Nicholas Lawrence クラフトワークショップ
復活ッ!カードカレッジライト復活ッ!
*[販促] 『Card College Light』再版
富山です。昨年秋に払底しておりました『Card College Light』ですが、ジョビーとのやり取りと契約の結果、第2版作成の許可が出ました&刷りました。当然のことながら、初版より少部数の製作ですが、ご興味のある方や先般買い逃してしまった皆さま、この機会にお手にとっていただき、お楽しみいただけたら幸いです。
『Card Fictions増補版』が先日出まして。日本語版は絶版というか在庫払底なので、再版はこの増補改訂版を底本として出したいな、と。増補部分だけ見直せばいいしラクだね、と思っていたのですが、結局全部見直しています。結果、誤訳も何箇所か発見して泣きそうですが、正確さも読みやすさもパワーアップしたと思います。しかし読み返すほどに思いますが、良い本ですね、これ。今年には出せると思います。今年6月のピットのレクチャーツアーまでにできるかな…!?
『Card College Lightest』訳中。今年には出ると思います。未契約ですが、いつでも契約できます。ワシは持っておる……っ!『Lightest』出版の優先交渉権と、他の方からジョビーへの『Lightest』権利取得交渉に対する拒否権を……っ!(本当) まあ誰もやらないとは思いますけど。
『In Order To Amaze』校正依頼中。6月のツアーまでに出せるね、と思っていたのですが、そう言ったら校正マンおよび組版マンから、「「無理に決まってるだろ!」」と怒られました。が、今年には出せると思います。問題は原書と同じような造本にすると、お金が凄いことになるところです。ドキドキですね。「持ってくれ……おれのカード限度額……ッ!」
そして、先日何故か電話で直接話す機会があり、ダメ元でお願いしたらOKを頂けてしまい、後日翻訳出版権も正式に買ってしまいました、Guy Hollingworth『Drawing Room Deceptions』……!ガ、ガイさまーーー!この本の英語、擬古文ちっくというかめっちゃ難しいのですがどうしましょう。。。。来年に出せたらいいなー。「洋書全部訳すとかドMの所業だが、1章とか1トリックくらいだったら訳に協力してやってもいいぞ」という方、いらっしゃいましたらぜひご一報ください。いま数名、協力してくれるメンのあてをつけました。「内容保証はしないけど、助けてあげなくもないよ」という方、ご連絡をお待ちしております。
二川滋夫『こいわきじゅつ』
二川滋夫『こいわきじゅつ 二川滋夫全集』
いつか作りたいと思っていた二川滋夫さんの作品集ですが先を越されました。ぐぬう。東京は江戸川の小岩奇術愛好会60周年記念企画で、これまで二川さんが36年間にわたり、同会の会報『こいわきじゅつ』に寄稿してきた37作品をひとまとめにしたやーつが先般発売されました。くっ、それはワタシにはちょっと無理。レターパック配送で、全部コミコミで3,600円。安!ていうかホントに100均の手品より単価安いということで割と驚愕。先日のジョン・バノンの本『High Caliber』だってトリック単価なら250円くらいするのに!
