教授の戯言

手品のお話とかね。

手品雑談

▼先日二川さんにお会いしたのですが、8月30日にロジャー・クラウスが亡くなったことを知る。…名前は知ってる人なんですけど何の人でしたっけ。テクニシャン系らしいのですが。スポンジボールが有名な人でしたっけか。夏はばたばた亡くなるのですね。
あとジェフ・ラタの死因が、記事を読む限りどうもアルコールに起因するもののようで、先日調子に乗って飲みすぎて吐き気を催していた身としては気を付けなきゃと思った次第。



▼最近「Cardician's Journal」で、加藤さんが第2巻の内容に触れているのですが、これがまた物凄く面白そうで楽しみです。ワクワクですよ。特別カードの作成の交渉中とのことですが、バイシクルタイプの特別カードでないならばあまり活用のしようがないので、付けずにさくっと出して頂きたいものです。早く読んでみたいなあ…。ということでメールが届いた日に早速注文。



マジックを失敗してナイフが手のひらにグサリと刺さる瞬間
もし失敗したら非常にまずいタイプのマジックだよなあと思っていたこれですが、やはりやばいんですね…。自分の手ならまだしも、お客様の手、しかも女性の手だったりした日にはもう、「無駄ヅモ無き改革」の安倍シンゾー総理みたいに、三方を前にスーツ姿で割腹するしか! 

そういえば以前某生放送で似たようなことが。マリック氏がゲストの芸能人の携帯電話を台に立てて、それを5つくらいの立てた紙袋で覆ってどこにあるか分からないようにし、ひとつの紙袋を指して自信満々に「じゃあここなんかでやってみましょうか」と言って木製バットのフルスイングで振りぬいたら携帯電話をばっちり破壊、というものなのですが、そんなのをyoutubeあたりで見た気がします。
…この手のマジックは万全を期して客席にサクラを入れておくべきだと思いました。ボディランゲージで「そこはまずい!」みたいなサインを送ってくれる人を。もうそこは手品でもなんでもないんですが、安全にはかえられません。成功したときの「不思議ー!」と言うポジティブゲージと、失敗したときのスーパーネガティブゲージ、どっちが絶対値として大きいかと言えば、やはりマイナス面であろうと。



▼昔から拝読していた「Small Magician」からリンクをはって頂けた。なんか紹介が書いてありますな、どれどれ。

教授の戯言:マジック50%オタク40%その他10%くらいの比率。「ミルクとクルミ」ネタは本領発揮、といったところ。


…本領そっち!w 



オタク話はなるべく書かないようにと思っているのですが、ついつい書いてしまうんですねえ。ストイックに手品の話だけをしていた方がブログの趣旨には合うと思うのですが、ついつい。まあ手品にしても、私などは嗜む程度ですし。見る専の資質の方が強い気がします。

レビューのためのレビューになっても仕方ないので、取り上げたいものが無いときは無理に書こうとは思わないのですが、手品ブログっぽい体裁である以上、もう少し手品内容の比率を上げたいと、建前上反省する所存です。お気づきの通り、今回も実は雑文なのですが、手品ネタに絞ったって事で許してください。てへ。

最近まるで練習出来ていないのが残念。忙しいから、かと思ったのですが、睡眠時間を削ってまで1日2時間以上のネットサーフィンは欠かしてないところを鑑みるに、単に能動的な練習をすることにまで意識が向かっていないだけのような気がします。午前3時帰宅の時などは論外ですが、23時あたりに帰っても気力が尽きてるんですよね。とほほ。



▼とある会に潜入し、「Close-up Maniacs」の管理人さんにお会いしてまいりました。文章からの想像通り、非常にジェントルな方で、会でのステージコインも眼福でした(素直に、まさかあんなに出てくるとは思わなかった)。

それとは別に、会の中で上映された映像で、大学奇術連盟の"示し"についてのOBコメントがありました。連盟の他大では、私たちの通っていた大学とは違い(と言うことになっていた)、不思議なことが起こった瞬間ではなく、そのあとの"見得をきる部分で拍手を貰う"のが通例で、それがいわゆる"連盟示し"と呼ばれるタイミング様式美だそうなのですが(※)、私が大学に入った時には、母校もご多分に漏れず連盟示しをやっていたように思います。と言うか少なくとも私はやってました。手を交差させて8本シンブルを示しつつ振り向きざまにドッギャアアアンって感じで(なぜかジョジョ立ち)。

(※)例:本来であれば、四つ玉が両手にすっと8つ揃った瞬間が不思議であり「お〜っ」と思う、すなわち拍手をしたくなるタイミングと思われるのですが、それとは違い、(昨今プロアマ問わずやりがちですが)揃った瞬間には演者の顔は観客席ではなく真横を向いていて、そこから1拍置いて、キッと観客席へ振り向いた瞬間(「わいのマジック…(横向いてタメ) どないじゃあああっ!(振り向きざまに示し)」的瞬間)が拍手タイミングになるという現象。曲ピタの概念が念頭にあると、ほぼ確実にやってしまうポージングの一種。事情通の観客は、不思議の瞬間には「綺麗!」とか「よくやった!」と心の中で思ったりはするが、見得の瞬間まで拍手はしない

これは良い悪いではないのです。そう、あれは手品の不思議さにではなく、曲と動作の美しいシンクロっぷりと、演者のナルティシズムあふれるかっちょよさに快感を覚える、いうなればダンスやMADムービー的な楽しみと言いますか、敷衍すると、そう、日本人固有の形式美のひとつと見た!…すいません、多分違うけどひとまずそういうことにしておいてください。ちなみに私はいわゆる連盟示し、大好きw 

あと本音を申し上げると、本当に不思議なことが目の前で起きたとき、人間は適切なタイミングの拍手などできないと思います。あんぐりの一択ですよ。
見得を切ることで、現象と共にお客様へ拍手タイミングを教えてあげているのですね。もしくは露骨に拍手を催促しているかのどちらか。「ンッン〜、愚民ども、さあ崇めるが良いッ!」(ボ帝ビルっぽいポーズで)のよーな。…たぶん。

またグダグダな上に40%のオタク分を増やして終了ですよ。すみません。