教授の戯言

手品のお話とかね。

二川さん園遊会2010

▼3週間前〜
二「22日に園遊会なんですけど」 私「はい、伺います」 二「僕は、あんまり"会長命令"とか言わない人間なんですけど、これは"会長命令"ってことで」 私「…はい?」 二「当日、なんか一つやってください」 私「…えー…」
アニメではよく見る「会長命令!」初体験が、まさか二川さんから来るとは思わなかったです。ミレイさんからだったら良かったのに。大原さんボイスで「会長ーめーいれいっ!!」「横暴ですッ!」(でもやる) ですよ。以前の会の時は、会場で突発的に振られたのでやるしかなかったですが、今回のように準備期間をおかれちゃうと逆に悩みますね…。

折角会長命令も受けたし。折角サロンだし。折角コインも買ったことですし。ではあまり人前でやったことの無い「コインマジック」をやってみようかと、上記命令を受けた日から手順とギミック作成に試行錯誤いたしました(さすがに2〜3週間の猶予でスライハンドコインを見せるほど己を過信していない)。とはいえ、手順考えるにもコインマジックの知識が本当に浅いので困りました。
実に心配だったので、先週末に一度高校の先生にお会いがてら見ていただき、そのあと電話してたまたまご在宅だった二川さんにも伺ったりしておりました(余談ですがあすぱらさんとニアミスでした。惜しい)。その際お二人とも同じ案(ギミック作成がめんどくさくなる案)を出されたのですが、そのようにバージョンアップをして、なんとか「まあクロースアップはさておき、サロンなら余裕だな」という精度までにはギミックが出来ました。
ちなみに現象としては「マットの四隅にコインを1枚ずつ置いて、トランプ4枚出して1枚ずつ覆っていくという、なんだかどこかで見た流れ → コイン1枚ととカード1枚を一緒に取り上げてつまんで持つが、ぐるぐる回すと見えていたコインが消える。あとの3箇所はさくさくっとカードを表返すと全部コインが消えている。勿論手だってempty、頭の中もempty」というものです。タイトル:「みんな消えちゃえ!」(嘘) 
パーム不要!スライハンド不要!裸靴下でもブラジャー一丁でも(略)!でもクロースアップは不可かな!(多分) アッシャーとケネディとシナクラさん、高校の先生と二川さんに謝辞を捧ぐ。各位に謝辞を捧げつつ、己のオリジナリティ部分が実に乏しいことにいま気づく。いや、消すからくりはともかく、消した後のギミックは結構色々工夫したんです、ホントだよw

で、22日当日、40人超の参加メンバーのうち20人くらいが延々とマジックをやられるんですが(私含む)、箱根のひとネタみたいに2・3分でいいかと思っていたら皆さん長いw 私の手品など2分かからず終わるのですが、みんな幾つか現象組み合わせてルーティーンぽいのをやるので5分10分。かなり早い時分から、人前で手品を見せることに関しては"慎み深く弁えた"子に育ったもので、手品の演技などは3分程度で適量だと思うのですがいかがでしょうか。「え、もう終わり!?」と仰られましても、コインてえか、おあしが全部消えちまったらそりゃあお仕舞ェですよ。やはり手品ってなあ(上手な方のを)見るに限らあ(何故か江戸弁)。いやしかし緊張するものです。どきどき。手品は体に良くない。



▼終了後、「箱根で佐藤さんに幻惑されたアレを自分なりに再構成してみた手品」を平木さんと佐藤さんにご覧頂く。伺うとそもそも配り方から違っていました。オウシット、へぼいぞ私の記憶力。現象としては同じようなことは出来るのですけれど、色々間違ってはいました。私の考えた方法は、冒頭にシャッフル出来るのは多分それなりに良い点かなと思うのですが、観客に全部やらせると操作ミスされる可能性が高そうなもので、佐藤さんの手順のように「ちょっと珈琲取ってくるからやっといてね」のような、完全にどこか離れたところに行って〜というプレイは不安で無理です。気が弱いし。でも違いが分かって楽しかったです。
そんなこんなの中、リセットとOWが一緒になったようなトリックや、次々とバックが変わっていくトリックなど不思議三昧。特に後者を拝見しながら、いま目論んでいる「け」「い」「お」「ん」「ぶ」という5枚のカードがノーマルバックからそれぞれのキャラ画像になるトリックに応用できそうとか、よこしまな考えに支配されていました。"その考え!人格がヲタクに支配されている!"です、高橋邦子的に言えば。なんだかもう、私は"手品好き"から"ギミック職人"にジョブチェンジした方がいい気がしてきた。もしくは軽音楽部所属のドラマーとかに。

ありがたいことに箱根でお見せした「リセット、その後で」(仮)を佐藤さんにリクエスト頂けまして、通算4回連続で幻惑に成功しました。やったね! というか、"同じ手品を同じお客さんにその場で何度もやる"というのがそもそも初体験w 発展させて私も首相を議会に遅刻させたい(ポール・カリーが「Out Of This World」7回でチャーチルを遅刻させた素敵エピソード)

内容ご説明後、思いもよらないコメントを。「これタイトルは?」「"リセットその後で"と」「…もう少しまともなタイトルにしないと…」 そこが突っ込みどころでしたか…w ではあれはサブタイにして「VOLA VIA」を主題にしようかな(※)。



そのあと場所を喫茶店に移してちょっとだけ雑談をして散会。人前で初めてやる手品がうまくいったので一安心です。良かった良かった。



そして帰りの電車で気付く。
「あ、箱根のやつ、結局どういうセットなのか、伺うの忘れた…」 1つやると1つ忘れるというダメ事例。まあそんなこんなでお目汚しでしたが、皆々様ありがとうございました。



※言わずと知れたジョジョ5部のナランチャの名言、「ボラボラボラボラ...ボラーレヴィーア!」(飛んでいきな!)より。
http://www.lfd.jp/jojo/dialogo/detto1.html
volare[ヴォラーレ] は動詞"飛ぶ" の原形で、"飛んで行く"になってしまうので、二人称のvola にすることで命令形に直されています。via[ヴィーア]は"向こうへ"の意味の副詞です。]
…イタ語の勉強になるなあ。日常会話では間違いなく使いませんけどw 299750