表紙の二川さんが持っているカードが6と10で60周年なのですね。
基本的にはカード系が多いですが、何より原理系が多いのが大変良いですね。二川さんは変態技法もやれるけど表に出さないというか、いかにしてより合理的で簡単に、首尾一貫した手法を取るか、のような創作姿勢なので、無理がなく辿れる手順が多いのも魅力です。その昔木本秀和氏が「二川さんほど手品のキズを見つけて、しかもそれをきちんと改良する能力に長けた人はいない」と評していたのを思い出しますが、二川さんの創作は完全オリジナルよりも、元ある土台に素晴らしい建造物を作り上げていくスタイルが多いのも頷けます。(※なお、その話を二川さん本人にした際、「高木重朗先生はボクよりそういうのうまかったし、カプスはさらに上でしたね。まるで勝てる気がしません」と仰っていました。まあ高木先生はさておき、カプスはほら、マジシャンオブマジシャンみたいなものですし。神、いわゆるゴッド。)
初期の冒頭ふざけ感満載の二川節が好きなのですが、2000年代になってからあまりおふざけがなくなり寂しい。「私の奇術への関わり合い方は、創作奇術の偏重から、次第に今までにある奇術をより楽に、よりタネがばれないように、より面白く、より簡単にし、そしてより完全なものにしていきたい、という実戦を尊重する方向に変わってきました。」(1988) 「此頃、奇術というものは余り数多く覚えても仕方がないのではないか……、少なくてもよいから、より効果的で、より巧妙なものへと改良していき、それを身につけて演じたほうがよいのであろう……と考え始めてきました」(1989)などと真面目な話を書いてらっしゃいますが、前の原稿になるほど「ワタシ達の住む地球、忘れもしないで回転を続けて、マタマタ秋がやってまいりました。恐怖の小岩奇術愛好会の会報原稿の締め切りの季節なんであります。(略)原稿用紙に1文字も記入せぬまま、9月下旬のタネン・ジュブリーに参加のため、ニューヨークに逃げ出しちまいました。(中略)ベンザイスというのは、武田製薬のカゼ薬でもなく、便座椅子でもなく奇術師の名前なんであります」(1984)などの調子がいいのにw
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収録作品:
※冒頭の難易度は編集委員の独断だそうですが、「二川先生にお聞きしたら『すべての作品がやさしい』とのことでした」だそうで、まあそうでしょうよw
※基本的にはカード・トリックですが、テーブル下で足指まで駆使するコイン・トリックなどもあり侮れません。烈海王かw
難:わいるど・かーど
易:「あなたの,イジワルうッ!」
易:THE BABY PREDICTION
易:即席の完全魔法陣
易:13の不思議-2005
易:NUMEROLOGY
普:スイミング・ウィズ・フレデリカ(短縮版)
易:クアドラプル・マッチング
易:61円のトリック
易:LIE-SPELLER II
易:フォア・オブ・ア・カインド
難:ダイヤモンド・カット・ダイヤモンド
易:ラッキー・セブン
易:覚えたカード・忘れたカード
普:あなたのかあどはこれです!
普:チューンド・フォーチュン
易:Ten Second Discovery
易:バミューダ海峡冬景色
易:除外(Exclusion)
易:DICE PREDEICTION
普:CARD RISE JUST IN CASE
難:ミステリー・カード
普:A NOVEL CARD TRICK #3
難:コイン・スルー・テーブル
普:まぼろしのコイン
普:FLOATING KINGS
普:THE STRANGE PREDICTION
普:EASY NO-THROW MONTE
普:LARSEN'S ACES
普:CLEAN CUT
普:Danny TongのACE ASSEMBLY
易:一致する4枚のカード
難:A FOUR ACE ENSENBLE III
普:EZ・コレクターズ・プラス
普:アウトスタンディング・トライアンフ
難:これでもかっ,エレベーター!
易:スペリングで4枚のAの取り出し
John Bannon『High Caliber』
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Roberto Giobbi『Card College Lighter』日本語版
訳者氏は本当はマジックマーケット2018に出すつもりだったそうですが、最終校正が間に合わなかったとのことで約1か月ちょい遅れでの完成と相成りました。いや、今の段階だと完成しないので、まだ「なりそうです」ですけれども。1冊を半年で仕上げてきたことには敬意を表します。よくやった。カレッジライターを私に3冊献本してくれる権利をやろう。
Roberto Giobbi『Card College Light』日本語版
<宣伝のため未来日付に。実際の掲載は2018年3月7日>
ロベルト・ジョビーの『カード・カレッジ・ライト』の日本語版が出ます。「ええっ?本当かい?」マジです。T君に大体の作品見せられましたが、どれひとつとっても手がかり皆無感がすごい。震撼。私が。
