教授の戯言

手品のお話とかね。

日本的リアリティ

帰宅してHDDレコーダーを見ると新番組のガン・ソードが録画されていました。しかも録画時間がずれたのか、10分ほど録画されていない状態からの再生でややがっかりです。第1話がこれだと追い続ける気力が保てませんので。で、見流していたのです。姉はテレビの前で見ておりましたが。
酒場でとあるキャラクターが主人公に己のラッキー具合を試したいと、どっちが先にカードの山からJokerを引くかの運試しを迫るわけです。問題はそのキャラがきり、主人公がカットをしてカードを卓に置くシーン。きり方がヒンズーシャッフルだよ…。通常西洋人がカードをシャッフルする場合、オーバーハンドシャッフルというカードを横向きにしたきりかたをするのですが。「それじゃダメです(笑)」と誰もいないのに声に出して突っ込んでました。はは、西洋文化を日本の方式で再現すると変なとこにミスがありますな!


しかしよく考えると、相手のキャラが見た目はともかく日本人じゃないとも言い切れない上、日本人はヒンズーシャッフルといっても両掌が上を向くちょっと違うきりかたをするので、左手は上向き、右手は下向きのちゃんとしたヒンズーシャッフルをしていた彼はインドの人か!
そして姉の一言。「でもこの人、手品とかいかさまとかする人かもよ」
…。なんですと?…そうか、敢えてあまり混ざらない混ぜ方であるヒンズーシャッフルをしているのは意図的なのか(10回くらいヒンズーシャッフルで混ぜてもあまり順序は変わらない)。あれか、主人公がカットした後もシフト(注:いかさま技法)を使ってるのか。そうか。
姉の二言「でも結局のところはこの人がババ引くことになってたわけだし、いかさまも失敗だよね(主人公がJokerを引いておれの負けだというんですが、実は二枚一緒に引いててほんとはこのキャラがババを引くはずだった)」姉さん…。


で、更によくよく話を思い出してみると、相手キャラに別にいかさまをする意図もなさそうで、単に運を試そうとしていた以外の描写はなかった気がして脱力。そんな無意味な思索の旅。私はこんなんばっかです。