教授の戯言

手品のお話とかね。

John Bannon/Liam Montier 「Fractalicious」


最近自分Big Blind Mediaとかジョン・バノン一味の回し者なんじゃないかという気がしてきましたが、気のせいです。1円ももらってません。ていうか逆に払ってますし。

ジョン・バノンとリアム・モンティーの合作パケット・トリック集「Fractalicious」。使うカードは大体付属しているので、届いたその日から遊べます。「Chop Shop」は特殊ではないのですが他のデックからカードを持ってくる必要があります。なお以前出た、ミニ冊子と使用カードがセットの「Triabolical」分は含んでいますので、買ったことのない方はこっち買ったほうが良いです。買ったことある方は……えぐっえぐっ(自分)。まあやっぱ映像で見るのはラクでいいですわね。(怠惰)


                                  • -

■Brainiac
ダイヤ・クラブ・ハート・スペード、4つのマークから観客が1つを選びますが、4枚のカードの中で、そのマークのカードだけが何故か表向きになっています。さらに、それ以外の3枚は、ブランクカード。他のマークのカードが選ばれていたらどうなっていたのか?との疑問に応え、他のマークが現れ…最終的に、すべて別々のバックになります。


ブレインウェーブ的現象→他のフェイスがブランク→フェイスの登場→バックが全部バラバラ と、中々に盛りだくさん。余談ですが最後の4枚、そこに1枚だけ赤バック(最初のノーマルバック)が含まれなかったら完全なる私好み。むろんこれでも十分にカッコいいです。



■Montinator 5.0
3枚のジョーカーと1枚のクイーンを使ったモンテトリック。と言っても、裏面に堂々と「マーキング」(JOKERのうらにはJOKER、クイーンの裏にはQueenと書いてある)されているので、簡単かと思いきや…。変化現象や構成の逆転現象などが起こり、他の3枚のクイーンが現れます。当たりのクイーンは最も予想外の場所にあり、ジョーカーは消えてしまいます。


解説でバノンが「I love this trick, ……I love this trick.」と「大事なことなので二回言いました」的というか「諸君、私はこのトリックが大好きだ」的なスタートでちょっと笑う。解説通り、裏面にまで記載があるにもかかわらず外すというおもしろトリック。
なおこの手の「裏にカードの名前が書いてあります」系のモンテはかなり好きなのですが、非手品人はこれ見て「でもホントはなんか違うカードの名前が書いてあるんじゃないの?」って思ったりしないのだろうか。解説見ながらふと、「こういうの練習してますと、自分でもどこに何があるのか判んなくなっちゃう時が結構あるので、練習の時はこうやって裏にカードの名前を書いておくんですよ。そうするといまどこに何があるか分かりやすいでしょう?」「……問題は今日、その練習用のカードしか持ってこなかったってところで俺氏大ピンチな模様……」みたいなパターはどうでしょうかね。(提案)



■Chop Shop
3枚のジョーカーと1枚のクイーン。クイーンをポケットにしまっても、手元のパケットに戻ってきます。もう一度行うと、裏の色違いのカードが戻ってきて…全体がエースに変わってしまいます。

これ元々キャメロン・フランシスのアイディアだったのか。チョップカップの「ボールはこっちに一旦しまっておきます」のカード版とのことですが、これ結構好きです。このDVDの中でもかなりレパートリーに入れたい感じ。(※個人の感想です) 問題は拙宅の廃棄カード箱を漁って、必要なカード揃えるのがちょっとめんどくさい。ちょっとだけですけど。



■Short Attention Spin
次々と「5つの現象」が起きる、Brainiacのバリエーション的手順。

傑作ですにゃあ。観察力のテスト、という体で段階的に現象が進んでいって、最後に4枚のエース、しかも全部バックが違うのが揃うという。名作。



■Spin Doctor
4Aを使った、予想外のクライマックスがあるツイスティングジエーセス現象。

単品でも買いました。いま見ても面白いが、やってみるとカウントの統一性がちょっと無いのが玉に瑕である。それは見てて気持ち悪い、というたぐいではなく、私が覚えられないという点でw



■Box Of Doom
ボーナストリック、その1。オーバーキル的な演出を盛り込んだ予言のマジック。簡単で効果絶大です。

これ、確かに「観客は気にしません」というのは納得なんですが、自分でやるときに"(この3枚を除いて)23枚という予言"がなんかあんまり説得力無いというか、結局観客にやらせているのは枚数がどうのの部分はどうでもよくて、1枚ずつ配らせている部分だけってのが、よく分かりません(タネに触れるので奥歯に物が挟まった言い草)。別に観客が何枚取ってても演者は26枚持ってるんじゃないの、みたいな。私の英語力がしょぼいから分かってないのかしら…。まあ海外ですと「数を思って。じゃあそれを2倍して」みたいなことをさらっとやったりするので、そういうもんだと思えなくはないのですがw



