教授の戯言

手品のお話とかね。

エキセントリック

友人の「揚げ物に失敗、天井と壁を揚げた」という一件の意趣返しを込め、帰省した実家でドーナツを揚げてみました。蒸かして潰したカボチャを練りこんだもので、物は美味しく出来たのですがやってしまいました、指スパー。でかい出刃で粉袋を開けようとして左手人差し指をざっくりと。血がどばどば出ました。来週には治っているといいなあ…血が固まって黒ずんでます、指先が。じんわりと痛い。手品っ子に手首から先の負傷は禁物だというのに・・・。


家に戻ると頼んでいたDVDが届いていました。知り合いに頼まれたものも含めて7枚。もう1枚、「Heads or Tails」というコイントスを完璧にコントロールする、手品というより技術そのもののレクチャーがDVDじゃなくて冊子だったのは計算外でしたけど。フレンチドロップで売ってるもののレクチャーノート版なのか、むう。ともあれ練習しないとなあ。


Charlie Frye 「Eccetricks」http://www.frenchdrop.com/menu/video/eccentrics.shtml

各所で絶賛されているだけあってよかったです。よかった、とはおこがましいのですが、見ていて楽しかったです。「見てて楽しいなんて当たり前じゃないの?」と仰る方もいらっしゃるとは思います。娯楽であるパフォーマンスは本来はそうあるべきと思っているんですが、"技術は凄いけれど面白みに欠ける"DVDは多いのです。フライの演技スタイルは、ちょいとハチャメチャコメディ系。クラシカル&エレガンス愛好派には、おそらくあまり響かないタイプかなと思います。手品というよりジャグとギャグの複合のパフォーマンスに近いものなのですが、ここから2・3マスターすればとりあえず路上で戦えると思います。とはいえカスケードすら出来ない私には、あのジャグリングはかなり高い壁となりそうですけど…。話がそれますが、変態ジャグといえばジェイソン・ガーフィールドというオジサンの演技を大学時代に見たのですが、もはやマシーンでした。人間鍛えるとあんなに精密な反復動作が出来るんですね・・・。



Aldo Colombini 「THE ESSENTIAL ALDO COLOMBINI 全3巻」
頼まれ物。でもえらくクレバーかつコメディタッチで面白いらしいです。コロンビーニは所属している・・・といっても最近幽霊ですけど・・・、TCCの方々にも好評ですね。スライハンド主義を離れ(出来ないからw)、お客さんに楽しいと思ってもらえるような演技スタイルを目指したい私としては、かなりまじめに見てみようと思っております。

James Coats 「NO PROPS NEEDED "BODY MAGIC"」
「今日はカードもコインもサムチも紐もスポンジも輪ゴムも持ってないので」的な状況でも「お前にはまだ、体があるじゃないか」的な解決方法を与えてくれる、身一つで戦うための・・・なんかサバイバルマニュアルみたいな話になってきましたね。タイトルの通り、ノープロップ、すなわち下準備無しに出来る手品集です。早く見たい。

WGM 「PROFESSIONAL ROPE ROUTINES」
ロープマジックを集めたオムニバスDVD。今のところ「ビジュアルばっちりで凄い!」と思ったのはリチャード・サンダースのDVD「Fiber Optics」だけなのですが、ロープマジックの術理その物はどれも好きだったりします。欲しくて欲しくて買った「フォーナイトメアーズ」(だったかな・・・?)もきちんと練習していないのですが(そんなんばっか)・・・。今出来るのって高木先生の王道なロープ切り→復活だけかも。ううう。Do as I Doのものと、名前忘れましたけど「半分のところを切ってください」→「ちょっとずれてますね、揃えてください」→「またズレてますね。揃えてください」を繰り返して、最後には元通りにして「お手伝いがうまくいかないみたいなので、この手品は今日はやめておきます」で終わるアレ、アレが一番好きです。とりあえず、今週中になんとか見ます。見られるといいな。あ、ちょと覚悟はしておけ(さだまさし)。