教授の戯言

手品のお話とかね。

浪費報告会 2012新春

年始恒例浪費反省会。最早反省をしている気配が無く、単なる報告会の感が否めません。ていうか最近DVDとか本ばっかりで。面白いギミックが欲しいんです私は。



「Semiautomatic」「Utopia」DaOrtizの。あのレクチャーに参加した以上買わざるを得ません。問題は、各所でさんざん触れられているけれど、彼と同じようにはできない、というところですね。いや、トリックの骨子をなぞることや、ほぼセルフワーキングになっている部分も多いことはさておき、彼の演技って緻密に計算された理屈と、冷徹な目線での観察とかの上に成り立っているから、同じように不思議に見せようと思ってもそうはならないんですよね。実践で培った凄みと融通無碍という感じです。 /「Snake Cube Puzzle」ぐにぐにしてみたかったがやりきれず、結局youtubeで解答を見てしまいました。ごめんなさい。 /「Any Signed Card to Any Spectator's Wallet」動画だとロードの瞬間が無くて気になってしまい、またカード系のネタに手を出し反省する。ただ、物自体は結構クレバーだと思いました。きっちりギミックを仕込んでやってみたことはないのですが、多少のロードの不自然さを頑張って秘匿できれば、かなり公明正大にふるまえるのは間違いなさそうには思います。どうでもいいですがJeff Kaylorの似顔絵がオバマ大統領にしか見えません。 /「Que Raro」DaOrtiz系をということで今更。あのモンテはめちゃめちゃ不思議だった。Christian EnglbomのAnti-Falo(ドリブルで1枚ずつより分けるやつ)は確実性を鑑みやらない。やらないだけだ(見栄はり)。 /「Stand Up Monte」ギャフ1枚を使ってのさながらテーブル無しモンテの見本市みたいな感じでしたね。練習はしてみたいと思います。 /「トランプの不思議 復刻版 現代カード奇術入門」いま読んでも大変素敵な内容。なお2012年に入ってから、故人の形見分けで古書を頂いたのですが、その中にこれの原版もあった件について。ぐぬぬ。 /「飲み会マジック」カタヤマさんのショーを見に行きたかったので。角矢さんのご協力でこの手のマジック本にもかかわらず、可能な限り所出が調べられているのがニクい。このショーは基本的には非手品人が多く参加していたように思えたのですが、現場でカタヤマさんに本名名指しで「バーノンクロニクルは読みはりました?」とか聞かれたときには不意打ち過ぎて目が泳いだ。「俺の脳味噌がそんなの読んでるわけがない」シリーズ。アニメ化希望。俺役CVは竹達さんで(何故か中村さんではないw) /「ウケる手品」まあゆうきさんだしハズレが無かろうと。なおマジック自体もそうなのだけど、事前事後の考え方とかが大変勉強になる。あまりそういう部分に踏み込む本って無かったもので。 /「フォーナイトメアーズDX復刻版」欲しかったんだもの。みつを。しかしロット的に数が少ないのかどうかは知らないけど、5000円オーバーは高いと思います。いや、そのくらいの名作ではあるとは思うけれども。 /「Pure Smoke」煙出したかった。 /「Dean's Box 2.0」箱が欲しかった。いや、自作でも時間かければかなりのクオリティの物は作れるとは思っているのだけど、その時間が惜しい。そして品切れてて「再入荷は4月です」とか仰りやがりました。オウシット。 /「Card Fictions」中の人その3がHartlingに翻訳許可は取って、粗訳は9割方終わったらしい。私は今回何も手伝ってないのですが、「あーこれはいい本ですね」とかニヤニヤしていた彼が訳が進むにつれて、「やべえ、すげえ。難しい!いや、やりきれば超不思議なのは間違いないんだけど!」と叫び始めている。中身見てから翻訳許可取り給えよ。ちなみにハートリングは凄く好きです。レギュラーデックでここまでやれたらもう最高。タマリッツも認めるタレントですのでそこは安心って感じですね。 /「Razor Shots」剃刀を飲み込みたかった。Q. 好きな剃刀はなんですか? A.オッカムの剃刀 /「エボリューション」大体こういうのだよね、と思って買ってその通りだった"中を見せられるチョップカップ"。まあ他に解法は無いような気はするのでそこは仕方ない。でもあの余計な空間の半分は埋めた方がいいような気がする。 /「パン時計」私が一生に一度はやりたい手品、それがパン時計。あんパン時計という物を考えたのですが、どうも今年、二川さんのとある会にて本当にやります。 /「ブレンドシルク」まあ結婚式でやってみたらいいかなって。 



そういえば知人に「LOGICAL DECK」を見せて頂いたのだけど、不思議っちゃ不思議なんだけど何か頑張って読み取っている感じがたまらなかった。判別方法は率直に申し上げて「ベタ押しできたな」という感じでしたね。何がしかの"考えて、読み取ること"に関しての時間を稼がないとちょっと厳しそう。あ、でも正直に「いまこうやって見て探してるんです」とかギャグに思えるようにしてしまえばいいのか。なるほど。自己解決。



「Card Magic Library 9」 「おれ、この翻訳が終わったら、CML読むんだ…」 /「Drawing Room Deceptions」訳してみようかなって。 /「Reflections」読んでみようかなって。 /「Tangled Web」読んでみようかなって。 /「Card College on DVD」ジョビー先生の演技見た事無いので見てみたかった。しかし何も買わなくても良かったんじゃないかという気がひしひしとしなくもないです。あと以前マジックランドで会ったスイスの青年に「ジョビーは僕の中のヒーローなんです!」とかはにかみつつ言われたことを思い出した。私の中のヒーローはもうずっとマギー司郎師匠です。次点でカップス。



中の人3は「今年は2冊本を出したいんです」と言っていましたが、彼は何と戦っているのか(答え:英語)。私はその訳されたやつだけ読んでちゃんと演じられるようになりたいです。特にハートリングは粗稿を読ませてもらったのだけれど、あれは確かに即日出来るようになるものというのは多分なくて(演技をなぞる、というだけの意味でもちょっと難しい)、遅滞なくなぞれるようになって、かつその都度応じた対応をしなければならないので難度中級以上かと思いますが、私もそろそろ初心者が驚くやつを一個一個磨いていきたいと思いました(小学生の感想文的な何か)。ハートリングのやつは基本、全部オーディナリーデックで出来るので、身につけると即応性ランクステータスが一個上がると思うのです。無駄に今更タマリッツスタックとか覚えてみようかなあ、とかね。「お前それよりも人生においてやるべきことが山積だろ」という声が聞こえる。己の中から。ハンズで買ったしいたけ栽培とかやってる場合じゃないよホント。



あと久々に見たら50万ヒットおめでとうございます。落ち着いたら全員プレゼントで、おそらく読みたくもないだろうカード当てを1作品差し上げられるようにしておこうかな。