■Self Assembly
ボーナストリック、その2。フォアエースのアセンブリーとバックのカラーチェンジの組合せ。観客参加型の2段構成の手順。

ガスタフェローの「Assembly Line」をリヴァイスしたものらしい。極めて巧妙にオチの違うバックのカード(のバック)を秘匿したまま進む。4枚をノーマルデックに入れるだけで出来るので汎用性というか、あっと驚くエンディングを付け加える力(うまい言葉が浮かばなかった)が高い気がする。こういうラストが凄くハッキリしているものは、トリネタとかにすべきなんでしょうね。あまりカードマジックでルーティーンを作ったりしないのですが。

                                    • -

途中でバノンが「カードマジックってたくさんやっても、観客は翌日には"面白かったよね"っていう感想しか持てなかったりしがちなので、パケットトリックとかで趣の違うものをやると、記憶にとどめてもらえがちになる…ような気がする」的なことを言ってて、ああ、確かに、なんて思ったりしました。その後の「あと、パケットトリックを挟むことで、超カンタンにデックスイッチって出来るのだぜ」みたいなことも言ってて、確かにそれはあんまりやったこと無いのですけど、理屈として納得出来た気がします。
「貴方を他と違わしめている3つのポイントを挙げてください」に対してかっこ良く答え始めるが、「なるほど、では3番目は?」「……無いな……」で終わるバノン先生が好きw



◆適当に見つけた実演動画:
「Short Attention Scam」「B'rainiac」「Montinator 5.0」

「Spin Doctor」


あんまり関係ないんですが、オフィスでマジックがファンタジアなページにて動画を見ていたのですが、動画元が堂々とフェザーなタッチのマジックの名前になっており、そのあまりの堂々ぶりに驚愕を禁じえませんwww よく見ていくと紹介が全部フェザーのコピペでワロタwww やっつけすぎですwww (フェザーの該当ページ) 

>>>>>FTM
1)Short Attention Spin
1枚のエースと3枚のブランクカード(バイスクルの赤裏)で始まりますが、いつの間にかエースが消えてしまいます。(ブランクカード)。残りのカードを見てみると、4枚のエースになっています!普通のパケット・トリックはここで終わりますが、この「トリアボリカル」はこの後強烈なエンディングがあります。4枚のカードの裏はそれぞれカラフルな4種類の違ったカード裏デザインになっています!変化につぐ変化です!
>>>>>OMF:
i) Short Attention Spin
1枚のエースと3枚のブランクカード(バイスクルの赤裏)で始まりますが、いつの間にかエースが消えてしまいます。(ブランクカード)。残りのカードを見てみると、4枚のエースになっています!普通のパケット・トリックはここで終わりますが、この「トリアボリカル」はこの後強烈なエンディングがあります。4枚のカードの裏はそれぞれカラフルな4種類の違ったカード裏デザインになっています!変化につぐ変化です!

>>>>>FTM
2) B'rainiac
4枚カードでのマニアックな「ブレインウエーブ」現象ですが、それで終わりません!さらに強烈な幻覚を見ているようなエンディングが待っています!
>>>>>OMF:
ii) B'rainiac
4枚カードでのマニアックな「ブレインウエーブ」現象ですが、それで終わりません!さらに強烈な幻覚を見ているようなエンディングが待っています!


>>>>>FTM
3) Montinator 5.0
このモンテは、簡単です!カードの裏に大きく書かれていますので。
3枚の青裏のジョーカの裏には「ジョーカー」と、1枚の赤裏のクイーンの裏には「クイーン」と書いてあります。これでクイーンを当てるのは簡単・・・。これも意表をつく変化につぐ変化です!
OMF:
iii)Montinator 5.0
このモンテは、簡単です!カードの裏に大きく書かれていますので。
3枚の青裏のジョーカの裏には「ジョーカー」と、1枚の赤裏のクイーンの裏には「クイーン」と書いてあります。これでクイーンを当てるのは簡単・・・。これも意表をつく変化につぐ変化です!


