教授の戯言

手品のお話とかね。

がぶっちょ釣り大会

□ 「Acrobatic Fish」
演技例:
演者は50センチほどの棒を持って登場。棒の左右と真ん中には紐が垂れ下がっており、うち観客から向かって左側には魚のイミテーションがぶら下がっている。演者は「これの位置を動かしてみせる」といって、棒を背中から通す。すると魚は観客から見て向かって右側に移っている。同様に背中を通すともとの位置に。観客は演者が背中の後ろで棒をひっくり返しているだけだと気づいて苦笑い。そこで演者は3本の紐をまとめて握ると、なんと魚は真ん中にジャンプ。更に「次はどこに移ると思いますか?」と演者は観客に問い、答え如何に拘らず背中を通すと、なんと3本の紐の先にはそれぞれ魚がついている状態に。



ゼンジー北京師匠がやっているのを見てずっと欲しかったのです。いや、確かゼンジー師匠だった記憶があるのですが、youtubeで探したら"ゼンジー北京の物まねをするMr.マリック"の演技しか見つからない。…これを見たのかな?w 記憶が大混乱。

先日紹介したオートマティックダイスもそうですが、これもかなりの受けを取れました 部署旅行 in伊豆。どちらもそうなのですがやってるこっちも楽しいのが実に良いです。

出発当日の11時半に届いて、2分ほど持っていくかどうか悩んだのですが、やっぱやってみようと決めまして、待ち合わせまでの1時間、練習していきなり実戦投入しました。お気に入りですから演技自体は何十回も見ていたため、それが幸いした模様。上記の演技例は解説書にかかれているものと、別の日本人の方(名前失念)が、子供たちを相手にショーをやっていたときのものに近いですが、私は安全策をとり、マリックがやっていたように紙袋をカバーに使いました。練習時にも姿見で何度も見、背中を通すだけでも問題無さそうだったのですけど慣れていないので一応。リスクヘッジは重要ですし。



本番時、真ん中に移す部分が一瞬とはいえ上手くいかなかったのですが(紐の滑りがイマイチよろしくないのです)、インチキ手品っぽく始めていたので「ちょっと後ろ向いて隠すけど気にしないで。ええ、ご歓談下さって結構ですよ」とかやっても笑いが取れるところが素晴らしい。"真ん中に移る"というちょっとした不思議から"すべての紐の先に魚が"ってのは、想像以上の不思議っぷりです。道具に助けられました。あと帰宅してから「ちょっとごそごそするよ」というゼンジー師匠の台詞を言えばよかったなあと公開。


"観客とお喋りしながらの演技"と言うのは、自分の趣味趣向としても非常にあってまして、この道具は時間を見つけてヤスリをかけたり紐を代えたり、もう少し自分が使いやすいように作り直してみたいと思います。オートマティックダイス同様、ちょっとお値段はしますけど、演者への技術的負担・観客へのアピール・不思議さなど、様々な観点でのコストパフォーマンスは非常に高い、素晴らしいアイテムだと思いました。激しくお勧めです。若干かさばるので、パケットトリックみたいに「常に肌身離さず持ち歩く」わけには行かないのが残念ですけどね(そもそもそういうものを持ち歩いたことがあんまり無いですけどw)。