教授の戯言

手品のお話とかね。

たっぷりとクロースアップ2007

直前まで行くかどうか迷いました。が、"新聞取りにポストに行く"のと"ゴミ捨て"以外、玄関から出ていない(それですら建物からは出てないんですが)というリアルに引きこもり週末になりそうだったので、意を決して行ってまいりました、「たっぷりとクロースアップ」。

総括としては、やはり去年同様だったといいますか。小額とはいえお金を取るイベントなのですし、もう少し何とかならんものかと。他の卓の声が響きますし、それ以上に声が小さい方が多く、日本語なのにリスニングが厳しいという状況なので、間仕切りでもあればなあと思いました。

今回はなんというか、色々思うところがありました。自分でも意外だったのが、観客に「xxして下さい」というフレーズが妙に気になったという点。私も何の気なしに使ったりしますが、今回のように演者が7人いると、このフレーズ連発されるだけで違和感が。前の方の席におられた方々はお願いされまくりで大変じゃなかっただろうか…。

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▼荒井さん:
・4枚の10の印刷が少し変わる。ダローのプレストプリントの簡略版のような。
・スベンガリデック?の応用(スベンガリ+αのような商品として売っている模様)
・ストレートフラッシュとブランクカードによる、ポーカーとリセットのコンボ的演技
・コインボックスルーティーン
・エースアセンブリ
・リオーダー(最後に全スートが揃う)

荒井さんはかなり手が震える。多分仲間内というか差し向かいでちょっと見せて頂く時は殆ど揺れないんだろうなと思いますが。荒井さんのマジックはちょい地味目ですが、非常にコンセプチャルで好きです。笑いも入るように構成されているのがいい。喫茶店などで拝見したいものです。

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▼坂井さん(ヒロサカイ):
(・脳内メーカー漫談)
・Aオープナー
・サンドイッチ&トランスポ
・コインプロダクション
・カクテルセレクション
5000円札と10000円札のトランスポ
・パスワードの予言

Aオープナーもそうなのですが、やはりヒロさんは「マジシャンだなあ」と。動きの一つ一つがマジシャンしてますw
カクテルモンテ(昔作ったそうな)とカクテルセレクション、両方売っていたのですが名前が似てて売り子さんに文句を言われてましたw 確かにややこしい。カクテルセレクションは今回のように大判印刷するとパーラーでも対応できるんですね。原理は存じませんけど不思議だ。予め(お互い)紙に書きつけたほうが不思議さは増すと思いますがどうなんだろう…。「んーxxxx!」「えーなんでわかるんですかー」非常にあっさりなんですよね。覚えた人しか分からないのがちょっと微妙かなあ…。
お札のトランスポは良かった。どうなってんのか分かりません。ああいう物体の位置交換現象はとても好き。
パスワードの予言も不思議でした。答えによってボード順を入れ替えたりするのかなあ…。

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▼庄司タカヒトさん:
・割りバニッシュ
ソーイングエスケープ
・逆時計
・カラーチェンジとバースデー
・マジック段位7段(ディビリッシュミラクル?)
・カード当て

全般的に商品デモみたい。某所にあったクリニカルレクチャーDVDのレビューをふと思い出してしまいました。あと今回気付いたんですが、庄司さんは演技の最中、口角が上がっていても目が笑っていない気がする。気付いてから若干怖くなったw とにもかくにも庄司さんの口上は一昔前の大道芸人みたいです(上手くいきましたら拍手をお願いいたします、など)。好みの分かれるところかもしれません。


ソーイングエスケープはかなり不思議。見た目の"モノ"と価格がどうにも一致しなくて、どんな凄い機構が隠れているんだろうと、今のところは想像して楽しむことにします。
時計は観客とのやり取りを自動的に生むものでしたが、アレは不思議なのだろうか(矢印ボードのトリックですね)。
バースデーについては誕生日の人がいればやったらいいと思いますが、あの場面でやる必要性は無いかと思います(他にも色々あるでしょうし)。
マジック7段って、どこかで庄司さんの演技見た気がするんですが気のせいかなあ…。ともあれ、中盤お客さんに切らせている部分(たしか1級レベル?)が少し謎。フェアローみたいな細かなシャッフルされると結構困ったりしないのかしら…。

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▼守屋さん:
・伸びる輪ゴム
・セロパロ
・青デックから選んだカードが赤デックに予言
・シカゴオープナー?
・アンビシャス→グリーティング(3D Paradox)
・モンタージュ

