教授の戯言

手品のお話とかね。

おおきく振りかえって2012

気がつけば無為に過ごしました。毎度のことですけど。



1月:Dean's Box2.0が欲しくなりだすが買えない(品切れが続く)。現実世界での仕事が顧客数が増えて大変に。0.07人月/社って。



2月:ブログが50万ヒットしていました。まあユニーク数ではないのだけどそれはそれで大きな区切りですね。かなり早い段階で読者の皆様を置き去りにして省みない、脳内垂れ流し方向にしようと決めたので申し訳ないのですが、お読み頂いた皆様、ありがとうございます。「いつも楽しく読んでるよ」とか言われるとそれだけでほっこりした気分になります。怒られないブログ作りを目指して頑張ります。…うそです。ふん、このようなもの、断じて頑張ったりはせぬ。



3月:特に何もなかったような気がしなくもないです。



4月:こざわまさゆき「Incomplete Works 2」発刊。ご迷惑をおかけした方、申し訳ありませんw



5月:iPad購入。自炊本図書館と化す。あと寝ながら胸の上に乗せて読むと、胸が痛くなる。やはりなんだかんだ言って意想外に重い。



6 月:所属していないサークルのサロン発表会に毎回ゲストで呼ばれる羽目に。もはや毎年恒例行事になりつつありピンチ。しかし、買ったもの(カード以外)をちゃんと演じなければいけ ない場という縛りを課し、実演練習をさせて頂いております。前月に買ったiPadを、"Ratlled"のキャップをカタカタさせるための土台として使ったので、 私もiPadマジシャンを名乗ろうかと思います。iPad用手品アプリを2つ買いましたが一切使っていません、オウシット。
Chad Longレクチャー。超面白かったです。やはり手品の不思議さに加えて間とか話術が面白いのはずるい。マジでダンディーなおっさん、略してマダオ。あ、マジックランドが移転。
Hartling本大体脱稿。このあたりで見せてもらう。難しいのは脇において、"Finger Flicker"が面白すぎて遊び倒す。



7月:出身大学の講習会等で上記"Finger Flicker"を、手品としてではなくテクとして演じることの素晴らしさを実感する。みんな素直に驚きすぎです。イッヒッヒッヒ。



8 月:初めてベトナムに。ベトナム戦争の博物館に行ったがやはりその凄惨さが痛ましい。しかし博物館に一番多くいたのがアメリカ人というのが少し面白かった。また、ある程度整備されているとはいえ、体験した密林の中のトンネルはしゃがんだまま移動しなくてはならないくらい狭くて暗くて蒸し暑くて、こんなので何kmも進むのは無理だよと本気で思った。ベトナムの人凄すぎじゃないだろうか。映画と記録映像でしか知らないけれど、確かにあんな環境で、かつ精強なベトナム民兵と戦わなきゃいけなくなったら、そりゃ枯葉剤撒くわ、と思った。いや、 いい悪いじゃなくて、あんなジャングルの中で民間人の格好したやつと戦わなきゃいけない、夜討ち朝駆け問わず襲われる恐怖を考えたら、まず一面に生い茂る森林は一番に消さなきゃいけないというのは道理だと思いました。まあ戦争自体が道理とは全く思いませんけれども。なお伝統芸能らしい水上人形劇は、どうやって操っている のか全く分からない挙動であり、数年前に成都で見た変面クラスの、「なにこの伝統芸能、超不思議なんですけど」状態。ベトナムに行かれた方は是非ご覧になることをお勧めします。