ジョビーの『Card College』シリーズといえば、世界中で翻訳されている、"カード・マジックやるマン"必携の5巻組です。日本でも4巻までは翻訳されたものが出版されておりますが、2007年の4巻で止まって絶版なうです。なぜ!なぜなのですかTKD!1・2巻は結構重版かかってた印象あるのに。ラスト1冊じゃないですか!ただまあ第5巻はジョビーの作品集に近い趣なので、既刊4冊とは若干毛色が違うんですが。大きめの図書館に行くと4巻まで揃いで入っていたりしますので、いまでもカード・マジックを体系的にきちんと学ぼうと思ったときの、入手できなくもないベスト教材シリーズのひとつであることは間違いありません。
で。
カード・カレッジの1巻が出る4年前、1988年にこの本の原書『Card College Light』が出ております。なんで『Card High School』ではないのかというのはおいておいて。きわめてすごい名著です。『College』シリーズは、作品を題材にしつつ、基礎からハイレベルまで、"原理や技法の説明"を主としていますが(※個人の感想です)、こちらの本はいわゆるセルフワーキング・カード・トリックの"作品"しか扱っていません。ダブルカットすら出てきません。リフル・シャッフルくらいです(それも観客にやってもらうとか)。"それでいて"か、"それゆえ"かはともかく、まるで怪しさのない手品が揃っております。おそらくこのシリーズほどコストパフォーマンスに優れ、実用的なトリックが揃ったカード・マジック作品集は他にないでしょう。本当に傑作しか載っていません。いやホントすごい。その……ほら、……やばい(驚いたときにありがちな語彙力低下現象)。
本書は全作品、ジョビーのタッチが入ってはいるものの、ジョビーの個人作品集ではありません。ジョビーが選んだ、古今のセルフワーキング・カード・マジックの傑作選なのです(先日ご紹介したシュルツの『SSSS』みたいな)。そもそもひとつ目のトリックである"T.N.T."はタマリッツの作品ですし、以降もすべて「これは元々誰それの作品であり超ふしぎ。やばくない?マジ震える。あ、私ジョビーの工夫はこことここ」みたいな流れになっております(※そんな雑な言い方はしていません)。『古今のカードトリックの名作・傑作の選り抜き版』のような本なので、それは不思議に決まっていますよね。ずるい。「ずるくない!」 時の試練に耐えて残った作品群の力強さを感じます。
3作品を1ルーティーン、想定実演時間は約7〜10分のパッケージにしたものが7ルーティーン載っています。つまり、全部で21トリック載っているということですね(掛け算ができるアピール)。ルーティーン中のトリックは、1つ目が2つ目3つ目の作品の下準備になっていたりしつつも、現象はそれぞれ違う感じの作品になるように組まれています。サンキュージョッビ。構成を考える手間が省けます。「それから、ルーティーン中の3作品は、現象がバリエーション豊かになるように、それぞれ異なったイメージのものにして、重複感が出ないよう、観客に飽きが来ないようにしておいた」ナイスプレー、ジョッビ。それ重要よね。
『本書は初学者に対して、カードマジックという素敵世界への扉を開く素敵本である。が、決して初学者のみを対象にしているわけではない。すでにカード・マジックがうまいという評価を得ている人で、観客に手元を凝視されている状況、または「いまカードをパームしてますよね」とか看破してくるような観客の前で手品をしなければならぬ状況でなお、全くの手がかりを残さず不思議を演じ切りたい!ていうか魔法使いになりたい!そういう人にも有用なはずだ。いや、むしろそういう人のほうが本書にハァハァできるように書いてある!』(意訳)というものです。いや、この内容は私が盛っているのではなく、著者本人がだいたいそう言っています。
いやあ、いいですよ、よくできたセルフワーキング手品は。技法に頼る手品の場合は、技法そのものが見えなくても、何かやった感などはすぐ出ますからね。自分では「今日もうまくできた。パームしてたけど右手首も掴まれたりしてないし」というふうには思っていても、実際には観客から「おそろしく速いパーム……!俺でなきゃ見逃しちゃうね♪」とか思われていますしね、たいていの場合(※個人の感想です)。一方、原理を知らないセルフワーキング手品は不思議です。そもそも技法的な怪しさがありませんしね。初見殺しというか、知らないと死ぬ、みたいな。殺したり死なせたりはしませんけど。
まあとにもかくにも、この1冊から2ルーティーンくらいマスターしておけば、相当な魔術師になれること請け合い(双頭と魔術師というワードが出てくるとランテマリオ会戦を思い出しますわね)。ジョビーも、「本書の内容をマスターするだけで、この惑星上でカードマジックやってる人種の90%よりもカードマジックうまいマンになれる!まじでな!」って言ってますしね。
原著よりクレジットに詳しく(クレジット厳しいメンが絡んでいるため)、トリック成立/不成立条件の確認などまで加筆されている(Tくんはこういうのホント好きですね……)、『カード・カレッジ・ライト』、発売間近です。多分この3月下旬くらいではないでしょうか。
追記 2018 3/14:「うそやで。4月上旬やで~」(CV:犬山さん) 新生活のおともにもぜひ!