>>>>>FTM
<店主コメント>
● パケット・マジックには好き嫌いがあるようですが、少ない枚数のカードで演じるカードマジックは、気軽にポケットから出して見せるのには非常に便利です。
● これほどビジュアルな変化が1度でなく2度、そして終わったと思ったときにもう一度も変化する見ごたえのあるパケット・トリックも珍しいです。そして、演技後は完全手渡し改めOKという嬉しい仕掛けと手順構成です。
● カードマジックのマニアの方にはおなじみのジョン・バノン氏です。既に書籍もDVDも出しています。その中でも有名なのがBullet Party Display カウントです。今回の作品は、この彼考案のカウントに新進気鋭のLiam Monitierが刺激されて一ひねりも二ひねりもあるユニークな作品に仕上がっています。(全て写真入で詳しく解説されています)
● エルムズレイ・カウントが数枚の中の1枚を見せないカウントだとするなら、このブレット・パーティ・ディスプレイ・カウントは、反対に1枚を数枚に見せられるカウントです。ここから、多彩なユニークな作品が生まれています。まだまだ応用ができます。難しい技法ではありませんので、この機会に習得してください。
● 私自身もあまりパケットものがそれほど好きではありませんでした(現象が単調なものが多い・・)が、これらの3作品は別です。通常だと終わってしまうところから、さらに強烈なクライマックスが来ます!それも大変ビジュアルなエンディングです。
● Max Maven氏のB'waveは、パケットを使ったメンタルマジックとしては、最高の出来だと思います。でも、そんなメンタル風なエンディングに物足りなさを感じる方は本作品に収録のB'rainiacをどうぞ演じてみてください。メンタル風な不思議さからもう一歩踏み込んでの驚きのエンディングには誰もが目を見張ること間違いなしです。
● 動画を見ると、まるで特殊ギミックカードかと思われるかも知れませんが、ラフ加工はありません。カードにフラップもありません。ですから、完全改め可能となっているのです。それでもこれだけのビジュアルな変化が演じられる素晴らしい作品3点です。
● カーディシャンのジョン・バノン氏と新進気鋭のリアム・モンティエ氏のコラボで贈るビジュアルでインパクトあるパケットトリック3種をどうぞお楽しみください。
● 使用するパケットカード5枚付属のセットで、即演じられます。

>>>>>OMF:
● パケット・マジックには好き嫌いがあるようですが、少ない枚数のカードで演じるカードマジックは、気軽にポケットから出して見せるのには非常に便利です。
● これほどビジュアルな変化が1度でなく2度、そして終わったと思ったときにもう一度も変化する見ごたえのあるパケット・トリックも珍しいです。そして、演技後は完全手渡し改めOKという嬉しい仕掛けと手順構成です。
● カードマジックのマニアの方にはおなじみのジョン・バノン氏です。既に書籍もDVDも出しています。その中でも有名なのがBullet Party Display カウントです。今回の作品は、この彼考案のカウントに新進気鋭のLiam Monitierが刺激されて一ひねりも二ひねりもあるユニークな作品に仕上がっています。(全て写真入で詳しく解説されています)
● エルムズレイ・カウントが数枚の中の1枚を見せないカウントだとするなら、このブレット・パーティ・ディスプレイ・カウントは、反対に1枚を数枚に見せられるカウントです。ここから、多彩なユニークな作品が生まれています。まだまだ応用ができます。難しい技法ではありませんので、この機会に習得してください。
● 私自身もあまりパケットものがそれほど好きではありませんでした(現象が単調なものが多い・・)が、これらの3作品は別です。通常だと終わってしまうところから、さらに強烈なクライマックスが来ます!それも大変ビジュアルなエンディングです。
● Max Maven氏のB'waveは、パケットを使ったメンタルマジックとしては、最高の出来だと思います。でも、そんなメンタル風なエンディングに物足りなさを感じる方は本作品に収録のB'rainiacをどうぞ演じてみてください。メンタル風な不思議さからもう一歩踏み込んでの驚きのエンディングには誰もが目を見張ること間違いなしです。
● 動画を見ると、まるで特殊ギミックカードかと思われるかも知れませんが、ラフ加工はありません。カードにフラップもありません。ですから、完全改め可能となっているのです。それでもこれだけのビジュアルな変化が演じられる素晴らしい作品3点です。
● カーディシャンのジョン・バノン氏と新進気鋭のリアム・モンティエ氏のコラボで贈るビジュアルでインパクトあるパケットトリック3種をどうぞお楽しみください。
● 使用するパケットカード5枚付属のセットで、即演じられます。



……途中からコピペするのがめんどくさいくらいの完コピぶりでした。「すげい!すげい!」(刑部蒔絵風) いや私もよくショップとかから文とか写真とか持ってきてますけど、非営利ってことで許してつかぁさい。最近私アルペジオあれば大丈夫なレベル。タカオが可愛すぎてツラい。