9月:月末にHartling本の校了組版・表紙作成が大体終わる。



10月:たっぷりとクロースアップ。Hartling本を印刷開始&下旬完成。月末、実家の愛犬が亡くなる。あんなに悲しいとは思わなかった。当日は夕飯食べながらぼろぼろ泣いてたし、思い出すだけで今でも泣きそう。二川先生のところに卸した以外での1冊目は、亡き愛犬の墓前に捧ぐという形になりました。本が出来たこと自体は大変喜ばしいし、訳者さんよく頑張りました、なのですが、素直におめでとうムード一色になれなかったのは残念というかごめんなさい。二川さんらに言われてついついハードカバーで作ってしまったけれど、売れるかどうかも怪しい、印刷コストやその他のリスク全部持ち、ということで一時期訳者は本当にナーバスになっ ていました。「この手の本は初期展開以降も細々と売れるものだし、まあ大丈夫だって」と根拠の無い励ましをしてみるも「うー、ハードカバー本を1人のリスクで作るのは胃に悪いのでもう絶対やんないです」とか言っていました。…やろうよ〜w しかし結果的に通常のソフトカバーで作るのとは印象が全然違っていて、物として見たときに「これは二川さんの案を容れておいて正解だったね」と思いました。 
菅原茂レクチャー。相変わらず不思議。特にサロン向けのフラワープロダクション。あれは絶対いっぱい作って売るべき。懇親会に行けなかったのはちょっと残念。
こざわさんに美味しいドイツビールの店を紹介して頂き、2人で泥酔する。以前にSF読みたいとか言っていたらその場で色々貸してくださり、ここらか1ヶ月間楽しゅうございました。ありがとうございます。お貸しした「ギャラクシートリッパー美葉」も読まず嫌いしないで読んでみてください。絶対面白いと思いますよ。マイベストSF。



11月:ポール・ウィルソンレクチャー。奇を衒わない、素敵なレクチャーでした。新沼研レクチャー、行きたかった。引越し先を探すがろくな物件に当たらなくて、これだ!と思った物件は借り上げ要件を満たさなかった辺りで心が折れかける。




12月:ゆうきさんのメンタルマジック会、超不思議。色々な欺瞞を大量に忍ばせるのも面白いのだけど、理詰めでああいう風に演じられると本当に無駄とか怪しい箇所が無い。メンタル怖い。ゆうきさん怖い。
Hartling本、訳者は自宅の廊下を見るたびにパッキングされた本を見て在庫に悩む1ヶ月だったそうですが、元々刷った数が少ない、かつ、購入くださった方が想定より多かったみたいで、何気にマジックハウスに全部卸しきれたとのこと。「この在庫の山が無い、ということが、どれだけ僕の胃に優しいか分かりますか!」 とか言われたので、今度駄ネタ詰め合わせダンボールを送りつける予定。駄ネタ入りダンボール(複数)のある生活を思い知れ。ちなみに私の手元に10冊弱、マジックハウスであと数十冊あると思いますがそれで完全に終わりです。重版予定もございません(訳者の胃痛が再発するため)。煽りでもなんでもなく、ちょっと欲しいなと思った方はお早めにされた方が宜しいかと思います。。
ちなみに、この本の最後の方p.115、「彼はまたた、 五時などの魔知概をチェックして暮れ増した。」という箇所があります。原著の「He allso cheked teh speling」に対応する箇所で、”「彼が誤字脱字のチェックをしっかりやってくれたんだ」と感謝しているにもかかわらず、よりによってそこだけ盛大に間違えている”というギャグ、日本語版でも上記のように意図的に誤字にしているのですが、ご親切にも読者の方から「字、間違っていらっしゃいますけど大丈夫ですか?」とか心配されたそうで「だから言ったじゃないですか−!ヤダーーーーー!」と。やはり彼が言っていた通り訳注で「無論、わざとなのだZE!」とか入れておくべきではあったやも知れません。いや、でも分かると思ったんだもの…。…ゴメン。
ちなみに組版のお兄さんから1箇所誤植を指摘されました。p.111の配列「1, x, 2, x, 3, x,. . . , Q, K,」とありますが、正しくは「1, x, 2, x, 3, x,. . . , Q, x, K,」です。チェックしきったと思ったのになあ…。
長く住んだ自宅から引越し。当初ちょっと会社から遠めにして、通勤時間に本をたくさん読めるようにしようと考えていたのですが、なぜか会社までの距離6km→2kmに縮まる結果に。あれえ…。朝刊が1面しか読めません。その割に徒歩時間は倍増。ダイエットにはなるか。



と いうことで、大晦日は「日本奇術製作所」の主任アナリストとして売り子やりにコミケC83に行ってきます!売り子以外に、私はスリーボール・トリックの ロールアップ・ムーブが大変やりやすい、ざらざらしたスーパーボール(4玉x7色を各3セットずつ用意)と、簡単な手順セットにしたペラいちを無料で差し上げる予定ですので、お時間あれば遊びに来てください。たなかさんとBeeさんの新刊も出ますよ!(むしろこっちが主眼)



来年こそは良い年になりますように…。