再追記 2018 3/31:出ましたよ!なくならないうちに是非!そんなになくなるようなものでもないですけど!
再々追記 2018 4/18:「まだショップさんに卸す前なのですが、もう在庫が半分もないんですがこれは」と訳者氏が。割と無くなる可能性が出てきました。良かったですね。
再々々追記 2019 3/11:「先日、我が令呪1画をもって再販の契りをジョビーと結びました。それで印刷所から先週届きました」と訳者氏が。とりあえず台詞からFate/Zero見てるんだなあというのは読めました。ということで初版より遥かに少ないですが第2版が都内某所に出現したらしいです。あと誤植も直したそうです(そりゃそうか)。頒布はいつからなんじゃろう。。
magic.theshop.jp
印刷所の頑張りとT君の本業の忙しさに依存。さておき、名作がいかに名作かと、うまい構成ってこういうものだぜ、というのがばっちり学べます。おすすめです。1週間に1トリックずつ習得していけば2クール弱もちますよ!
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Routine 1
T.N.T. (ホァン・タマリッツ)
全くもって不可能に思われる状況下で、マジシャンは選ばれた2 枚のカードを当てます。
Intuition (ポール・カリーをベースにジョン・ケネディ)
2 人の観客が、直感の力により、よく混ぜられたデックを赤と黒に分けることができるようになります。
The Telephone Trick (ハワード・サビッジをベースにウィリアム・マカフリー)
よく混ぜられたデックから自由に1 枚カードが選ばれます。演者が霊媒に電話をかけると、その人はカードが何であるかを電話越しで当ててしまうのです。
Routine 2
Thot Echo (サム・シュワルツ)
きわめてフェアな状況で観客が2 枚のカードを選びますが、マジシャンはそれらを見つけ出すことができます。
Royal Flush (ボブ・ハマーをベースにラリー・ジェニングス)
観客によって10 枚のカードがランダムに選ばれ、よくシャッフルされ、そして2 つのポーカーの手札として配られます。にもかかわらず、マジシャンの手札がロイヤルフラッシュになっているのです!
The Waikiki Shuffle (ビル・ムラタ)
無意識にコントロールされた振り子の揺れから、マジシャンは選ばれたカードが何かを当ててしまいます。
Routine 3
Fingertip Sensitivity (ボブ・ハマー)
マジシャンは、観客がテーブルの下でカードのパケットをどのような並びにしたのか当てることができます。
Muscle Reading (ジャック・マクミラン)
観客にカードを選ばせ、デックの中に戻して完全にシャッフルしてもらいます。マジシャンは、他人の“無意識の筋肉インパルス”を読む能力により、選ばれたカードを見つけ出すことができるのです。
The Lie Detector (ロベルト・ジョビー)
観客がカードを憶えて、デックに戻し、シャッフルします。次に、7 枚の無関係なカードを抜き出してもらいます。そうしたら表は見せずにマジシャンに向かってカードの名前を言っていってもらいます。しかし、どれか1 枚のカードのところで(そのカードの名前の代わりに)選んだカードの名前を言ってもらいます。信じられないかもしれませんが、マジシャンは人の嘘を見抜く鋭敏さを備えているので、彼女のカードを見つけ出してしまうのです!
Routine 4
The Circus Card Trick (ヒューガード&ブラウ)
このマジシャンは選ばれたカードを探し出すことに失敗してしまったな、と観客が確信している状況で、マジシャンはびっくりするような愉快な方法で、事態をうまいこと収拾します。
The Fingerprint (ヒューガード&ブラウ)
自由に選ばれたカードが、観客によって、きわめて厳正な状況の下、デックに戻されます。にもかかわらず、マジシャンは選ばれたカードに残された“指紋”を手がかりに、これを見つけ出してしまうのです!
Magical Match (ジョン・ヒリアード)
マジシャンは、説明のつかないやり方で、観客がデックからカットしたカードの正確な枚数を2 度も当ててしまいます!
Routine 5
Cards Never Lie!(J.C.ワグナー)
観客がカードを選び、デックの中に戻してシャッフルします。マジシャンは、これからカードについて3 つの質問をするが、回答については嘘を言ってもいいし、本当のことを言っても構わないと観客に伝えます。にもかかわらず、マジシャンは選ばれたカードが何か分かるだけでなく、すぐに同じ数字の他の3 枚のカードも取り出してくるのです!
