教授の戯言

手品のお話とかね。

ねずみつかい

■ Quentin Reynold 「5 MINUTES WITH A POCKET HANDKERCHIEF」

ストレチング・ハンク [2倍にハンカチが伸びます]
ジャンピング・ハンク [手から客席にジャンプする]
ニフティ・ノット [結んでも結べない]
ノー・ノット [一旦結べるが息をかけるとほどける]
スタンドアップ・ハンク [ハンカチが立つ]
マジック・マウス [ねずみの演技、クライマックス]
(Mr.Magicianの製品紹介より)



上記のビデオ、…素晴らしい作品でした。ハンカチ一枚だけで(ガリガリギミックも使ってましたけど)、あれだけ園児がドッカンドッカン沸くと(どこかで見たこの表現が本当に適切)、見ているこっちも楽しくなってきてしまいます。エンターテイメントにはTPOがあると思いますが、これは本当に子供に受けます。て言うか私も、某探偵コナン風に言えば「体はオトナ、頭脳はコドモ!」でお馴染みな奴なので、自室でドッカンドッカンきていました。やばいです。ジャンピング・ハンクの辺りから、「このハンカチ、実は生きてるんじゃないのか」というくらい、アヤしいまでに動いています。そしてやはり出色はこのマジックマウスですね。まさに「本当に生きてるみたい、このハンカチ!」(倒置法にすることで意味を強調しています)。ラクーンは当然ですが、折り畳んだハンカチですら、うまいマイミストにかかるともはや生き物。体を這わせるマイムは私もラッキー君でよくやっているのですが、このマウスのスポーンッと飛んでいく様はやはり心惹かれます。自力で跳ねているとしか思えません。

大人に"スタンドアップ・ハンク"をやって笑いが取れるかは正直微妙かと思いますが、ルーティーン自体は良く組み立てられています。ハンカチ一枚で戦えることを証明した本作は、非常に優れた教材なのではないかと思います。6月の蒸し暑い夜中、自室でハンカチと戯れるサラリーマンが、北京か東京にいたとかいないとか。

ちなみにヒロサカイさんの「スクールマジック」か「パーティーマジック」でこのねずみの作り方は載っていた記憶があるので、パントマイムに自信がある人はそれだけでチャレンジしてみても良いかもしれません。…いや、やっぱドッカンドッカンいくのを実際に見て頂いた方がやる気が増すかと思いますけれど。あと根本さんが喜びます、多分w なお海外のショップではDVDメディアでも出ていましたので、ご興味ある方は探してみてはいかがでしょうか。