良さ
19_約束:この手のピアノBGMに実に弱い
30_変わらなきゃ:コミカルな曲なのですが、怒鳴る阿部君が浮かぶw
37_狙い球:この曲が大好きなんです。本編でもこの曲のシーンってなぜか何度も見返してしまう。なんだろう、緊張感とサワヤカさ、盛り上がりに冷徹な計算など、様々な要素を内包している感じで、やはりこの盤で一番のお気に入り
38_ゲームセット:ピアノのしっとりした曲で、なんとなく夕暮れが浮かぶ

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BGMといえば、メキシコでの長距離移動中、エル・カザドのサントラを聴いていて、それはそれでかなりいい感じのBGMだったのですが、一番あっちの景色や空気にマッチしていたのは石川智晶さんの「アンインスト−ル」でした。おおおええああええおおおおおおえー♪何でマッチしていたのかは今のぼくには理解できない〜。多分異国の地で独りだったからだろうけど。