Digital Dexterity (アル・ベーカー)
観客がカードを1 枚選び、それをデックに戻してシャッフルします。そして、デックはマジシャンのポケットに入れられます。全くもって信じられないような器用さで、マジシャンはデックの中から選ばれたカードを探し出してくることができるのです。
Think Stop!(ブルース・サーヴォン)
観客が自由にカードを選び、デックに戻し、シャッフルします。にもかかわらずマジシャンは、観客が何も言わずに心の中で思ったことを読み取り、カードを見つけ出してしまいます。
Routine 6
Card Caper (ロベルト・ジョビー)
2 人の観客が自分自身がシャッフルしたデックから、それぞれカードを選びます。選んだカードをデックに戻し、再度シャッフルします。にもかかわらず、マジシャンは2 人の選んだカードを驚くべきやり方で見つけ出してしまいます。
In the Hands (フランク・ガルシアをベースにロベルト・ジョビー)
観客がデックをシャッフルし、その内の2 枚を憶えます。そして憶えたカードをデックに戻してもらいます。この不可能な状況にもかかわらず、マジシャンは憶えたカードを両方とも見つけ出してしまいます。
Back to the Future (アル・リーチ)
マジシャンは自分自身で未来に行き、そこで何が起こっているかを記憶し、過去に戻ってきて、そしてこれから起こることを予言する、という、現象は明快ですが、なんだかややこしいお話です。
Routine 7
Manto (ボブ・ハマーをベースにリシャール・ヴォルメル)
マジシャンは予言を書きます。そして、それをカード・ケースの中にしまいます。ケースは観客に持っておいてもらいましょう。観客と演者がカードを表裏ごちゃ混ぜにします。デックはカオスな状態になります。それにもかかわらず予言には、何枚のカードが表向きになっているか、それらの内、何枚が赤で何枚が黒か、正確に書かれているのです!
Vernon’s Miracle (ダイ・ヴァーノン)
マジシャンは考え得る限りのフェアな状況のもとで、選ばれたカードを見つけ出します。
That Is the Question (リシャール・ヴォルメル)
マジシャンはなんの質問もすることなく、自由に思ってもらったカードが何かを当て、探し出してしまいます。
A5ソフトカバー 、本文176ページ、 7ルーティーン21トリック掲載です。
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校正をしてくださった岡田さんからは「本当に傑作揃いです。実に老害手品向きです。あ、老害手品というのはですね、卒業して結構経つのに!OBとして手品サークルに頻繁に顔を出す!そんな人が(…ど、どうしたのですか岡田さん…?)、一切の気配なく、若手に不思議テジナを叩き込むのに向いている、ということです」と。
「へ、へえ……。まあ『ミステリオーソ、つまり、全体的にSF(すごく・ふしぎ)!』ということですよね」(フラメンコポーズをキメながら)
「そう、『おだやかじゃない!』」
「……くっ、先に言われた」
とにかくすごいということです(※なお本編にアイカツ要素は特に出てきません)。
著者との契約上(&大手出版社でもないため)微々たる数しか刷れませんでしたとのことでした。2版の再契約ができるかどうかは皆さまの応援(というか物理的な売れ行き)次第でございます<(_ _)> まあ基本出ないとは思いますが。
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追記:2018.0416
とみやまです。きょうじゅさんのツイッター経由で、精読してくださった方たちより早速の誤植のご指摘を頂戴いたしました。あんなにいっぱいチェックしたはずなのに泣きそうです。ともあれ本当に申し訳ございません。
Cards Never Lie!
p.96, l.18,
誤:ハート → 正:ダイヤ
セットにハートのキングは入っていないのに。「原文だとこのカードの行き先書いてないから不親切やな、入れたろ!」→間違う なぜなのか。「良かれと思って、良かれと思って原文にない一文をわざわざ足したらこのザマですよ!」
Think Stop!
p. 103 『ステージングとハンドリング』, l. 2
p. 106 『忘れるといけないので……』, l. 2
いずれも 誤:24枚 → 正22枚
3人がかりでのべ10回以上読んでおきながら見逃した、意味不明の間違いでした。「貴様の英和辞書には、"Twenty-two"は"24"と載っているのか」という、言い訳無用の箇所でございます。それも2箇所。本当に申し訳ありません。