まあご本人の言う通り、"マジック"というより"インチキ"という言葉がぴったりですね、守屋さんは。いい意味で。以前よりマジックっぽいマジックが多かったせいもあるのですが、バランス的に良かったのではと思います。"内輪だから"、という前提つきですけれども("細かすぎて伝わらないマジシャンの物真似"とかは特に自重w)。

モンタージュはやりたいことがちょっとぶれていた気がして、別にわざわざ他のトリックを混ぜなくても良かったのではと思いました。

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▼二川さん:
・コインルーティーン
・スポンジ
・M-Deckルーティーン(カードあて・チェンジ・予言・ポーカーデモ)

相変わらずコインがキモイですw ただ、今回二川さんから見て右側に座っていた上、二川さんがやたら左を向いて演じていたので、出てきたものが何なのかよく見えず。
スポンジはソルバーグのルーティーンをアレンジされてました。あの大きさのスポンジはインパクトも大きいですね。
M-Deckのルーティーンは"配る練習"という名目でお客さんにも処理を手伝ってもらうのはいいですね。しかし、やはりポーカーデモンストレーションというのは冗長かなと最近思い始めました。何より、掛け金の吊り上げによって、初回は4人だった参加客が次戦では3人になる、というのは理由付けとしてはいささか弱い気がします。多分汚れた心のせいですが。システムデックと分かって見ているせいもあるのですが、お客さんがシャッフルしたものをデックチェンジとかしてから使うなどしないとイマイチ不思議感が弱い気がします。まあ最初によく混ざっているのを見せてはいるんですけど。
また、ポーカーデモンストレーションは日本人より海外の方にウケがいいと思うというか、日本人向けだとセカンドディールみたいなギャンブリングデモンストレーションの方が受ける気がします。マジシャン相手はどうか分かりませんが。最後揃うのはやはり綺麗なのですが、そこに至るまで、若干動作に一貫性が無いのが気になります。これを適当・乱雑に配っていると思うか、あ、今順序を調整しているんだな、と見るかで話は変わるのですが、私はどうも後者で見てしまうんですよね。何でその順番でとるんだろうとか、なんで取った後でカットみたいのをするパケットとそうでないパケットがあるのか、など。スタックドデックの宿命ですが、若干数理トリックのにおいを感じてしまうのは致し方無し。

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▼ゆうきともさん:
・名刺(クロックトリック?)
・ツーフライ
・コイントランス
・ツイスティング現象
・観客によるカードあて
・クインの予言

時計の予言の原理を使っているであろう名刺のマジック。内輪なのでああいうマジック本の内容でも良さそうですが、普段もあの構成なんだろうか…。
ツーフライは確かにさっぱりしていて良かったです。難点は少し離れると銀貨も銅貨も見た目の差が小さいところ。
ツイスティング現象は4Aのうち2枚を裏返すと全部裏になり…から始まる一連のルーティーンでしたが、割と単発的だったので、オチとしては若干の微妙さを感じました。なんだろう、詰まらなくは無いのですが、「え、もう終わり?」みたいな。
カードをお客さんに当ててもらうのは非常に不思議。アンドラスと同じ手法なんだろうか。
クインの予言は少し記憶があやふやなのですが、お客さんはどのようにして選んでたんだっけ…。

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▼野島さん:
・3コインズルーティーン
・カラーチェンジ→Aオープナー
・指先感覚による、赤青裏Aのペアマッチング
・インディケーション
・リオーダー

やったマジックより一児のパパらしいということの方に驚き。ホントなのかしら。
マジックに関しては、どれもこれもやはり去年と同様演出が…。ラストのリオーダーは「4つの山のトップからそれぞれ一枚ずつ同じ数字が」→「最後はそれぞれの山が同じ数字の4枚になっている」のは若干イロジカルかもしれない。それ以前に冗長。

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会社を休んでやるAC6の面白いこと。とりあえず11月5日時点でHARDまではAll Sランククリア。隠し?機体のノスフェラトゥも出しました。特殊武装の"12目標同時攻撃"はガンダムSEEDキラ・ヤマトの機体(ストライクフリーダム?)のあれを思い出しました。あれ同様に凶悪ですw しかし機体安定性が宜しくないため、減速しながら地表の目標を機銃で狙ったり、ドッグファイトになった時は今ひとつ振るわないのがファルケンとの違いか…。