教授の戯言

手品のお話とかね。

大原正樹レクチャー

10/9(土)、掲題・大原正樹さんのレクチャーに参加@王子。全体感想としては「興味深い」。内容は以前出されたレクチャーノートと今回のレクチャー用のノートからを主軸に60分を2コマ。以前演技を拝見した時は、前列の方々が壁になっていて現象を心眼で見るしかなかったのですが、今回はきちんと拝見できて良かったです。映画館もそうですが、最前列近辺に巨大な人が来ると本当に見えないのです…。マナーです、あんなものは。
レクチャーノートについては以下主催のショウマンさんのサイトをご参照ください。私も何かやって大原さんに「大原のダメ出し」とかされたい。もしくは1円起業などして頂いてリアル「大原社主」呼ばわりしてみたい。以下備忘録メモ。

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1.「Mixture」(「おすすめ」収録) S→C→Sの変化。パームを別の動作を理由付けとして行う好例。そもそも技法を行う時にこれを考えない人はいない…と信じたいけれど。誰かアトファスムーブとかに理由付けをしてくださいw
2.「1234ルーティーン」(「おすすめ」収録) コインプロダクション。2→4の増加は非常に綺麗。クリス・コーンの2枚→3枚を題材とのこと。パースとの工夫が素敵。
3.「All Back」(「こだわり」収録) 途中逆ファンでの裏面視覚要素についての理屈は分かるけれど、そこまで観客は注意深く見てないかなあと思った。観客はそういうところより、全体に漂う違和感に気付きがち…のような気がする。個人的にオールバック関連は怖くてやれない演目。理由としては「今まで自分が、演者の検めに納得したことが無い」からなのですが。…フラップカード26枚でデック構成したら説得力増しますかね?w
4.「Future Time Routine <パラダイムシフト>」(「おすすめ」収録) 前回のレクチャーノート購入の頃から興味があって、パラダイムシフトの練習はしているのですが、たまに入れ損ねるのが怖い。活用範囲が広いのは間違いないのですが、単なるマルチプルシフトとして使うのであればこれ以外でもいいとは思う。理由として「全部真ん中あたりに入れてるように見える」から。これの後でシャッフルないしカットをしてしまうのであれば、デックのばらばらの位置に挿した状態をしっかり見せてからヒンズーシャッフルで集める、というベタなアレでも同じ。インジョグの深さは想像以上に大きかったのが意外。調整方法で会場爆笑。
5.「Cutter Knife」(「こだわり」収録) デックケースの中にカミソリの刃を入れて振ると、中身のデックが観客の選んだカード以外バラバラに。 スコッティ・ヨークなどが元でしたっけ?好きなプロット。座りでやるならCULLさんの「Visual Surprise Stab」等もありますね。大原さんのはいずれも可だと思いますが、どちらかというと立ってやった方が見栄えがしそう。なお最初の取り出しは「え?今どうやってあのスピードで出した!?」とか、そっちが不思議に見えてしまいましたw 

<休憩>

5の「Cutter Knife」解説
6.「M.O.S.P.」(「おすすめ」収録) スパイスとしてのパスについて。やはり原案者のは綺麗かつ無音であります。最近ハーマンパスとターンオーバーパスしかやらなくなりました。あ、あとなぜかブラフパス使うことが増えました。
7.「20枚(微妙)」(「こだわり」収録) カードアクロス。(微妙)、ってのは私の感想じゃなくて、タイトルなので勘違いしないでよね。「Out of this world」っぽい赤黒分離の序盤(セルフワーキング)と続いてのアクロスの2段。後半最初、選り分ける時になにか違和感があるなあと思って見ていたのですがそういうことでしたか。"大原カウント"はよくあるFカウントの類型と思いますが、ああいう理屈立てなのかと膝を打つ。表向きでやる方が説得力が増すというのも新鮮な感覚。大原さんの仰る「ありがちなバシバシ音を立てて取る」カウントは、広い会場だと音でも確認しやすくていいんですけどね。クロースアップでは私も嫌いですけど。
8.「49 Card to Pocket」(「こだわり」収録) 3人のカード当てでサカートリック気味。カーライルのホーミングカードに出会って以来、大好きな類。

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終了後はちょいと飲み会にもお邪魔したのですが、肝心の面子とはほとんど話せず、森山さんとグダグダになっておりました。あと飲み過ぎました。久々に泥酔。終電も逃す有様ですよ。